ふっかつさイ。
いつものバス停にて――
「吉野家ではかつて牛丼を販売してないときがあった?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「そんなワケないじゃない! 牛丼屋よ! ラ〜メン屋でラ〜メンおいてなかったらダメじゃない!」
「ん〜……なんか、いちじきギュ〜ニクがてにはいんなくって、ギュ〜ドンがハンバイできないとかってヒがったとかなかったとかぁ〜……」
隣でそんな事を言うイブキ。
「そっか~……人気ゆえにか~……」
月夜が得心がいったといわんばかりの納得顔でウンウン頷く。
「牛丼だモンね~……きっと、爆発的に売れたときがあったのよ~……」
そう言いながら、吉野家に押し寄せる暴徒の群れをイメ~ジする。
「もうこれってゾンビえ~がだよねぇ~」
まるで月夜の頭の中の光景がわかっているかのようにそういうイブキ。
「吉野家は二〇〇六年の九月一八日に牛丼の販売再開にあわせ一日限定で『牛丼復活祭』を開催したことがあるっ!? いい祭りよね~……『牛丼復活祭』……」
月夜は牛の頭を祭壇にささげた悪魔信仰の儀式のような様をイメ~ジする。
「『牛丼復活祭』から二〇年目の節目に『秋の牛丼フェア』を開催するか~……」
「100エンやすくなるやつねぇ~」
あまり興味なさそうにそういうイブキだった。




