表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/145

第89話 護衛


 数日後。


 山裾の小屋。


 黒田家から。


 本当に。


 護衛が来た。


 三人。


 槍。


 刀。


 普通の小屋には。


 少し物々しい。


 女衆。


 少し緊張。


 子供。


 興味津々。


「武士だ」


「すげぇ」


 一方。


 万吉。


 普通。


「来たか」


 それだけ。


 護衛側も。


 少し困っていた。


 命令は:


「若の護衛」


 だが。


 来てみれば。


・女が飴煮てる

・子供字書いてる

・焼き物焼いてる

・銅叩いてる

・帳簿ある


「……何だここ」


 そんな空気。


 その日の夜。


 万吉。


 普通に言う。


「じゃあ」


「夜回り頼む」


 護衛達。


 止まる。


「夜回り、

 ですか?」


 万吉。


 頷く。


「荷あるし」


「炭あるし」


「火も使ってる」


「見回った方がいいだろ」


 理屈。


 通っている。


 だが。


 護衛達。


 少し困る。


 理由。


「我ら、

 若様の護衛では……」


 すると。


 万吉。


 普通に返す。


「うん」


「だから、

 小屋見回るんだろ」


 空気。


 止まる。


 そこへ。


 井上之正。


 現れる。


 少し遠い目。


「若様」


「護衛というのは」


「若様本人を、

 守る者です」


 万吉。


 少し考える。


 そして。


 当然のように言った。


「わし、

 ここにいるだろ」


 井上。


 黙る。


 護衛達も。


 黙る。


 理屈は。


 通っている気がする。


 その後。


 結局。


 護衛達は:


・火

・荷

・小屋周囲


 見回る事になった。


 夜。


 山裾。


 火。


 見回る武士。


 小屋の者達。


 少し安心した顔。


 そして護衛達も。


 少しずつ分かり始めていた。


 この若。


「守る」


の意味が。


 少し普通と違うのだと。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ