表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【2章開始】男女比が壊れた世界に転生(夢)した俺は、チョロインを弄びながら高嶺の花を狂わせることにした  作者: 歩く魚
現実だった京都メスガキ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/72

61.池袋って迷うんすよね

 改札を出た瞬間、音が塊のように顔にぶつかってくる。

 正面にそびえる巨大ビジョンが、誰も見ていないであろう広告を大音量で流し、その下を流れる人は川のようだ。


「平日やのに人が多くて、ちょっと嫌になってまうなぁ」


 そう言って、凪は俺に抱きつく。


 居酒屋の呼び込み、スーツケースの車輪がタイルを鳴らし、パチンコ屋の自動ドアが開くたびに漏れる騒々しさ。

 

 夕方の池袋は、放課後というにはあまりにも大人にまみれていて、男がいなくても同じような人種が多い。


「どこに行こうとしてるの?」

「んー? それは着いてからのお楽しみぃ〜」


 教える気はないらしい。

 サンシャイン通りに入ると、視界がいっそう騒がしくなる。


 ゲームセンター、ドラッグストア、チェーンの居酒屋など、二階三階まで縦に積み上がった看板が、それぞれ光を放っている。


「凪ちゃんは池袋、けっこう来るの?」

「せやねぇ……月に一回くらいやね」


 あんまりじゃねぇか。


「そういえば、出身はどこなのか聞いていい?」

「ウチは京都やねぇ」

「最近出てきた……わけじゃないんだよね」


 陸上かなんかで吉崎と知り合いだったわけだし、大きな大会で知り合った可能性もあるにはあるが、前から東京に住んでいたと考えるのがしっくりくる。


「中学上がるときに引っ越して来たんですよ。街の作りも全然違うしぃ、最初は結構苦労したなぁ」


 一般的に上京してきた人間は、一年も経つ頃には方言が抜けてしまい、地元に帰った時くらいしか出てこないと聞く。

 それを踏まえると……この子、本当になんてエセ京都弁なわけ?


 謎は一向に解ける気配がないが、俺たちの歩みは確実に進んでいく。

 足元は平らに見えて、実はゆるやかに上っているようだ。


 数メートルごとに空気の味が変わり、店から漏れる別々の音楽と人々の笑い声が混ざっていく。


「こっちやねぇ」


 大通りを抜けきる手前で、西急レッグスの建物の脇に、地下へ降りていくエスカレーターがあった。


 サンシャインシティが目的地なのか。

 エスカレーターを降りきると、蛍光灯の白い光が通路をまっすぐ照らしている。


 壁には、やはりサンシャインシティの方角を矢印で示すサインがあり、その下を人々が、一心不乱に歩いている。


「樹先輩は、池袋ってよく来るん〜?」

「いや、初めて……ではないけど、来る機会はほとんどないかな」


 この世界で訪れるのは初めてだが、前世ではアニメグッズを買いに行ったりで、それなりの知識はある。

 こういう時、なんと言えば良いのか分からなくなるな。


「そもそも、凪ちゃんって普段なにして遊ぶの? 友達とかと」

「ん〜」


 凪は考える素振りを見せるが、どうにもわざとらしい。


「一人でおるんが好きやから、ぶらぶらしてることが多いかなぁ。あとは、コンカフェでバイトしたりぃ?」

「あー、確かにバイトしてると、あんまり遊びに行く時間もないよね」


 ミラの家は苦労していたそうだが、凪家はどうなのだろう。

 補助金を得るために俺に近付こうとしている可能性もあるかも。


 ……いや、それにしては回りくどすぎるアプローチだ。

 彼女の背後には、もっと切実な願いが隠されているような気がする。


 通路の突き当たりがサンシャインシティの入り口だ。

 細長い道を、周囲からの甘ったるい視線に興奮しながら進んでいくと、天井が頭上へ大きく退いていく。


 見上げてみると、フロアが幾層にも積み重なって上へ抜けている。

 エスカレーターがいくつも交差しながら人を上下へ運ぶ。

 

(ここまで来たら、目的地はだいたい予想できるな)


 まずはサンシャイン水族館。

 サンシャインシティといえばこれ、という感じだが、前回ミラと行った品川と被る。


 俺が神様であれば、間違っても同じイベントは起こさないが……残念ながら貴重な一般人であるようだし、月二で水族館になるかもしれない。


 次に思いつくのはパキモンセンターだ。

 池袋のパキセンは規模が大きく、目的地の一つとしての強度はある。


 とはいえ、パキセンに行きたいだけなら渋谷にも、外人に支配されて買い物どころではない店舗があるし、そもそも凪がパキモン好きという情報は入ってきていない。


 最後は……展望台とかか?

 こちらもパキセンと同じく、渋谷でもできてしまう事だ。


 だが、たとえば水族館との合わせ技であれば話は違ってくる。

 渋谷に水族館はないし、同じ施設内で済ませられるのは魅力だ。


(……水族館かぁ)


 包み隠さずに言ってしまうと、水族館は好きだが、こう短い間隔で行くのは退屈だ。


 こういう時は、意識を別の部分に向けるに限る。

 凪の胸の揺れとか、乳のたわわ具合とか、乳房の反発とか。

 ひとまず、どこに行くかだけ確定させておくか。


「サンシャインまで来たってことは、水族館に行くの?」

タイトルが中身に関係ないシリーズ、第二弾

どこ行くと思います?


評価ポイントをいただけるととても嬉しいので、お手数ですがよろしくお願いいたします!

作品作りにご協力いただけると幸いです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ