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神様VS悪魔 ‐悪魔が執念深いのは今さらですが神様も負けていません‐

前々作で万引き少年からやむを得ず離れていった天使は……


 街中をふわふわと浮かびながら、天使は落ち込んでいた。

「あぁ! 僕の力が及ばないから……ごめんなさい、神様……あの少年のご先祖様方! 僕は、僕は……」


 ――そんなことはないよ。いつもありがとう。


 はっとして顔を上げると、一筋の光がぱあっと天使に降り注いだ。

「あぁ、神様! 神様!」


 ――彼ら人間を信じて待っていましょう。今の私たちにはそれしかできません。人間の方から離れてしまったからには、それなりの試練が必要です。悪魔も簡単にはゆるしてくれないでしょう。


「神様! 神様はもうとっくに人間を赦しているのに、なぜあいつらは赦さないのでしょうか? あいつらが赦さないせいで、人間がいつまで経っても幸せになれない。間違った幸せで満足しています。神様はもともと人間が作ったんだ、そんなのがいなくても幸せになれるとほざいている人間までいます! もう、悔しくて……」

 天使は身体中が熱くて苦しくなって、今まで押し込めていた感情が涙となって、幾筋も目から流れ落ちていった。

 神様は知っている。すべて知っていながら、悲しみをこらえて、ずっと人間たちを見守っている。もし神様に身体があったなら、もうボロボロになっている。長い間、数え切れないほど人間たちに裏切られてきた。

 それでも赦して、信じ続けているのだ。あんなやつらを……


 ――お前もまだまだ修行が足りないね。


 神様はただ悲しそうに、静かに微笑んでいた。



To be continued.


これでひとまず完結です。続きはまたいつか!


※同人誌『うさぎの短編集』にも収録されています。

詳細は活動報告を読んでください。

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