57.最高のエンカウント
「あれ!? 園田先生じゃん!」
「吉崎さんもいたのねぇ〜。最近、足の調子はどうかしらぁ〜」
「絶好調です!」
保健室の先生は比較的生徒との関わりは薄いと思ったが、吉崎は運動の一環で怪我をすることもあるだろうし、知り合いなのは納得だ。
「もう一人の人は……すっごい綺麗だけど、ウチの学校の先生だっけ?」
「はじめまして。残念ながら先生じゃないの。樹くんの叔母の理子です」
「お、叔母さんん!? 横島くんの周り、綺麗な人多すぎるでしょ……!」
それに関しては同感だ。
前世の俺の基準で言えば、吉崎を含めた一人ですら知り合うことは難しいだろうから。
「あなたは——」
「よ、吉崎千翼です!」
「千翼ちゃんね。樹くん、彼女は口が上手い良い子じゃない」
さすがの理子さんでも、褒めちぎられれば嬉しいようだ。
彼女は二十代後半でまだまだ若いしな。
そして「良い子じゃない」と告げる理子さんの目は、別のことも伝えようとしている。
(樹くん、しっかりやれているみたいね)
爆にゅ——理子さん曰く、俺は貴重な男として子種をばら撒くべきであり、そのための助力は惜しまない。
俺がこうやって、しっかり結果を出していることにご満悦ということだ。
ただ、俺たちがまだ付き合っていないことは、距離感から察しているのだろう。彼女の目は鋭く俺たちを見抜いている。
「吉崎さんは、いつも仲良くしてくれる素敵な子ですよ」
「す、素敵だなんてそんな……私なんて、月ノ原さんとか御厨さんに比べたら——」
「もう〜、吉崎さんたら、自分を卑下しちゃいけませんよぉ〜?」
「そうね。あなたには十分な魅力があるんだから、もっと自信を持って」
「そ、そうですかね……は、はは……」
居心地悪そうに笑う吉崎だったが、満更でもなさそうだ。
「っていうか、理子さんと園田先生って知り合いだったんですか?」
「ええ、同じ高校だったのよ」
「私って抜けてるところがあってぇ、いつも理子ちゃんが助けてくれたのぉ〜」
正反対に見える二人だが、だからこそ気が合ったというわけか。
いや、ある一部分の見た目は同じなんだけど。
「驚きたいのは先生の方よぉ、ま、まさか横島くんと理子ちゃんが……」
あからさまに動揺しているものだから、鈍い吉崎はともかく、理子さんは気付いたことだろう。俺が乳に溺れた事に。
「本当に……立派になって……」
なんなら、目頭を押さえて涙を堪えている。
「これからも樹くんのことをよろしく頼むわね、二人とも」
「は、はいっ! 頑張ります!」
「……私もなのぉ?」
もちろんですとも。こんな兵器を携えているのだ、むしろ俺が離したくない。
サイズで言えば……上から順に理子さんと園田先生が同レベル、その次に凪が来て、九重、吉崎、ミラ、美桜の順だろうか。
順位は出したが、前世の分布を参考にするのなら、決して下位でも小さいわけではない。
乳は大きければ大きいほど良いという派閥に属する俺は大喜びである。
「それじゃあ、私たちは邪魔をしないように出ましょうか」
「そうねぇ、かれこれ二時間はいると思うしぃ〜。またねぇ二人とも〜」
この人たち、エグ生物にどんだけ興味あるんだよ。
二人は俺たちに気を遣って去っていった。
「理子さんも、意外とああいうの見るんだな……」
「なんとなく言いたいこと分かるよ。クールだし、高嶺の花って言葉が似合うっていうか……」
今度、同じような展示があったら誘ってみようか。
俺が最高の状態で童貞を捨ててからにはなるが、彼女も攻略対象の一人だ。
理子さんと園田先生という最強の年上二人に挟まれる事があれば……俺は骨も残さず昇天できるだろう。
今は目の前に集中しなければ。
吉崎という健全なエロスの塊に、そして凪という第二ターゲットに。
二人との予期せぬ出会いによって、少し軸がブレてしまった感は否めないが——
「…………私も育乳してみようかな」
ぼそっとした吉崎の呟きを耳にして、無駄なエンカウントではなかったと理解する。
今でもEかFはありそうな吉崎だ。
脚だけでなく、胸にも絶対的な力を手に入れてしまったなら……俺に勝ち目はない。
あまりデカくなり過ぎてしまうと運動の方に支障が出るだろうし、丁度良く育てていってほしい。俺も協力を惜しまない。
吉崎との第1デート回は終わりです。
みなさん、二人に行ってほしいところはありますか?
評価ポイントをいただけるととても嬉しいので、お手数ですがよろしくお願いいたします!
作品作りにご協力いただけると幸いです!




