↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/65

58 エルフの村に別れを告げて

再会、出会い、そして別れ。

しかし永遠の別れではありません。

いつでも会いに来れるのですから。

今日はエルフの村から帰る日です。

皆それぞれ別れの挨拶をしています。




ノルディカさんのご両親が、スコット君と握手をしています。


「スコット君。君ならすぐにノルディカに追いつくんじゃないかな?」


「いえ、まだまだ高い壁です。ですが、いずれ乗り越えてみせます。」


「頼もしい婿殿だな。」

ノルディカパパは、スコット君の頭を撫で笑いました。


「ノルディカも簡単にスコット君に負けないように精進しなくちゃダメよ。」


「はい。ママ。まだまだスコット君に負ける訳にはいきません。」




アトミック王子とロキシー王女は、来た時とは別人のようにたくましくなったスーリーさんと話しています。


「大叔父上。父上も会いたいと言ってました。いつか王城にも遊びに来てください。」


「そうだな。その時はコッソリと伺わせてもらうよ。」


「私は瞬間移動の魔法を覚えましたから、いつでもお迎えにあがりますよ。」


「おお!さすがは女神様だな。」


「その呼び方は恥ずかしいのでやめてください。」


「ハハハ、すまない。ふたりとも立派なので自慢したいんだよ。」




フリッチさんは、母のフェノムさんと別れの挨拶をしています。


「フリッチ。今度はもう少しマメに孫の顔を見せに来てね。」


「分かりました、お母さん。フラックスは一度来たところなら魔法ですぐ来ることができるので、これからはもっと頻繁にこれます。」


「おばあちゃん!私に任せてね!」


「本当にたくましい孫たちね。」




タイヨー君は村長さんにお礼を言ってます。


「村長さん、今回は大人数でお邪魔しちゃってすみませんでした。」


「いやいや、人数よりも規格外の面々に驚いてしまったがね。是非また気軽に来てくだされ。」


「ありがとうございます。それじゃあみんな、そろそろ家に帰ろう。」


「「はーい!」」




帰りは馬車が1台、木っ端微塵に壊れてしまったので、エルフの村を出たら、すぐに木の扉で帰宅の予定です。

ホッとしているライア様、ディーネ様。

ユキ様はフラックスちゃんとペガサスに乗って帰るつもりなので、タイヨー君の馬車の事はすでに忘れてます。

タイヨー君は、馬車が壊れてしまったので、その馬車を引いていた馬に乗って帰ろうとしましたが、馬に拒絶されてしまいました。


「なんで?」


「それは、無理やり空を飛ばされて、落下させられましたからな。」

ゲイル様の言う事はもっともです。


タイヨー君は馬達の顔を見ました。

全ての馬が目を逸らせます。

「馬達に嫌われた……」


「タイヨー様は歩いて帰ってくださいまし。」

ジロさんの馬車に既に乗車しているライア様が冷たく言い放ちます。

よく見ると、ジロさんの馬車にはディーネまで乗っています。


「僕もジロさんの馬車に乗せてくださいよ。」

タイヨー君がジロさんにお願いすると、

「ごめんね、タイヨー君。僕の馬車は4人でいっぱいだよ。」

と言われてしまいました。


御者台にジロさんとスコット君。

馬車の中にライア様とディーネ様、フリッチさんにアトミック王子……なるほど。

「分かりました。ディーネ、席変わって。」


「嫌です。男性が女性に席を変われってどういう事ですか?男子失格ですよ?」

タイヨー君、当然の事を言われてしまいました。


「だいたいタイヨー様はご自身だけなら瞬間移動できるじゃないですか。皆と一緒に行ったとしても木の扉ですぐですよ。馬車に乗る必要はありません。」

ライア様にキッパリと言われて、言い返す言葉が見つかりません。


「ぐぬぬ……」

ゲイル様が馬で先頭を進みます。

「それでは行きましょう。村長よ、壮健でな。」

「皆さん、是非またいらしてください。」

ゲイル様の後に紅炎様、ユキ様、ロキシー王女と続き、ジロさんの馬車が最後を走ります。

「待ってよー!」

タイヨー君が走って追いかけて行きました。


皆が去っていった後を、村長さんは見つめています。


「タイヨー君に頼れる仲間が増えて本当に良かった。あの方々が一緒なら、万が一タイヨー君が怒りをあらわにすることがあっても諭してくれる事ができるだろう。」


タイヨー君の力を知る村長さんは、胸をなで下ろすのでした。




エルフの村を出た後、ライア様が木の扉を王都の家に繋げ、皆は帰宅しました。


「やれやれ、帰り道がマラソンになるなんて思ってもいなかったよ。」

最後尾を小走りで追いかけてきたタイヨー君が、ブツクサ言ってます。


「実質大した距離では無かったじゃないですか。そもそも馬車を壊してしまったタイヨー様が悪いんですよ。」

ライア様が呆れています。


「まぁそうなんだけど……ところでペガサスはどうしようか。フラックスちゃん、ペガサスはどうしたいって?」


「とりあえず森に戻るみたい。私がいつでも召喚出来るし、ベガも家の場所がわかったから、自由に来れるみたい。」

フラックスちゃんの返事に頷くペガサス。


「じゃあペガサスは良いとしてユニコーンはどうする?」

それについてはロキシー王女が答えます

。

「そうですね。明日学校に連れていきますわ。ここに来る時は目立ってしまいましたから、明日は木の扉で行きますわ。」


「来る時は騒ぎになっちゃったもんね。アトミック王子はどうするの?」


「一足先にノルディカが馬で王城に向かったので、そのうち馬車が迎えに来ます。もう少し待たせてください。」


「わかったよ。じゃあみんな、お疲れさまでした。」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。