The light of hesitation
光の庭園を進む三人の前に、不思議な光の柱が現れた。
その光は美しく輝く一方で、見る者の心を揺さぶるように、迷いの感情を映し出す。
「……この光、なんか変だな」
アレンは眉をひそめる。
チェシャは興味津々に駆け寄り、光に手をかざす。
「ふふ、ちょっと面白そうじゃん。鍵くんも触ってみなよ」
いたずらっぽく誘うチェシャに、アレンの胸は少しざわつく。
一方、ホワイトは慎重に立ち止まる。
「気をつけて。光に惑わされると、自分の心も見失う」
その声に、アレンは無意識にホワイトの腕に手を触れる。
彼の静かな優しさが、光の迷いを遮ってくれるように感じられた。
光に近づくたび、アレンの心にいくつもの思いが交錯する。
チェシャの自由で軽やかな笑顔、ホワイトの穏やかで真剣な視線――
どちらも大事で、どちらも手放せない。
「俺……どうすればいいんだ……」
胸の奥で葛藤するアレン。
そのとき、チェシャがそっと肩に触れ、耳元で囁いた。
「迷ってもいいんだよ、鍵くん。ボクはここにいる」
ホワイトも静かに手を差し伸べ、アレンの手を包む。
「君が決めるまで、僕は君の側にいる」
三人の手が重なり、光の迷いは少しずつ和らぐ。
じれじれで甘い感情が胸に広がり、アレンは小さく息を吐いた。
「……ありがとう、二人とも」
アレンの声に、チェシャは嬉しそうにくすくす笑い、
ホワイトは穏やかに微笑む。
迷いの光は消えないけれど、三人で向き合うことで恐れや不安は薄れていく。
光と影が交錯する庭園の中、アレンの心は少しずつ整理され、
これからの冒険に向けて、二人と共に歩む決意を固めるのだった。




