表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代勇者協会の送迎係のおっさんは異世界帰りで元最強剣士 ーー知らない世界で病んじゃったので慎ましく生きる……予定でしたーー  作者: いくかいおう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/38

第20話 とある蛮勇たち

※まえがき

今回は三人称です。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 23時15分。

 とある埠頭にある空き倉庫にて。


「ミスリルカミツキガメがやられた!? たった一瞬で!?」


 メガネの男が、部下からの報告に冷や汗をかいた。

 最高硬度を誇る獰猛な怪物。勇者であっても傷をつけることすら困難のはずだった。


「い、いったいどいつらが……」


「勇者協会のスパイによると、ミスリルカミツキガメ討伐に出向いたのはSランク勇者、鬼刀切介(おにがたなきりすけ)とロンギヌス槍太やりた、雷ゼウスの三名。Sランクのなかでも実力は中の上ほどです。19時に本部を出発し、20時に現場に到着」


「そいつらが、どうやって?」


「申し訳ありません。どうせ長期戦になるだろうと、スマホを取り出してSNSを開いていたら、ドンッという物音がして、視線を戻したらとっくに撤収していました」


 舐め腐ったやつである。


「バカな……。彼らの戦闘データは把握している。彼らでは倒せないはずだ。だから実験として放ったというのに」


「もうひとり、誰かいたのでしょうか」


「そいつが倒したと? それほどの実力者が勇者協会にいると?」


 メガネが脳内データベースを参照する。

 彼は人類史上最も頭の良い男だった。一度記憶したことは永遠に忘れないし、一匹の蟻を観察しているだけで地球の裏で起こっている事件まで予測できた。


 【頂上頭脳】それが彼のスキルである。


「この私が記憶している限り、そんな勇者は……」


「勇者じゃないな」


 闇の中から、フードを深々と被った人物が現れた。

 先日、魔王の遺体の一部を学校の屋上から投げた者であった。


「この前の計画を阻止したのも、勇者ではなかった」


「あぁ、貴重なパーツを失ったアレか……。そいつは何者だ。名前は?」


「……さあな」


 メガネは頭痛を堪えながら、必死に記憶を掘り起こし続けた。

 勇者ではない。しかし蛮勇にも心当たりはない。

 スキルを持ちながらずっと潜んで暮らしているのか。

 待て、ならば何故昨日学校で戦ったのだ。


 十中八九勇者協会の人間で間違いないのだ。

 例え新人であったとしても、勇者であればスパイが教えてくれるはずだ。


 すると、


「なんでもいいじゃん」


 倉庫の入り口から、茶髪のツインテールの女子が現れた。

 生意気そうに飴を舐めながら、ニヤリと笑う。


「そのチームを襲えばわかることでしょ」


九海ここのみ……」


「さっさと勇者協会なんかぶっ壊してさぁ、作ろうよ。アタシらだけの王国を」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ