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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD


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かくニ。

 いつものバス停にて――


「角煮っ⁉︎」

 月夜の声が涼しくなりはじめた秋空に響き渡る。


「吉野家は人気の厚切り『厚切り豚角煮定食』『厚切り豚角煮牛小鉢定食』を九月一八日から販売するか〜……」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「これまで期間限定で販売されてきたが、販売期間を設けず、毎日一五時から午前四時までの『夜限定メニュ〜』として、改めて販売される」


「なんで時間を区切りのかしら? おいし〜ものはいつ、どこで、誰と食べてもおいし〜のにね〜」

 そんな事を言いながら、続きを読み進める。


「箸で崩れるほど柔らかいか〜……できれば牛角煮がでないかしらね〜」


「なんか、ビミョ〜にちがうっぽいねぇ〜……」

 隣でイブキが生成AIででてきたコメントを見ながら、


「まずアジはウシが「あかみのアジがつよい」ブタは「アブラのあまみがでやすい」だって」


「へぇ〜……」


「ほかにもショッカンはウシがほぐれるかんじにたいして、ブタはトロっとやわらかいんだって」


「味は?」


「ウシはノ〜コ〜でニクかんつよめだって、ブタは――」


「そっか〜……やっぱり牛のがいいわよね〜」

 そういう月夜だった。

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