わぎュ~。
いつものバス停にて――
「牛角が一〇月一三日から一〇月三〇日までの平日限定で『黒毛和牛』フェアを実施するっ!?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「『黒毛和牛カルビ』は何皿でも半額っ!? 何皿でもっ!?」
月夜はその部分を何度も何度も読み返す。
「大抵、一皿とか御一人様一皿とかなのに……何皿でも……しかも、半額……」
そんな事を言いながら、続きを読み進める。
「フェア中は黒毛和牛メニュ~全六種類を、生ビ~ルも二〇九円になる。ビ~ルはど~でもいいケド~……」
「『黒毛和牛カルビ』ジュ~シ~な脂の旨味がありながら、しつこさを感じさせない味わいが特徴。和牛ならではの濃厚で深みのあるおいしさか~……まあ、絶対おいし~わよね~」
「『黒毛和牛ゲタカルビ』牛一頭からわずかしかとれない骨と骨の間、肉。骨の髄からでる旨味をふくんでいるか~」
「『黒毛和牛上カルビ』きめ細かなサシが魅力。上質な脂が舌のうえでトロリとほどけ、やわらかな甘みが広がるか~……絶対、おいし~じゃないっ!
「ほかには『黒毛和牛赤身くらした』や『黒毛和牛切り落とし』『黒毛和牛うらハミラ』などがあるか~……」
「とりあえず全部いったあとにカルビカルビ上カルビの連打になりそうよね~」
そんな事をいう月夜だった。




