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Hack The World  作者: Hide
第一章 Try Hack Me

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4/7

ep.4 Honeypot

 オレは地下鉄と新幹線を乗り継ぎ、午後8時に三島邸付近の公園に到着した。そのまま公衆トイレに入り、鞄からノートパソコンを取り出す。


 そして、三島邸内の防犯カメラをハッキングし、室内を確認した。


 ――見つけた。


 Unreal USBは、二階の大広間にポツンと落ちていた。鑑識はもう終わったようで、警察は一人もいなかった。


 オレは地図アプリを開き、公園のトイレからUSBの位置までの距離を割り出す。


 ――距離は把握した。後はオレの位置座標を書き換えれば......


 次の瞬間、視界が歪み、オレは計算通りUSBの目前に立っていた。


 床に落ちたそれを拾い上げ、即座に元のトイレへと戻る。


 続けて、防犯カメラの映像を上書きし、痕跡を消した――これで完全犯罪の成立だ。


 手にしたUSBには、『SIZE』の文字。


 SIZE......このUSBは、オブジェクトの寸法を書き換えることができるのだろう。三島はおそらく、シャンデリアの寸法を大きくしすぎてしまったのだ。......笑えない話だ。


 試しにUSBを体内に取り入れると、MOVEとは系統の異なるプログラムが、内部で展開されていくのをはっきりと感じた。


 オレはトイレットペーパーを一枚ちぎり、その値を書き換えてみた。


 すると、予想通りトイレットペーパーは大きくなったり小さくなったりした。さらにMOVEを併用し、移動できることも確認できた。


 Unreal USBは、()()使()()できる。


 ――さてと、USBの回収も無事済んだことだし、そろそろ帰るか。


 オレはトイレのドアを開け、外へ出た。


 それから約2時間後、オレは自分の住んでいる3階のアパートに帰宅した。


 脳も体も、今日はよく酷使した。今度こそ寝よう。


―――


 午前0時、突然のスマホのアラームにより目が覚める。


 このアラームは、先の三島航氏のような重大なニュースが発表されたとき、自動で鳴るように設定したものだ。


 オレは無理やり身体を起こし、重い瞼を擦りながらスマホを掴む。


 そこには信じがたいニュースが載っていた。


 『NASA衛星にサイバー攻撃か 当局が調査開始』

 『新幹線ホームの防犯カメラに不正アクセスの疑い 原因は保守端末のマルウェア感染の可能性』


 ――新幹線。今日、オレが乗ったやつだ。


 オレの行動と同時刻に発生した2件の大規模攻撃......偶然のはずがない。


 まさか――


 オレは背筋が凍る――と同時に


 「パリン!」という窓ガラスが割れる音とともに、一人の少女が部屋の中に入ってきた。


「ヤッホー、()2()()――コロしにきたよ☆」

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