Garden of light ☆彡
迷宮を越えた三人は、ワンダーランドの城へ向かう途中、広大な庭園に足を踏み入れた。
そこは昼のように明るい光と、夜の闇が同時に混ざる不思議な場所――
草花は光を受けて輝き、木々の影は深く揺れる。
「……すごい景色だな」
アレンは思わず息を呑む。
チェシャは軽やかに駆け回り、楽しそうに笑う。
「ふふ、ボクにはちょっと冒険っぽくてワクワクする場所だね」
いたずらっぽい笑顔の裏に、アレンを誘う気持ちが潜んでいる。
一方、ホワイトは冷静に庭園を見渡す。
「この庭園は試練の場所でもある。油断はできない」
その静かな声に、アレンは胸がぎゅっと締め付けられる。
迷宮での恐怖を思い出すと、無意識に二人の手に触れたくなる。
庭園の奥へ進むと、光の中に浮かぶ石の道が現れる。
しかし影がその道を覆い、不安を誘うかのように揺れる。
「この道……光の道だけど、影も多いな」
アレンはつぶやき、二人の手をしっかり握る。
「僕たちがいるから、大丈夫」
チェシャが耳元で囁く。
アレンの心がぎゅっと熱くなる瞬間――
ホワイトも静かにアレンの肩に手を置き、穏やかに微笑む。
その瞬間、アレンは気づく。
二人の温もりに触れているだけで、怖さや迷いが少しずつ溶けていくことを。
三人で手を取り合い、光と影の道を進む。
影が足元に揺れるたび、アレンの胸はざわつくけれど、
チェシャのいたずらっぽい笑顔と、ホワイトの真剣な眼差しが、彼を支えてくれる。
「……この庭園、試練だけじゃなくて、ちょっと甘いね」
アレンは小さく呟き、二人を見つめる。
チェシャはくすくす笑い、ホワイトは微笑む。
光と影の交錯する庭園の中、三人の心は少しずつ重なり合い、
じれじれで甘い恋心と信頼が育まれていく――
これからの試練も、二人となら乗り越えられると、アレンは胸に誓った。




