The promise of light and darkness
広間の光は、二人を包み込むように柔らかく揺れていた。
ワンダーランド・ボーイは、リオの手をしっかり握り、視線をそらさずに彼を見つめる。
「ここまで来られたね……」
リオが小さく笑う。その声には安堵と、少しの照れが混ざっていた。
少年は頬を少し赤らめながらも、目を逸らさない。
「うん……呼んでくれたから、迷わず来られた」
二人の距離は、歩んできた道の分だけ縮まっている。
手を握る温もり、胸の鼓動が重なる感覚――
それだけで、言葉はいらないような気がした。
広間の奥には、光と影が交錯する小さな扉がひとつあった。
光は柔らかく、影は静かに揺れている。
二人は互いに目を合わせ、ゆっくりと歩を進める。
「ここを越えたら、また新しい世界が待ってる」
リオが囁くと、少年は力強く頷いた。
「でも……一緒なら、怖くない」
その言葉に、リオの胸が熱くなる。
手を握り返す力も、いつもより少し強くなる。
目と目が重なった瞬間、二人の間に言葉にできない約束が生まれた。
「ずっと……一緒に歩こう」
リオが静かに言うと、少年は目を輝かせ、微笑んだ。
「うん……ずっと」
光と影の間で、二人は互いを感じ、互いに誓った。
名前を呼び合うことで見つけた帰る場所、
互いの存在が唯一無二の支えになることを、胸に刻む。
扉を抜けると、月明かりの庭園が再び広がった。
風は優しく、星は瞬き、二人の影は重なったままだ。
「さぁ……行こう」
リオが手を差し出す。
少年はその手をしっかり握り返す。
二人の足取りは、これまでの迷いを超えた確信に満ちていた。
ワンダーランドの夜空の下、
光と影が交わる場所で、二人は未来への一歩を踏み出す――
名前を呼ぶ場所が、確かにここにあることを感じながら。




