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魔獣来たれり

そんな会話が交わされていると、自然な形で話が途切れる時が出来た。

丁度良いタイミングが来たとばかりに、今日の成果の総括を簡単にしようと信護は試みる。


「幹が思ったより手強くて、思うようには進めませんでしたが、いくつかの解析は出来ました。役に立ちそうなサンプルがあったんですよね」

「うん。そのままではなく、他の植物と組み合わせる事で真価を発揮する奴ね。バフ系と怪我の治癒系だと思う。その内新種だと思われるのが一種、既存のが三種ね」

「詳細は研究所に運んでからじっくりと調べましょう。高い精度の指針があるのとないのとじゃあ、大違いだから助かります」


恭子の謝意に巫咲は軽く手を振って応えた。


「お役に立てて嬉しいわ。でも、"準アイテム"ってそこから加工方法を確立しなければならないんだから、面倒ね。"アイテム"だったら、解析終わればすぐ使えるのに」


残念そうに言う巫咲に苦笑いしつつも、されど恭子は異なる意見を口にする。


「確かに"アイテム"の方がすぐ使える分、利便性は高いです。でもですね。"準アイテム"ならではの利点もあるんですよ」


そう言われ、不思議そうにする巫咲だが、信護はすぐにピンと来る。


「数、ですね」

「当たり!」


大正解と高らかに言うと、更に言葉を続ける。


「"アイテム"は謂わば希少な完成品。すぐ使えて便利なんですが、数が限られ、流通に難があります。それに比べて加工が必要な"準アイテム"は、簡単に手に入ると言うわけではないにせよ、それでも"アイテム"に比べたら、遥かに量があります」

「"アイテム"には手が出ないけど、"準アイテム"なら手に入れる事が出来る層にはありがたい話なんですよ。効果は劇的ですからね」


恭子のアシストをした信護の解説に頷きつつ、思う事を紡ぐ。


「"準アイテム"を"アイテム"になれなかった欠陥品と酷評する人もいますが、それは残念な視点ですね。私は"準アイテム"を、より身近な奇跡と解釈しています」

「身近な奇跡?」


思ってもみなかった事を言われ、そのフレーズを思わず聞き返してしまう。


「はい。"アイテム"は謂わば、奇跡の具現です。でも、手に入れる事が出来る人間が限られています。そして、持っておらず、その恩恵を受ける事が出来ない人間にしてみれば、極端な話、そんな奇跡はないも同然です。そんな奇跡を、より身近に降ろしてくれたのが、"準アイテム"だと思っています」

「ははあ。なるほどね」

「今回の目当てのヘンルーダも、その一つです。目的が叶えば、より多くの人々を救えるでしょう。石化には、これまで打つ手がないも同然でしたから」


信護は鼻息荒く言う恭子へ、目当ての植物の名前が出たので、丁度良いとばかりに話題へと取り上げる。


「そのヘンルーダですが、コカトリスとの関係について覚えていますか」

「ええ。コカトリスという魔獣の常食だという噂ですね」


コカトリス。

外見は巨大な鶏と蛇が混ざったような姿をしている。

嘴に石化の力を秘め、突いたものを石に変えてしまうという。

中には石化のブレスを吐く亜種もいるらしい。

そんな情報を思い出しながら、話を続けた。


「ええ。ただ、その場面を収めた記録映像が未だなく、そもそもがその噂の出所は、ヘンルーダについて教えてくれた異界の住人だと言われています」

「へー、そうなのね」


巫咲は今初めて聞いたと言わんばかりだが、もちろん事前にその事を教えてある。

ただ単に、彼女は覚えていなかっただけである。


「コカトリスとの遭遇例が少ないという事もあって、普段何を食べているのか、実際はよくわかっていないんですよね」

「はい。さすがは所長代理。すらすら出てきますね」

「茶化さないで。続けて」

「はい、すみません。とにかく、多くの魔獣でそうなのですが、普段何をよく食べているのかわからない事が多いんです。コカトリスもその一例ですが、ある目撃談だと、戦争中、死んだ兵士の死体を捕食していたという逸話がありますし、ある目撃者では他の魔獣を食べていたという話があります」


そう信護が話した所で、巫咲はある点に気が付いた。


「あれ?それって変じゃない」

「おや?どの辺がですか?」

「だって、コカトリスって、嘴が石化を発生させているんでしょ?だったら他の生き物を食べようにも、それらも石になっちゃって食べられないじゃない」


巫咲は本来、勘が良いし、頭も良い方だ。記憶力だって優れている。

ただ単に、そのオンオフが極端なだけなのである。

巫咲の疑問にニヤリとしながらも、信護はその指摘についての見解を述べる。


「良い所に気が付きましたね。その通り。それらの目撃情報だと、コカトリスの特徴と矛盾します。石化の効力が健在なら、他の生物を食べられるわけないのです」

「石化させる能力を、切り替えが出来るのかもね」

「良い意見です。実際に、そう主張する学者もいます」

「ええ、ええ、その可能性もありますね。ですが、私は別の説を押します」


割り込むように恭子は、掛けた眼鏡(仕事中は掛けるようにしている)の縁をクイッと押しながら、やや早口になって続ける。


「私はですね。自身の石化能力を中和する物質を、食事の前に取り込んでいるからだと考えています。でも、そうだとしたら、それは何なのかが謎に包まれてきました。でも、ここに来てその有力候補となる植物が浮上したわけです。私の推している説では、おそらくコカトリスは、摂取したヘンルーダと体内で分泌した化学反応により、自身の石化を一時的に無害なものに変えているというものです。どうです?それっぽくありませんか?」


得意満面な笑みで、楽しそうに喋る恭子を見て、信護はきっと余計の事を言ったら、今日はなかなか寝かせてくれないなと、色気がありそうでない想像を、膨らませていた。

一方、巫咲は真面目な顔をして何やら思案している。

そういえば巫咲は、真面目な時はとことん真面目かつ真剣になる事を思い出していた。


「なるほど。もしそうなら、コカトリスにとって、ヘンルーダは生命線ね。無くちゃあ死んじゃうもの」

「ええ。ですので、この説ならコカトリスにとって、ヘンルーダとは身近な奇跡の具現といえるかもしれません。我々にとっては迷惑な奇跡になっちゃいますけど」

「ふふ。それはお互い様になるわ。それにしても、色んな説があるようだけど、調査しない事には始まらないわね」

「はい。ですので、コカトリスを追跡する事こそ、真実への近道だと思っているのですが……」

「でも、なかなか許可が下りないというわけですね」


信護はわかっていると、表情に全面に出しながら、口を挟む。

その経緯を知っているからだ。

その信護の言葉に無念そうに頷く恭子を、巫咲は不思議そうに見つめる。

恭子はその巫咲の視線に気づき、力無く笑いながら、事情を説明するのだった。


「こう思っていませんか?なら、追跡調査をすればいいのに。と」

「ううん、思ってないわ。やりたくても出来ないだけでしょ」


その巫咲の返事にやや面食らいながらも、話を続ける。


「ご、ご理解が早くて助かります。はい……。やりたくても出来ないんです。コカトリスは異界の領域に専ら生息する生き物です。異界には、電波を、いえ、情報そのものを阻害する何かがあるようで、無人機のコントロールや映像記録等が残せません」

「ああ、そういえば、そんな話をどこかで聞いた事があったわ」

「なら、無人機ではなく、有人をと言いたい所ですが、そんな訴えが通るわけもなく……。いえ、わかっているんですよ。そんな死に行くような無謀な挑戦なんて、受理されるわけありませんし……」


言葉が徐々に小さくなっていく恭子に、巫咲はわかると返す。


「安全第一だし、しょうがないか。異界は暗黒地帯だもの。地図さえ録に描けないなんて、よっぽどよ」

「我々がコカトリス等の魔獣に遭遇するケースなんて、現状では、たまたま人類の領域に紛れ込んだ個体以外では、いないですからね。一番多いのは、こういった中間地帯での遭遇ですけど。もしかしたら今回の調査中に、遭遇するかもしれませんね」

「信護くん。それ、フラグだから」

「はは。それは勘弁してほしいですね。でも、フラグ関係なく、異界の生物と遭遇する可能性は十分ある事は、念頭に置いておいて下さいね。ここは、そういう場所です」


念を押すように言うと、巫咲は神妙な面持ちになる。


「わかってるわよ。もしそうなっても、戦いはプロに任せて、私は邪魔にならないように、隅っこで大人しくしてるわ。信護くん達に余計な苦労を掛けないから、心配しないで」

「……だと祈っていますよ」

「あっ、何その信用してないような反応は!?ていうか、なんか最近、扱いが雑じゃない?私、言っちゃあなんだけど、これでも結構重要な立場なんだから。これはもう、vip扱いでもいいんじゃあないかと思うぐらいよ。いえ、別に本当にそうしろと言ってるわけじゃなくてね。壁を作られたくないし。でもこう、気持ちの問題というか。その、わかるかなあ」


もどかし気に言う巫咲に、心外そうな反応をしながらも、承知しているとにこやかな笑みで反論する。


「もちろん承知しています。ですが、私が巫咲さんを雑に扱った事なんて一度もありませんので、それは事実無根と言わざるを得ません。お言葉ですが、巫咲さんは人間関係に希薄な環境にいましたから、機微がわからず、そう誤解されたのかもしれませんね。ならばこれは、私のミスです。申し訳ありません。これも全ては親しき故の悲しいすれ違いと思っていただければと思います。ふふふ」

「なんか私が悪いみたいになってるのが気に入らないんだけど!……まあ、いいわ。引きずってもしょうがないから許します」


明後日の方向を向きながら腕組みし、拗ねたように言う巫咲に、信護と恭子が苦笑いしてしまう。

そうしていると、調査団の一員がやってきて、食事が出来上がった事を報告しに来たのだった。


「さて、行きましょうか」

「ええ。お腹ぺっこぺこよ~」

「あっという間の一日でしたね~。研究していると、時間の事を忘れてしまいます」


そんな事を口々に言いながら、野営地に足を向けると、微かな変化が生じた。

その音に最初に気付いたのは、巫咲だった。


「……ん?今、何か、地響きが聞こえて来なかった?」

「地響きですか……?私は聞こえませんでしたが……」

「う~ん。言われてみると、それっぽいのが遠くから聞こえてたような……」


ズシン


「「「…………」」」


それは、確かに三人の耳に届いた。


「これは、ついに来ましたか……?」

「ほら~。信護くんがフラグ立たせるから~」

「思ったよりも早かったですね」


遠くでは、小銃を持った警備隊が慌ただしく動き出していた。

事態の急変に気付き、戦闘態勢を整えているのだ。

信護達は急いで合流しようと、駆けだした矢先だった。


バタバタバタバタッッッ


地響きではなく、羽ばたく音が響いたかと思うと、巨大な影が威圧感と共に、信護達を覆い出した。

羽ばたく事により生み出される風と土煙が、辺りを巻き込む。

さっきまでは遠い足音だった事を鑑みるに、低空ながらも空を翔ける事で、一気にその距離を縮めたのだ。

自身はこれでも鳥の端くれと考えたのかはわからないが、人々にはそう思い知らせるに十分な出来事だった。


「そういえば、羽があることはあったっけ」

「悠長にしないで下さい、巫咲さん。とにかく離れましょう」

「あわわわわ」


呑気に感想を言う巫咲を窘めながら、信護は巫咲の手を引いて駆けだしていた。

いつでも盾になれるように、周囲へ気を配りながら。

恭子に至っては、悲鳴を上げながら必死に信護達に付いて行く。


その必死な様子を滑稽だと見なすのは、よほど脅威へ鈍感なのか、愚か者か。

すぐ傍に、5メートル近い怪鳥がウロウロしているなら仕方がないと、目撃した人々は思うだろう。


鳥の目をキョロキョロと動かしている様は、ユーモラスがあると見る事も出来るだろう。

その一方で、鶏にあるまじき蛇の尾がのたうっている様は、不気味に感じもする。

それらが巨体となって存在する異常は、周囲の人間達を威圧する。


これが生のコカトリスかと、軽い感動を抱きながら駆けていると、信護達のいる反対方向から、銃声の鳴き声と共に、コカトリスの胴体に火花が散る。


コカトリスの注意を引き付けてくれているようだと理解すると、タイミングを図ったかのように、警護の人達が慌てて駆け寄ってきた。


「皆さん、こちらへ!」


護衛の一人として顔馴染みになっている(名前は藤堂という)にも関わらず、これまで聞いた事がないような緊迫感のある声が、信護達を迎えた。

普段はのんびりした性格をしているのを鑑みると、それだけ事態が切迫しているのを意味する。


「野営地にひとまず避難をしていて下さい。その間に我々がーーー」

「!あれを見て!!」


巫咲が指し示したのと、怪鳥の鳴き声や羽ばたく音が響き渡るのは、同時だった。


「キエエーーーッッッ」

「わーーっ!こっちからも来たーっ!」


避難予定地を塞ぐように降り立つコカトリスから、急いで距離を取る一同だった。


くしくも、二体の巨鳥に挟まれる形になってしまい、迂闊に動けなくなってしまう。


「だ、駄目だ……。もうおしまいだ……」


そう弱音を漏らしたのは、今回が初の護衛任務参加のまだ若い新人だった。

名前は、確か河本という名前だったはずだ。

早くも打ちひしがれた様子に皆驚いていると、先輩に当たる藤堂が駆け寄り、河本の頬へ往復ビンタを炸裂させ、一喝した。


「しっかりせんかッ、河本!護衛のお前がそんな様でどうする!!」

「せ、先輩……。しかし、これは……」

「しかし、ではない!この場を切り抜けるには、お前の力が必要なんだ!!立ってくれ、河本。白状するが、俺の後を継げるのは、お前しかいないと信じている。俺達と一緒に戦ってくれ……」

「せ、先輩……。う、うおおおッ。やってやる!やってやるぞ!!先輩、見ていて下さい」

「信じていたぞ、河本おおおっ!!」

(((…………何これ)))


例え動揺していても、他人の奇異な言動を目の当たりすると、冷静になれるらしい。

突如始まった熱苦しいやりとりのおかげで頭がクールダウンし、俯瞰して状況を把握するように努める事が出来た。

生き残るために脳が働き始める。

頼りになるか、わからない護衛の二人を放っておき、打開策を練るために観察を始めると、すぐにある事に気付いた。


「ねえ。あの鶏って私達を襲う気なんて、本当にあるのかしら?」

「確かに。辺りをキョロキョロ伺うだけで、我々の事なんか見向きもしていませんね」


巫咲の疑問に、信護が同感とばかりに合わせる。

出現したコカトリスは、人間達に見向きもせず、周囲を伺っている。

何か知っているかもと、恭子の方を見やると、ぶつぶつと独り言を呟いていた。


「あいつらがここに来たのは、私達を捕食するためではない……?では何故、今ここに?いえ、邪魔が入る事を警戒しているだけで、やっぱり私達?そもそも普段、何を食べているの……。もしかして、あの説が正しい……?いえ、でも……」


悶々としている様子に、口を挟んでいいか躊躇してしまう信護達だが、意を決して声を掛ける。


「水無月さん!なにか良い考えがありますか?あったら、忌憚なく言って下さい」

「良い考えというか、もしかしたらなんだけど……」


恭子が何か言いかけたその時だった。

連続した銃声が聞こえ、怒号も響き渡る。

それまでは、巫咲達の安全を第一にしてきたため、手を出す事に躊躇してきたが、最初に現れたコカトリスへの射線上の安全が確保されたため、反転攻勢を始めたのだ。


「うわー。凄い迫力ね」

「でも、音が何か変ですね」

「あっ。駄目!いけない!」


信護達とは違い、何か知っているのか、否定の色を帯びた声で、恭子は叫ぶ。


「何が駄目なんですか?」

「あのコカトリスは、いわゆる成熟期を迎えた個体かと思います。おそらくあれらの銃弾は、有効打にはなりにくいかと。むしろ、殺る気に火を付けてしまったかも」


キエーーーーッッ!!


銃撃を受けているコカトリスは、一際甲高く鳴いたかと思うと、攻撃している舞台に突撃を始めた。

回避するため、慌てて隊員達は脇へ飛び込む。

巨体に見合わないスピードでそのまま突進していき、陣地を蹂躙する。


そんなコカトリスと恭子の言葉に、信護はコカトリスにまつわるある要素を思い出した。

そのため、恭子の言葉の意味がわかる。


「そうか……。銃撃の時、火花が飛び散っていました。ならば、あの羽毛や皮膚の防御力は、銃弾を通さないレベルになっている、か……?」

「え。ちょっと待って。それ、本当にコカトリス?何か知っているのと違うんだけど……」


釈然としない様子で問いかける巫咲に、恭子が視線を目の前の光景から離さずに、説明する。


「春野さんの知識も間違いではありません。ただ、何事にも例外はあります。いえ、異界の生物には必ずあると思っていて下さい」

「うん……」

「コカトリスには、異常に硬い皮膚や羽毛を備えている個体がたまにいます。それが突然変異なのか、成長した結果なのか、よくわかっていませんが。私は成長した結果だと考えますので、そう表現させてもらいます」

「わからない事だらけねえ」

「うぐっ。……だ・か・ら、ちょーさが思うように、進められないのよ!国家権力舐めんな。おらー」


呆れたように言う巫咲に、恭子はキレ気味に反論する。

恭子からの解説によるとこうだ。

コカトリスの中には、皮膚や羽毛が極めて硬い個体がいる。

特に羽毛は硬く、軽く、しなやかで、弾力性もあり、銃弾を弾いてしまう程だと。

逸らしやすい角度になっているらしい。


「でも、火には弱いのよね」

「なら、火炎放射器を使えばーーー」

「コカトリスはかなり生命力が強くてしぶといの。火だるまになってもなかなか死なないわ。そんな状態で動かれた所を想像してみて。巨大な火の塊が羽ばたいて、暴れる所を」

「うっ。それは嫌ね……」

「でしょう。コカトリスの強みは、生命力を活かした突進力なの。あんな質量ある生物が羽ばたいたり、高速で迫ってこられたら恐怖よ。羽は強風を巻き起こすし、地響きは大地を揺する。まともに立っていられないから、戦いがまともに成立しにくいのよ。それに比べれば、嘴の石化能力なんて、おまけみたいなものよ。だいたい仕留めるために、あの巨大な嘴で貫かれたら、石化関係なくまず死ぬわ。あれは、人間相手用じゃないわね。触っただけでアウトだけど、そこまで接近されてもアウトだし」


信護はだいぶ砕けた喋り方になったなと思いつつ、この辺で切り上げさせることに決めた。


「そういうわけで、厄介な相手なんです。その反面、お頭が弱くて、追いかけられても少しの間逃げ切れば、忘れてしまうのか、追って来ません」

「お頭が弱いのは実感としてわかるわ。目の前で証明しているもの」


そう言う巫咲の視線の先には、早くも人間達など眼中にないとばかりに、バクバク植物を平らげ始めたコカトリス達の姿があった。


読んで下さりありがとうございました。

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