第49話 恨みのループ
上杉赫夏が黒銀に殺された夜
「父さん、帰ってこないな」
「残業かしらね」
母さんと紫道は家で待っていた
「電話をしても出ない」
「なんだかおかしい」
ー東条ー
「夜の街もいいな」
夜でも街を照らすようにビルの窓は光り、多くの車と人ざかりがある
綺麗だが、なぜか悪念が多い怪気魔がすぐ隣りにいる感じだ
「いや、確かに怪気魔がいる」
「遂に都市にも現れたのか」
溢れる怪気魔の悪念の臭いを辿った
「コンビニの路地裏?」
「路地裏は人の死角にもなるから狙われてしまったのだろう」
路地裏に入った
「これは、、」
「死体だな 穴だらけだ」
これは怪気魔の仕業に間違いない
怪気魔と戦った痕がある、、
もしかして、魔術士なのか?
「何か手帳な物はないか?」
「車の免許なら」
上杉赫夏、、竹取乃宮
「上杉というのは魔術士苗字じゃないか?」
魔術士苗字とは
特に魔術士に多い苗字で、魔術を持つ家系
平家や源も魔術士苗字だ
「スマホも確認してみよう」
スマホにはロックがかかっていて、開くことができなかった
「警察には?」
「匿名で通報をしよう」
自分のスマホで警察に通報をした
他に何かないか調べてみると、、
「ん?何か握っている」
手を開いてみると怪気魔の小さな固体のようなものを握っていた
これが怪気魔の臭いの根源だった
なぜこのような物を握っていた?
疑問が残ったが、試しに妖気魔が吸収してみようとした
「一体なんなのか 調べてみよう」
妖気魔が吸収すると
小さな固体を吸収した妖気魔の腕が破裂し、そのまま外に出てしまった
「凄まじい力を持っている、、
一旦、持っておこう」
ポケットに入れた
「そろそろ警察も来るだろう
離れよう」
ー次の日ー
朝に警察が上杉家のところに来た
「上杉赫夏さんは殺害されました
犯人は未だ不明ですが、赫夏さんの同僚と一緒に亡くなっていたため、
会社内の身内殺害として捜査を進めています
そして、赫夏さんの周りには紫の液体が不規則に散らばっていました」」
死因は複数の何かに刺された
調べた結果、成分は不明
犯人の凶器は見つからず指紋も見つからず、
挙句には防犯カメラにも映っていなかったことから、
捜査は難しいと告げられた
俺はそのことを聞いて確信がついた
犯人は黒銀と怪気魔だと
警察には言っても無駄だと俺は思い
勝やみんなに話すことにした
「なるほど
君のお父さんが怪気魔に殺されたと、、」
「穴だらけってことは確実に殺されているな」
「恨みがないとそこまでしないと思うし、何か因縁があるのかもしれない」
「紫道どうする?」
「絶対に殺す
頭を貫いて、四肢を切り取って、腹の上で、、」
「落ち着け紫道 冷静にヒイ、ヒイ、フウだぞ」
「なんで出産なんだよ」
僕が聞いたのが間違いだったかもしれない
そうだよな、親が殺されて冷静でいられる人なんかいないもんな
「そういえば、今日の朝に学校のポストにこれが入ってたよ」
先生が出したのは
怪気魔の固まった塊だった
「誰が入れたのか知らないが、
もしかしたら紫道のお父さんが何かをしたのかもしれない
それと一緒に手紙も付属していた」
手紙には
上杉赫夏が最後に握っていた物だ
一体これがなんなのか知らないが、怪気魔の何かだろう
それに、これには強力な力が宿っていて、上杉赫夏が何かをしたのだろう
参考になるかわからないが、怪気魔の体には意識というものがある
意識というが自分で動くことができず、何かできることはない
ただ、この怪気魔の小さな固体のようなものは何か違う気がする
「だってさ」
「怪気魔の体に意識がある?」
意識があるからなんだという話なんだが
わざわざ書き留めてくれてるってことは何かこれに隠されているのだろう
「紫道 これ、持っててくれるか?
今後、何かわかるかもしれない」
「はい」
先生が紫道に渡そうとすると
「それを我に貸してくれないか?」
「どうしてだ?」
「いいからよこせ」
無理矢理、先生の手から奪い取った
とどろく怪気魔は分析をし始めた
「これはつながる怪気魔の破片だ
怪気魔に意識というものがあると言ってたがあれは虚言だ」
「嘘?」
「だが、これに意識があるのは本当だ
我に扱える品物じゃない これはお前が持っておくのに相応しいだろう」
「これ、誰の意識?俺の父さん?」
「知らぬ 自分で見つけてみろ」
「紫道 それ貸してくれないか?」
サイエスが頼んできた
「どうするんだ?」
目を光らせながら答えた
「もしかしたら新しい原素でできているかもしれない
塩酸や、エタノール、酢酸オルセインをかけたり、
圧縮、凍結、燃やしてもいいか!?」
「ダメだ 俺の父さんの形見だ 俺以外触るな」
「えー
お願いだ!舐めるだけだから!」
「汚ねえだろ 絶対無理!」




