村?到着です
俺の、「エルフ美少女キター!!!」で彼女は一瞬ビックっとするが、それでも鋭い目つきで俺を睨みつけている。
「はっ!? すいません、ようやく人に会えたので取り乱してしまいました。俺は旅の者なんですが道に迷ってしまいm・・・」
「黙れ!!卑しいオークめ!これ以上、村には近づけさせん!」
とてつもない覇気と共に、問答無用で彼女が斬りかかって来た。
「うぇ!? ちょ、ちょい待って!! あぶ!話を・・・ うひゃっ! 聞いて! ぬおぉぉぉぉ!!!」
どうやら逆境のスキルの効果は抜群のようだ!(やったね!)本来、見切れない程の太刀筋に辛くも反応し避けているが・・・ そのスキルのせいでこの様な事になっているので本末転倒この上ない・・・
(こりゃ、アレか?この先の集落はエルフのか隠れ里的なので、あまりの醜さ&逆境のスキルのおかげでモンスターと間違えられているのか! くっそ、ここは一か八か村に逃げ込んでみるか?森に逃げてもどうにもならんしな・・・)
俺は必死に避けながら徐々に集落の方へ逃げているが、さすがにしんどい・・・
(え?応戦しないのかって?・・・ あぁ、俺はフェミニストだから女・子供には手をださいない主義だ!(キリ ・・・ って、そんなわけねぇじゃん!直ぐに腰の包丁を抜いたよ、でもね・・・2回防いだら砕けたよ! チキショーメ!! アイテムBOXから取り出す暇も隙も無いし、寸前で躱してるから所々、軽く切られてマジで痛い・・・ でも、ようやく村を視認できる所まで来れたから気を抜かなければ・・・ でも、村の人にも襲われたら無理だろうな・・・)
志信は、汗びっしょりになりながらもその巨体に似合わぬ俊敏な動きで、彼女の攻撃を躱し続けているが目に見えて疲れているのが分かるくらいに、肩で息をしていた。
(ここは、一か八か!やってみるか!!)
俺は、彼女の攻撃をかわしながら大きめの石を手に取り距離をとった、そして・・・
「くらえ!ファイアーボール!!!(偽)」
「なっ!?オークが魔法を!しかもこんな所で、火の魔法など!!」
彼女はファイアーボール(偽)を避けすぐさま火を消そうとし、その隙を付いて俺は村へ一気に走った。
「ック! 行かせるか!!しかし、何故この火は消えない!!? えぇい!このままでは・・・」
(やはり火を消すのを優先したな、森で火事が起これば村どころの話ではないからな!)
そして、彼女はようやく魔法が燃え移らないを理解して慌てて志信の後を追ったが、彼はすでに村に入るところだっだ。
「ハァー、ハァー、ハァ、はぁ~ 何とか逃げ込めたか・・・ 直ぐに他の人に事情を・・・ え?」
志信は、何とか村に滑り込んだがそこで見た光景に言葉を失った。
そう、そこにあったのは村と呼べる物では無く、村だった場所であった。
拓けた土地に点在する建物は、みな朽ち果てていて家と呼べるのは奥に見える1軒のみで、道は石が敷き詰められているが、手入れがされておらず破損していたり、木の根でデコボコ状態で・・・中央に道中で見つけたあの白い木の大木が聳えて立っているだけだった。
志信が唖然としている間に、彼女が追いつき剣を振りかざし割り込んで再び対峙した。
「これ以上、村に入れはせん!たとえお前がオークキングだったとしても、この命尽きるまで守ってみせる!!」
(ふっえ!? いつのまにオークからオークキングに昇格したの俺!?いや、降格か? あれかな~ 魔法もどきのせい?しっかし、村に入れないって言っても・・・)
「あの・・・ここ村?朽ち果てた廃墟ばかりじゃない? せっかく森から抜けれるかなと思っていたのに、これじゃあ・・・ はぁ~ とりあえず君は剣を下げてくれるか?一応言っとくけど俺は人間だから、不細工だけど、デブだけどオークってのは酷いよ?」
「モンスター風情が!調子に乗るなー!!」
彼女が先ほど以上の殺気と、怒りをあらわに飛び掛ってきた。そこへ・・・
「やめんか!!!!!!!」
鋭く大きな声が響くと、奥から1人の老人がこちらに向かってきた。
ちなみに、彼女の振るった剣は俺と数ミリほどの距離で止まっていた。
(死ぬかと思った・・・ あの、んちゃ♪やキーン♪って言うロボットが主人公の漫画の皿田き〇こが、3滴ほどちびってしまう気持ちが理解できたような気がする・・・ べつに漏らしてないからな、ホントだぞ!嘘じゃないぞ!!ホントにホントなんだからな?・・・グスン、うぅ・・・)
「じい様!何故止める!?こいつはモンスターだぞ!!」
只今剣は絶賛、俺の首元で食い込み中♪
(って、もぅちょっと切れてるから!せめて殺すなら、君のその胸触らせて!!というか、パフパフさせて、そしたら鼻から出血多量で死ねるから!)
そんなアホな事を考えていると・・・
「やめろと言ったであろうが!バカモノめ、冷静にならんか!モンスターがこの村に近づける訳が無かろう・・・ それに、もし入れるほどのモノならばお前なぞ等の昔に殺されておるわ!」
ようやく冷静になった彼女は、渋々ながらも剣を収めた。
「すまぬな、若者よ・・・して、お主は何者じゃ?どうしてこの村に来た、何処で誰からこの場所を知った?・・・ っと、すまぬ先に傷の手当じゃな、歩けるか?ならば家まで来るがいいそこで話を聞こうぞ」
そう言うと、老人はスタスタと歩き始め彼女もそれについて行った。彼らの家に着くまで彼女は、チラチラと俺を睨んでは威嚇してきた。
(うぅ、彼女には嫌われてしまったか・・・でも、なんか睨まれると背筋がゾクゾクしてちょっと癖になるかも・・・ 俺は、やはりM気質なんだろうか?しかし嫌いじゃないな!)
そんなこんなで、家に着き包帯やらガーゼや塗り薬を貰ったので自分で手当てをして、自分が異世界から来たのと、スキルやこれまでの事を話した。
「う~む、そうじゃったか・・・お主も異世界人であったか・・・」
「お主もって!?まさかお爺さんも?」
「あぁ、ワシは1200年ほど前にこの世界に来た・・・ その時は、年齢・性別は変わらんが種族を選べると神?が言ったのでな、長寿を狙ってエルフと獣人のハーフを選んだんじゃ・・・ よもや、この世界でハーフが疎まれているとは知らずにな・・・」
「そうですか・・・」
(1200年前って言うと・・・奈良時代~平安時代ら辺の人か~ 大変だったろうな・・・)
「っで?今の日本はどうなっておる、ベイスターズは優勝したか!?オリンピクの結果は!車は終に飛んだのか?早く教えぬか!!」
「え? あの~この世界に来たのって1200年前って言いませんでした?」
「そうじゃ!今年で1267才になる、ってそんなことはどうでもエエ!ベイスターズは!!」
「ちょ、ちょっと待ってください!1200年前って奈良・平安時代ですよね!?」
「え?」 「え?」
「なぬ、ちょっとまてお主お前がこの世界に来た時の時代はいつじゃ?」
「え、2014年ですけど・・・ あの、ちなみに彼方が来たのは何年ですか?」
「ワシは1998年の夏じゃ!・・・ しかし、どうゆうことじゃ?この世界での1200年は、元の世界でたった16年程だと言うのか?」
俺たちは、2人であーでもない、こーでもないとSF話から女の趣味まで語り合い・・・結果、意気投合したのであった。
ちなみに、エルフの女の子は話について行けず、ちんぷんかんぷんの様子で爺さんに言われてつまみと酒の用意をして早々に何処かに行ってしまった。おそらく寝たのであろう・・・
投稿が遅れてすみません、やっぱり3本も同時に書くもんじゃないですね・・・
けっきょく短めになってしまいました。
次回の投稿も不明なのでのんびりお待ちください、では・・・ ノシ




