03 最強の召喚魔法
神さまの拠点に現れたタイヨー君とロキシー王女。
二人が来たことに喜ぶスコット君とフラックスちゃん。
フラックスちゃんの召喚に応じる面々とは……
「あ!タイヨーお兄ちゃんだ!」
「ロキシー王女さまもいる!」
スコット君とフラックスちゃんがタイヨー君達に気が付きました。
「2人とも久しぶりだね。スコット君はいろいろ魔法が使えるようになったようだし剣の腕もすごいね。」
タイヨー君が頭を撫でながら褒めると、スコット君はニッコリと喜びました。
「フラックスちゃんもすごいわ。精霊さんを呼ぶ事ができるのね。」
ロキシー王女が抱きついてきたフラックスちゃんを褒めると、フラックスちゃんはニッコリして、
「みててー!『雪ん子』ちゃん来て」
と言いました。
すると小さい雪だるまが3体現れてクルクル踊りだしました。
「まぁ!かわいい!」
ロキシー王女大喜び。
そこにライア様達がやってきました。
「タイヨー様、ロキシー様、お久しぶりです。フラックスちゃん凄いですわよ。何しろ私とディーネも呼び出せるんですから。」
「……それは2人が単にフラックスちゃんの事が大好きだからなんじゃないの?」
するとライアもディーネも何を言ってるの?と言う顔をします。
「当然ですわ。そもそも精霊召喚はお互いが好意を寄せていないと成り立ちませんの。嫌な相手のところになんて呼ばれても行きたくないですわ。」
「こんなに可愛くて精霊魔法に長けてるんですもの。喜んで召喚に応じますわ。でもこの世界で私達のような最上位精霊を呼べるのはフラックスちゃんだけじゃないかしら?」
「え?そうなの?」
「管理者の二つ名は伊達じゃないですわよ。」
「今までで私達を呼べたのはドラゴン様だけですからね。」
ふふんっと2人は鼻を鳴らします。
「ジロさん……やっぱり騎士団でしょうか?」
「は……はは……。あまり目立つのも。」
「でもフラックスちゃんに呼ばれたら私も参上しちゃいますよ?」
さらりと言うロキシー王女。
「まぁ……確かにね。僕もだよ。」
同じくタイヨー君。
「ホントに?やったー!」
フラックスちゃん大喜び。
スコット君が頬を膨らまして、
「ずるい!僕が助けてほしい時も来て!」
と、抗議しました。
「もちろんだよ。」
スコット君のお願いをタイヨー君は断れません。
「ほら、やっぱり。タイヨー様も同じじゃないですか。」
ライア様が呟いていますが聞こえません。
「スコット君。その時は私達も伺いますよ。今のスコット君で助けが必要な時など余程の緊急事態ですからな。」
そう言うのは紅炎達ドラゴン様。
「ははは……大精霊様にドラゴン様に神さままで召喚する子供達……」
ジロさんが遠い目をしています。
そんなジロさんに現実に戻ってもらいます。
「ところで王都の学校に行くとして、どこから通うの?」
そうでした。
元々のジロさんの家には、今はダルベロさんが住んでいます。
「そうだねぇ~それまでに家を借りようかなぁ〜」
「じゃあ私がお父様に頼んで適当な家を手配してもらいましょうか。」
ロキシー王女がとんでもない事を言います。
「え?国王様にそんなお願い出来ないよ。」
焦るジロさん。
「いえいえ。私とタイヨー君が学校に通う時にも家が必要ですから、そこにジロさん達も住んでいただければと。今までどおり大勢で住んだほうが楽しいですし、いろいろ秘密も保持できます。この場所から瞬間移動で通学という手もありますが……」
「瞬間移動……さすがに毎日瞬間移動で通学していたら不審極まりないですよ。」
さすがにそれはジロさんも困り顔。
「となるとやっぱり王都で適当な物件を見つけるほうがよさそうですね。ではちょっと行ってきます。さ!タイヨー君、いきますよ。」
「え?僕も?」
そう言って2人は『木の扉』でこの場から去っていきました。
「やっぱり瞬間移動は目立つよね……」
ジロさん、またも遠い目をしています。
「でも皆で王都で生活というのも楽しそうですね。」
「そうですわね。まだ王都を満喫していませんわ。」
「まったくですわ。もっと王都のケーキを食べたいですわ。」
ライア様とディーネ様にユキ様まで加わって何やら楽しそうに話していますが、彼女達も一緒に住む気でしょうか?
「これはなんだか楽しくなってきそうだねぇ。」
妻のフリッチさんも乗り気のようです。
「まぁ皆が喜んでくれるならそれも良いか……」
ジロさんは諦めたようでした。




