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あなゴ。
いつものバス停にて――
「てんやあ土用の丑に合わせてウナギの天丼か~……」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「天丼専門店『てんや』は土用の丑にあわせて、『うなとろ天丼』を七月二三日に数量限定で販売する。また『海老と活〆穴子切身の天丼』も七月三〇日に販売するか~……」
そんな事を言いながら、続きを読み進める。
「『うなとろ天丼』は高温で揚げることで蒲焼の香ばしい旨味を閉じ込め、サクっと軽やかな衣の食感とウナギの濃厚な味わいを楽しめる『ウナギの蒲焼天』――もう、これがイイわよね~……ウナギの蒲焼を天ぷらにっ! おいし~しかないわよね~」
「その旨味をひきたててくれる北海道産の『とろろ』と温かいゴハンとの組み合わせ。自慢の甘辛い丼タレには隠し味としてウナギエキスを使用しているか~……かくさなくてもいいわよね~。大々的にウナギエキスはいってますって言っちゃえば」
「アナゴは?」
「そっちはど~でもいいのよ。アナゴとウナギだったらウナギでしょ」
「そっかなぁ~?」
「穴子は悪くないケド、穴子はタレで決まるのよ!」
「ウナギもじゃない?」
そういうイブキだった。




