The boundary of light
ワンダーランド・ボーイとリオは、庭園を抜け、光と影が交錯する広大な空間に立っていた。
ここが、噂に聞く「光と影の境界」――
その向こうには未知の世界が広がっているという。
「ここが……境界か」
リオが小さく呟く。
少年の目も真剣そのものだった。
光の道は温かく柔らかく、影の道はひんやりと静かに揺れている。
「怖くないよ。リオと一緒なら」
ワンダーランド・ボーイの言葉に、リオの胸がふわっと熱くなる。
その手を握り返す力は、昨日よりずっと強く、互いを確かめる合図のようだった。
二人は慎重に、しかし迷わず光の道を進む。
歩くたびに、床に反射する光が踊り、まるで道そのものが二人を歓迎しているかのようだった。
「……この先、何が待っているんだろう」
リオがぽつりと漏らすと、ワンダーランド・ボーイは少し笑った。
「何があっても、俺たちなら越えられる」
言葉は短いけれど、二人の胸に深く響く。
名前を呼び合ったあの日の感覚が、まだ二人をつなぎ止めている。
やがて光の道の先に、揺れる扉が現れた。
色も形もさまざま――
それぞれが、二人の試練と選択を映す鏡のように見える。
「……行こう」
リオが手を差し出す。
ワンダーランド・ボーイはその手を迷わず握り、肩を寄せる。
どんな扉が待っていても、二人で越えていく。
その瞬間、空間全体が柔らかく震え、光と影の境界が微かに揺れた。
二人の名前を呼ぶ力が、まるで応援するように。
ワンダーランド・ボーイとリオは、
お互いの温もりを確かめながら、未知への一歩を踏み出した――
名前が呼ぶ場所で見つけた確信を胸に、光と影の境界を越えて。




