十四雪目
次回が長引きそうな予感がしたので今回は短めに投下。
まあ、ほぼ無計画なので分かりませんが(笑)
後、誤字の指摘ありがとうございます!
ケータイ投稿なので一回間違えると次からも予測で一番最初にでてくるので、全然気付きませんでした(*∋△∈*)
「――――」
「――――――」
「――――」
ぼんやりとした意識の中、話し声が聞こえる。
重たい瞼をうっすらと開ければ、光が眩しくて、気だるい腕を動かして光を遮る。
「パリシア様!? お目覚めになられたのですね!」
「……メリッサ、ボリューム下げて」
起きたてに少し高めのメリッサの声は頭に響いた。
「あっ! ……すみません」
メリッサの表情が、嬉しそうな顔から心配気な顔付きに変わる。
「もしかして何日か寝てた?」
「はい。三日間ほど」
三日かぁ。
飲まず食わずで三日。
自覚するとお腹の虫が自己主張をしてきた。
「はっ! 今、持ってきますね!」
バタバタとメリッサが珍しく音を立てて走っていく。
こりゃ、随分心配させたな。
* * *
目が覚めてから五日を過ぎた。
「パリシア…」
繰り返す体調不良に悩まされる日々が続き、スレルトは、ほぼ一日中私の看病にあたり、王太子も時間が空けば来ている。
そして私は、今日も今日とて高めの熱に腹痛に悩まされている。
下手に食べると吐いてしまうので、正直食べるのが億劫で仕方ない。
まあ、食べない訳にはいかないので、食ってはいる。
「先生、どうですか?」
んでもってあまりにも治らないもんだから、王宮医を呼ばれた。
まあ、そうじゃなくても倒れた時の分の経過を見にこないといけなかったらしい。
「雷の感電に関しては、傷が残ることもないでしょう」
スレルトのお母さんはもちろん感電死してしまったが、私は一命を取りとめたどころか、傷も残らないらしい。
私の生命力ぱねぇ。
「毒も体外に出ている様子ですし…」
もちろん矢に毒が塗られていました。
本来、即死、運良く仮死なものだったらしいが、小さい頃にその毒の元のきのこを間違えて食べた事のある私には、抵抗が出来ていたらしい。
私の悪運ぱねぇ。
「原因は精神的なものだと思われます」
「精神的?」
そういや、何で私が自分の事なのに話に入らないかって?
そんなもん、食後で下手に口を開けば吐くからに決まってんだろ!
ぜっさん、吐き気と対峙中だよ!
「スレルト。パリシアの様子――ああ、診断が終わったところか。パリシアの体調不良の原因は分かったのか?」
とそこに執務を終えた王太子が入ってきた。
「ええ。……こう言ってはなんですが、精神的なものでしょう」
王宮医がそういうと王太子は眉間に皺を寄せた。
「半場誘拐同然に連れてこられ、側妃という役目を無理に押し付けたのです。そのストレスが、一度体調を崩したことで表面化したのでしょう」
半場誘拐同然ってか、完全なる誘拐だよね。
まあ、吐きたくないから自己主張は我慢するがな。
「そんな…! どうすれば…」
「側妃から降ろし、村に帰せというのか!」
スレルトは泣きそうで、プロイスは声を荒げている。
それにしても帰りたいとは思っていたが、ストレスになっていたなんて自覚無かったな。
「プロイス様! 大変です! 侵入者です!」




