うなギ。
いつものバス停にて――
「完全養殖ウナギっ⁉︎」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「ついに――ついにやっちゃったか〜……日本」
そんな事を言いながら、続きを読み進める。
「今月の二九日から世界で初販売される完全養殖ウナギは大分県にある山田水産が手がける……もう今年のノ〜ベル賞はきまりよね〜」
「山田水産が販売する完全養殖ウナギは山田水産の公式オンラインショップで購入可能。タマゴから人工孵化させる完全養殖ウナギが一般販売されるのは世界初っ!」
「課題としては養殖技術の発達化とコストの抑制が今後の課題か〜……まあ、せっかく養殖なのに天然ものより高いからね〜……でも、ここで『じゃ、天然でいいじゃん』ってなると、育たないからな〜……」
「少々高くても買うべきよっ! 食べるべきよ! そしてウナ丼一杯五百円の世界へっ!」
「完全養殖は人工的に採取したタマゴから育て、成魚に産卵させ次の世代へと繋げていく技術。二〇一〇年で世界ではじめて成功させ――それで商業化に一六年もかかるのね〜……」
「タマゴから稚魚――しらすウナギに育てるのはむつかしく効率的で安定した大量生産の技術確立には至っていないか〜……やっぱり、ここよね〜」
「技術開発を進め、いま一匹五〇〇〇を八〇〇円まで抑制したい考えか〜……」
「まあ、食べて応援よね!」
そういう月夜だった。




