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第78話 湿気



 梅雨。


 雨。


 続く。


 空気。


 重い。


 山裾の小屋も。


 少しずつ。


 湿気に飲まれ始めていた。


 まず。


 帳簿。


「紙、

 湿気てる……」


 端が波打つ。


 墨も。


 少し滲む。


 子供達。


 困った顔。


 さらに。


 梅干し。


 女衆。


 樽を開け。


 止まる。


「……白くなってる」


 万吉。


 見る。


「食えるのか?」


 女まとめ役。


 首を振る。


「無理です」


「捨てます」


 周囲。


 少し沈む。


 塩。


 保存。


 それでも。


 駄目になる物はある。


 さらに。


 火。


 湿気。


 薪。


 燃えにくい。


 煙。


 多い。


 すると。


 銅細工の男。


 ぽつり。


「生木燃やすより」


「炭の方が、

 湿気にくいですね」


 万吉。


 止まる。


 炭。


 保存。


 乾燥。


 火。


 頭の中で。


 何か繋がる。


「じゃ、

 炭買わないとな」


 即答。


 周囲。


 最近。


 もう驚かない。


 この若。


 問題を見ると。


 すぐ:


「止めない方法」


を探し始める。


 そして。


 最後。


 子供の一人。


 咳。


 別の子。


 少し熱っぽい。


 雨。


 冷え。


 湿気。


 女衆。


 すぐ動く。


「あったかい物、

 食わせますね」


 ショウガ。


 汁。


 塩。


 火の周りへ集める。


 梅雨。


 湿気は。


 物だけではなく。


 人も止める。


 だから小屋では。


 また少しずつ。


「止まらないための工夫」


が増え始めていた。


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