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06 驚きの再会

学校に行こうとタイヨー君が言いだしてから一年半。

特にスコット君が人間的に成長しました。

そして皆で向かった王城で驚きの事実が……

学校の話から物件探しをお願いして、それから1年半の月日が流れました。


スコット君は更に剣の技術を高めました。

でもそれよりも驚くのは、火魔法も扱えるようになっていたことです。

恐ろしい才能としか言いようがありません。


今は炎の剣で紅炎様と模擬戦……遊んでいます。

スコット君の赤い炎の剣と、紅炎様の白い炎の剣がぶつかり合い、白と赤の炎が渦巻きます。

激しい攻防ですが、その姿はとても美しく、まるで演舞のようです。


「うん。中々良くできたぞ。今日はここまでにしよう。」


「師匠、有難うございます。」

スコット君、なんだか大人びてきました。


その様子を遠くで見ているタイヨー君とジロさん。

「スコット君も、いよいよ入学準備が整ったって感じですね。」


「タイヨー君。騎士科じゃないからね。基礎科の入学に戦闘力は要らないよ。」


「いや、まぁそうなんですけど、戦闘力の話じゃなくてスコット君、随分と礼儀正しくなったなって思ったんですよ。」


ジロさんはスコット君を一度見て、

「あれは紅炎様とゲイル様の指導の賜物だよ。親子だけでは中々礼儀を伝えるのは難しくてね。どうしても私は子供達を甘やかしてしまうんだよ。やはり師弟関係があると礼儀正しくなるんだね。」


紅炎様とゲイル様は戦闘訓練だけではなく、人としての成長も指導してくれていたようです。


「紅炎とゲイルは流石だなぁ~僕には真似できないよ。」


「タイヨー君はお兄ちゃん感覚だからね。」


するとそこにスコット君がやってきました。

「こんにちは、タイヨー兄さん。王都への引っ越しも間近になりましたね。」


「………本当に成長著しいね。兄さんと呼ばれるのがつらいのは気のせいかなぁ〜」


「タイヨー君の方が子供っぽいもんね。」


ジロさんがそんな事を言うとスコット君が、

「お父さん!タイヨー兄さんに失礼なことを言ったら駄目ですよ。いつもお世話になっているんですから。」

とジロさんに説教っぽく言いました。


「………私もお父さんと呼ばれるのがつらいかも。」


タイヨー君とジロさんは笑い合いました。


「ところでジロさん達は引っ越し先の家は見に行きましたか?」

話題を切り替えるタイヨー君。


「いや、まだ見に行ってないよ。」


「それじゃあ今から皆で見に行きませんか?中々立派な家ですよ。」


「そうだね。じゃあスコット、お母さんとフラックスを呼んできてくれるかい?」


「あ、ロキシーも一緒にいるはずだから呼んできて。」


「はい!わかりました!」

スコット君、本当に立派になりました。


しばらくすると皆がやってきました。

ドラゴン様に精霊様も一緒です。


タイヨー君、思わず、

「え?ライアも行くの?」

と言ってしまいました。


「なぜ、私だけ名指しでしょうか?タイヨー様、説明を求めます。」

ライア様、怒ってます。


「い、いや、たまたま代表してライアと言っただけで他意は無いんだよ。ホントだよ。」

あたふたと言い訳するタイヨー君。


「まぁ良いでしょう。私達も王都と拠点を行き来したいですからね。ちゃんと見ておきたいですわ。」


「な、なるほどね。ゲイル達もかい?」


「私は入学する為です。」


「………。」


「………嘘です。」

真顔で言うゲイルの冗談は分かりにくいです。


「じ、じゃあ早速行ってみましょうか。『木の扉』お願いしまーす。」


ライア様が魔法を使いました。

「ほら。私がいないとダメでしょ?」


ライア様の『木の扉』は団体様の瞬間移動でとっても便利。

タイヨー君もこればかりは納得です。


「ところでロキシー。とりあえずどこに移動する?王城が良いのかな?」


「そうですね。確か鍵を宰相様が預かっているはずですから、先にそちらに行ってみましょう。」


するとジロさんの奥さんであるフリッチさんが、

「え?王城に行くのかい?」

と、驚いた表情で言いました。


「え?どうかしたの?」

気になったタイヨー君。


「んー……まぁ良いか。ごめんね。じゃあ行こうかね。」

フリッチさん、どうしたんでしょう?




木の扉をくぐって王城に着いた面々。

とりあえずロキシー王女がひとりで王城に入っていきました。


そして待つことしばし。


ロキシー王女が宰相さんと何故かスミス王まで一緒にきました。

一同はスミス王を前に膝をつき礼をします。


「皆さん、楽にしてください。そんなドラゴン様や精霊様までやめてください!ジロ殿久しぶりだな。今回は御子息も一緒なのだな。うちのアトミックも会うのを楽しみにしているので後で会ってやってくれ。ジロ殿の奥方、初めまして………??」


スミス王がフリッチさんの顔をマジマジと見て思案顔になりました。

するとフリッチさんがにこやかにご挨拶。

「やあ、スミス王。久しぶりだね。覚えているかい?」


するとスミス王が驚いた顔をしました。

「まさかフリッチか!?」


今度は皆が驚きました。

これはいったい?


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