表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/18

10.冒険者ギルドの興亡(中)

RPGとは"ロールプレイング""ゲーム"の略称です

ですから


"ロールプレイ"の無いRPGはRPGでは無い


コレは事実です

ですが同時に


"ゲーム"の無いRPGはRPGでは無い


コレも又事実なのです

そしてゲームはルールが有って成立するのです




ーーー




ロードスからの大量流入後に表面化した問題の一つにルーラーとロールプレイヤーの対立と言うモノがあります

元々ルールに厳格なプレイヤーや緩めのプレイヤーというのはいたのですが左程問題にはなっていませんでした

それがロードス後に問題化したのです



この問題はよく、ルールを神聖視し絶対に曲げようとしないルーラーとロールプレイを重要視しルールを軽視するロールプレイヤーの対立の様に言われていますが実際には少し異なります



実際には



プレイヤーが行動を宣言したのでルールに従って判定したら、いきなりプレイヤーがキレた

何を言っているのかわからねーと思うが 

俺も其奴が何でキレたのかわからなかった



こんな感じです




このプレイヤーがキレた理由はロールプレイでした

この時このプレイヤーは画期的なロールプレイをしたのだそうです

ただ行動を宣言したのではなく、その行動が成功する様な創意工夫を盛り込んだんだそうです


で、そんな優れたロールプレイをルールなんかで判定するなんて間違っているのだそうです


確かにルールに厳格過ぎてプレイヤーの創意工夫をあまり評価しない様なマスタリングをするマスターも居るには居ました


しかし



「君の行動はルールで判定出来ないから却下だ」



なんて戯事ほざくマスターは私の知る限り一人もいませんでした


そもそもプレイヤーの創意工夫や失策は目標値の修正要素にはなったとしても行為判定を無視する理由にはならないと思うのですよ



まあ



「RPGのルールなんてロールプレイの添え物みたいなもんだから、全てのプレイヤーが"ちゃんとしたロールプレイ"を出来たならルールなんて不用なんだよ(迫真)」



とか真顔で言っちゃうプレイヤーに比べればまだマシなのかも知れませんがね




嘘みたいな話だろ?

実話なんだぜ




この様な状況下でこのエッセイに書かれた様な事が起こったのです




ーーー




そして1990年に国産初にして国内販売初のサイバーパンクRPGが登場します



1990年

サイバーパンクRPGメタルヘッド発刊


このメタルヘッドが"ネットの裏組織"を産み出すキッカケになったサイバーパンクRPGです

とは言ってもこのRPG自体に"ネットの裏組織"があった訳ではありません

この手のギミックは大抵の場合、必要に迫られたプレイヤーが産み出したローカルルールである事が殆どだからです


"ネットの裏組織"もその手のプレイヤーが必要に迫られて作り出したローカルルールの類でした

話が長くなるので後述としますが基本的にRPGのゲームシステムはキャンペーンゲーム基準でデザインされており、"渡り"には対応していないのです


そしてコレが"冒険者ギルド"の発生に繋がるのです



では、メタルヘッド以前にサイバーパンクRPGは無かったかと言うと…


有りました

ですがコレは無視して問題ありません

理由は、アメリカ製だったからです


この当時海外ゲームの入手方法はとても限られていて基本個人輸入でした

この為、入手するだけで英語というとても高いハードルを越える必要が有ったのです

さらにゲームを遊ぶにはルールの翻訳というさらに高いハードルが待ち受けているのです

ニワカ勢には不可能なハードルでしょう


実際ガチ勢のクローズコンベでも数回しか見ませんでしたし、オープンコンベでは皆無でした


此れは当時の主流がファンタジーであったのとは明らかに別の理由です

何故ならジャンル違いのRPGでも発売の翌週位にはオープンコンベで卓が立つことは良く有ったからです

もし、オープンコンベで卓が立つRPGに共通点があるならばそのうちの一つは間違いなくルールブックが日本語で書かれているという事でしょう

なのでメタルヘッドがキッカケとなったサイバーパンクRPGで間違いないと思います




ーーー




コレは余談ですが、ゲームシーンのプレイスタイルの変化が顕著になってきたのもこの頃です


具体的に言うとオープンコンベの数が爆発的に増えました

元々オープンコンベというのはゲームサークルが自分達の活動を部外者に認知させようと定例会を外部に解放した様なものでした

外部に解放と言っても基本的に特別な事はせず、部外者も基本はプレイ風景を見学するみたいな感じです

もちろん興味を持って参加したい人がいれば一緒にゲームを遊んだりししていましたが、大抵はちょっと見学して出て行くみたいな感じでした

当然、部外者が参加費を払う事なんてありません



それが第1次2次のブームの際にプレイヤー人口の増加と共にオープンコンベの常態化が進み

参加者が会場費の頭割り分を負担する様になりました

それでもまだ、アットホームというか仲間内の集まりみたいな雰囲気が強かったですね



その雰囲気がガラッと変わったのがロードス以降です

先ずオープンコンベの数が増えました

オープンコンベを開催するゲームサークルが増えただけでなくゲームサークル自体が増えたのです

オープンコンベを開催する為にサークルが設立される事もあったと言えば、オープンコンベがどれほど急速に増加したか判ると思います


その原因がロードス組でした


ロードス組の中で学校等で同志を見つけられた人達は幸運でした

そもそもボードゲームに縁の無い者が大部分だったロードス組はそのままRPG難民となってしまったのです


その受け皿となったのがオープンコンベです

大量のRPG難民が流入した事によりオープンコンベは急速に拡大したのです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ