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異世界で自由気ままな目録記  作者: MOMO
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美少女キター!!!

 







 最初の場所から移動し始めてかれこれ3時間が経った。


 (早いとこ安全そうな場所を探して、今日のねぐらを用意しなくちゃな・・・ しかし、道中でけっこう『何でもできる!』の使い方が分かったが・・・ 使い道がな・・・)


 MP切れで気絶しないように注意しながら色々試したが、どうやらスキルの『何でもできる!』は、かなり想像力と、創る物と同等な質量の物質が無いと発動しなくて、現実に存在しない物でも創れることが分かった。


 なので護身用のため、まず武器を創ろうと考えたのだが・・・


 「たしか、あの神の使いは呪文はなんでもイイっと言っていたし、やはり想像で作るって言ったらあの呪文だよな! 雰囲気は大事だし♪」


 そして、いそいそと辺りにある石や木をかき集めてスキルを使い始めた。


 「―――――― 体は剣で出来ている・・・ 中略 ―――――― その体は、きっと剣で出来ていた! アンリミテッ〇ブレイドワー〇ス!・・・・・・ ―――――― っしゃ!成功だ、これがエクスカリバーか・・・ よし、ここはいっちょ試し切りだな!」


 誇らしげに、黄金色に輝く剣を見ながら試し切り丁度よさそうな物を探した。


 (この木にするか、そんな太くも無く若い木のようだし、焚き火にも素材にも使えアイテムBOXに余裕で入るしな!)


 「うしっ!喰らえぇぇー!! エクスカリバーァァァァァ!!!!!」


 掛け声と共に、勢い良く振り下ろされた『約束された勝利のエクスカリバー(偽)』は、木のみきに食い込んだ瞬間、はかなくも砕け散った・・・。


 「―――――― ・・・・・・・」


 (そりゃさー・・・ 確かに創り終えて補足文を見たら、非常にもろいって書いてあったけど・・・まさか一振りでダメになるって・・・・ いくらなんでも、脆過もろすぎだろ! )


 それでも、諦めずにいくつか武器を創ったが、どうやら元の世界でよく使っていた物は、それほど脆くはなかった・・・ 包丁や、林業していた頃の斧なんかは、刃こぼれしやすいがなんとか切れはするものになったので、とりあえず包丁を数本と斧を創ってアイテムBOXにしまった。


 (あっ、咄嗟とっさの時の為に包丁1本は腰に付けておこう・・・・ よし、これでいいな!)


 とりあえず、ナイフケース(脆い)を創りベルトに通して腰に固定した。


 それからもう1つ解った事がある、どうやら砕けた奴は光の粒子になって消えてなくなるが、例えば水筒なんかを創って、中の飲み物を飲み干しても水筒は消えず、再度飲み物入りで創り直せた。


 しかし、創り直すと質量が若干減るようだが・・・ 理屈は分からない。







 後、幸か不幸か魔法も成功したのだが・・・・ これまた上手くいかなかった。


 一応、バスケットボール位の大きさの火球出すのに、拳程の石を用意すればいいのだがこれが燃えないのだ・・・ 火球を木にぶつけても、バシッって音がして直ぐに地面に落ちてしまった。


 (最初、「しまった!!」っと思ったからな~ 森の中で火を使ったら、火事なるかもしれないし・・・ まぁ、ある意味助かったと言えるのだが・・・ やっぱり、これも俺が魔法を知らないからリアルにイメージできないのが原因だろうな・・・)


 念の為、恐る恐る木の枝で触っても、燃え移らなので意志を決して触ったがフワフワと柔らかく、ほんのり暖かいだけだった・・・。


 「うわ~ ちょっと暖かい、意外と柔らかくてなんか癒される~♪・・・・ って!違うわ!!一応、酸素が結合して燃えるイメージしたのに、なんでじゃー!!! そりゃ、火事にならなくて良かったけれど・・・ マジで意味無いじゃん!」


 結局、火の玉は数分で光の粒子になって消えた。


 (とりあえず今後の明かりには困らないけど・・・ まぁ、質量によって使用するMPが変わるみたいだが・・・ 結局このスキルの利便性が分からん、何でもできると言ってもこれじゃな~ ネタ扱いのスキルなんだろか?)


 「はぁ~ まっ悩んでもしょうがないか・・・ 早く今日の寝る場所確保せなばな・・・・ ん? なんだ・・・あれ・・・?」







 『町村検索』の矢印の方向に進んでいると、森の奥になにやら光っている物が見えた。


 (また妖精? いや、あれは・・・ 木が光っている・・・?)


 近づいてみると、それは白い木だった・・・ ただ、その木の周辺だけがぽっかりと円状にスペースが開いていた。


 「なんだ、差し込んだ日の光が白い木で反射していただけか・・・ でも、なんでこの木の周辺だけ何も生えてないんだ? 芝生が生えてまるで広場のようだけど・・・ 何かの儀式の場所とかじゃないよな・・・ しかし、なんかここ落ち着くな~ 開けているぶん警戒しやすいか、よし!今夜はここをキャンプ地とする!! なんてな、さっさと準備するか」


 志信は、途中でスキルで創った袋に枯れ草やできるだけ乾燥した木を拾ってアイテムBOXに入れていたので、石と組み合わせて焚き火の準備をし始めた。


 「さて、火をおこすか・・・ チャララチャッチャラ~♪ 弓錐ユミギリ式火おこし機~(旧青タヌキ風・・・) やはり、ネイチャー系の番組は見とくべきだね!さすが先人の知恵だ。」


 そして、火を消さないように定期的に起きながら眠りについた。






 次の日は、朝から歩き続けて矢印の色が薄い青色になる所まで来た。


 (しかし、あの木は何なんだろう・・・ ここまで来るのに10本も見つけたし、途中オオカミみたいなモンスターに襲われたとき、木の側に逃げ込んだら追ってこず逆に逃げ出したもんな~ とりあえず、十二の国の物語みたいな木ではないようだし・・・ この世界ならではの物なのかな?)


 そんな事を考えながら歩いていると、木の上のほうでガサガサと音がした。


 (っむ!モンスターか、ここは逃げるか・・・ どうせLV1の俺が勝てるわけないしな・・・ あの白い木は・・・ よし!矢印の方向にあるな・・・ ここは、できるだけ引き付けてから・・・)


 そう思いながら身構えたその時、「でやぁぁぁぁー!!!」と叫びながら何かが襲い掛かって来た。


 何とか体が反応して、襲ってきた者と対峙たいじすると、そこにいたのは・・・


 「え、・・・エルフ美少女キター!!!!!」

ちょっと短めになりました。ストックが無くなったので今後は、不定期になるかもしれません。


 ブックマーク、評価本当にありがとうございます。今後もがんばていきます!

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