第6話 真実と書いてリアル
「ミク姉ちゃん、お願い、起きて、、。
ムクをまた一人にしないで、うわぁぁぁ、、、。
ずっと一緒だって、、ムクと約束したよ、、。
お姉ちゃん、、、うわあああっ。
うわわぁぁぁぁわーん。」
ベッドに無言で横たわるミクにすがりつき、ムクが泣き続けていた。
「ずっとこの状態さ。
タツが充電してくれたんだけど、一向に目を覚まさないんだよ。」
「タツ、レディミックはどうなってる?」
「ああ、俺はメカニックって言ったって、マシンだ、ロケットだ、ターボだ、そんなの専門だ。
正直、アンドロイドはよくわからねえ。
ただ、壊れているようには思えないんだが。
あっ、ボディの中にこんなものが張り付いてた。
ピックだろ、赤くてデカいやつ。
表には何かのメッセージが、、汚ったねえ字だな。
裏にはチップ、相当高性能な半導体か何かが貼り付いてる。」
「ミク ロックしつづけろ
、、、悪かったな。汚ったねえ字で。
ふふっ、そういうことか。」
「タツ、ありがとう。感謝する。
ビッグパティ、悪いがロックを頼む。
ちょっと、出かけてくる。」
「お兄ちゃん、ミク姉ちゃんを、ミクを助けて。
ミク姉ちゃん、お兄ちゃんのこと、言ってた。
信用していい、こいつは本物だって。」
「ふふっ、本物か。
違いねえ。
ロック、俺の名前は、真実、と書いてリアルだ。
親父が、本物の男、ザ リアルディールになれってつけた名だ。
任せろ、ロック!
絶対にお前を一人にしねえ。約束だ。」
「行くぜ、ブラザーズ。」
「あっ、僕は?」
「言っただろ。ブラザー、ズって。」
「タツ、ロケットの燃料入れておいてくれ。
全部使っちまった。」
「全部って、、お前、月まで吹っ飛ぶ気か、、。」
「おもしれえ、次、やってみるか。」
「ロック、笑って待ってろ。
そんな顔じゃ、ミックが起きた時びっくりするぜ。」
真っ赤な鼻のムクは、恥ずかしそうに、ちょっとだけ笑いながらうなずいた。




