だぶル。
いつものバス停にて――
「ほっかほっか亭がうな重をはじめとしたメニュ〜四種類をラインナップで販売中」
「ふ〜ん……なかなか良さそうじゃない」
そんな事を言いながら、続きを読み進める。
「土用の丑の日に向けて定番の『ウナギ』メニュ〜を四種類でラインナップ販売。厳選されたニホンウナギを使用か〜……これも養殖が進めばね〜……完全養殖の目処がたったなら、もうジャンジャン投資よっ! 税金もガンガンいれましょ! 養殖ウナギ特別税一人一万円でもみんな喜んで納税するわよっ!」
「しないとおもぅ〜……」
「タレがよく絡みゴハンと一緒に頬張るおいしさを楽しめる、まさにウナギよね〜」
「『うな重』手軽にウナギを楽しみたいかたにおすすめ、ふっくらとしたウナギとフワフワの錦糸卵との相性はバツグンか〜……まあ、ウナギと米だけでも十分おいし〜からね〜」
「『うなぎW重』うな重の二倍のウナギ量。心ゆくまでウナギのおいしさを堪能できる、うなぎ好きに向けたお重」
「『うま牛焼肉重』っ⁉︎ もう絶対おいし〜じゃないっ! 牛肉とタマネギをオリジナルだれで香ばしく炒めた牛牛肉とウナギが味わえる贅沢な品――じゃ、この次にはこいつのWが――っ⁉︎」
「『ウナギ御前』……Wがないじゃないっ!」
そういう月夜だった。




