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ワンダーランド・ボーイ  作者: 櫻木サヱ
光と闇の交差点

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32/47

Garden of light ☆彡

 迷宮を越えた三人は、ワンダーランドの城へ向かう途中、広大な庭園に足を踏み入れた。

 そこは昼のように明るい光と、夜の闇が同時に混ざる不思議な場所――

 草花は光を受けて輝き、木々の影は深く揺れる。


「……すごい景色だな」

 アレンは思わず息を呑む。

 チェシャは軽やかに駆け回り、楽しそうに笑う。


「ふふ、ボクにはちょっと冒険っぽくてワクワクする場所だね」

 いたずらっぽい笑顔の裏に、アレンを誘う気持ちが潜んでいる。


 一方、ホワイトは冷静に庭園を見渡す。

「この庭園は試練の場所でもある。油断はできない」

 その静かな声に、アレンは胸がぎゅっと締め付けられる。

 迷宮での恐怖を思い出すと、無意識に二人の手に触れたくなる。


 庭園の奥へ進むと、光の中に浮かぶ石の道が現れる。

 しかし影がその道を覆い、不安を誘うかのように揺れる。


「この道……光の道だけど、影も多いな」

 アレンはつぶやき、二人の手をしっかり握る。


「僕たちがいるから、大丈夫」

 チェシャが耳元で囁く。

 アレンの心がぎゅっと熱くなる瞬間――

 ホワイトも静かにアレンの肩に手を置き、穏やかに微笑む。


 その瞬間、アレンは気づく。

 二人の温もりに触れているだけで、怖さや迷いが少しずつ溶けていくことを。


 三人で手を取り合い、光と影の道を進む。

 影が足元に揺れるたび、アレンの胸はざわつくけれど、

 チェシャのいたずらっぽい笑顔と、ホワイトの真剣な眼差しが、彼を支えてくれる。


「……この庭園、試練だけじゃなくて、ちょっと甘いね」

 アレンは小さく呟き、二人を見つめる。

 チェシャはくすくす笑い、ホワイトは微笑む。


 光と影の交錯する庭園の中、三人の心は少しずつ重なり合い、

 じれじれで甘い恋心と信頼が育まれていく――

 これからの試練も、二人となら乗り越えられると、アレンは胸に誓った。

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