Remember the labyrinth
光の庭園の奥に進むと、森の木々の隙間から、迷宮で過ごした日々の記憶がふと蘇った。
アレンは立ち止まり、胸の奥にざわつく感覚を感じる。
「……迷宮のこと、まだ頭から離れないな」
小さくつぶやくアレンに、チェシャは肩をすくめて笑う。
「ふふ、怖かったけど、楽しかったよね? ボク、鍵くんと一緒に越えられたし」
いたずらっぽい笑顔の裏に、アレンを想う気持ちがにじむ。
一方、ホワイトは穏やかにアレンの肩に手を置く。
「君があの迷宮を無事に越えられたのは、君自身の勇気と、僕たちの支えがあったからだ」
その言葉に、アレンは胸が熱くなる。
迷宮での恐怖、影との戦い、そして二人との絆――
全てが今の三人の信頼の土台になっていることを、アレンはしみじみと感じた。
「……チェシャ、ホワイト、俺、本当にありがとう」
アレンが静かに言うと、チェシャはくすくす笑い、ホワイトは微笑む。
三人は互いに手を握り合い、迷宮での経験を思い出す。
その記憶は恐怖だけでなく、心の距離を縮めた甘くじれじれした瞬間でもあった。
「迷宮を越えたからこそ、今の僕たちがあるんだね」
アレンの言葉に、チェシャは楽しそうに頷き、
ホワイトも静かに微笑み、三人の手はぎゅっと重なる。
光の庭園を歩きながら、アレンは胸の奥で少しずつ覚悟を固める。
迷宮の試練で育まれた絆を大切にし、これからも二人と共に進む――
その決意が、胸を温かく満たした。




