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【2章開始】男女比が壊れた世界に転生(夢)した俺は、チョロインを弄びながら高嶺の花を狂わせることにした  作者: 歩く魚
現実だった京都メスガキ

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47.作戦会議

「狙ってる……とは少し違うけど、月ノ原さんとも付き合うことになったんだよね」


「「………………はぇ?」」


 吉崎と九重は口を開けて、そこから魂が抜け出そうになっている。

 そりゃあ、こういう反応にもなるだろう。


 悩んだ末に、二人に伝えることにした。

 その理由だが、隠したままだと教室で立ち回りにくい。


 月ノ原に関しては、これからは人前での照れを剥がしていくフェーズだ。

 

 そのため、教室内でのコミュニケーションは必須であり、関係を隠し通すことは難しいと判断した。


「そんな……あんな脚の細い子に負けるなんて……」

「そんな……あんなクールな子に負けるなんて……」


 それぞれ違う理由でダメージを受けている。

 言いたいことはわかるけどな。


 十人十色、幅広くカバーする変態である俺だが、吉崎の脚と月ノ原の脚を天秤にかけるなら、左に傾くことになる。


 九重の方だが……誰にでも明るくハッピーな気持ちにさせてくれるギャルと、心を開いているとはいえ人前では冷たい月ノ原であれば、一般的には前者がモテる可能性が高い。相手が女でも。


 俺の反応や世間一般の論という、ある程度の根拠のある自信が音を立てて崩れたのだ。

 なんなら、建物が崩壊したどころか地割れが起きている。


「でも、僕は二人のことも良いなって思ってるよ。吉崎さんみたいにスポーティな子も、九重さんみたいに元気にしてくれる子も魅力的だよね」


「い、いっくん〜〜! そうだよね、アタシはポジティブが取り柄だし、クヨクヨしてらんないよね!」

 

「私だって、ライバルと競って勝ってきた数は負けないし、同じように乗り越えるよ! べ、別に横島くんが好きとは言ってないけど!」


 軽く褒めるだけでストレス値が爆裂に減少するのだから、やはりこの世界はチョロい。


 吉崎は口では否定しているが、心の奥底では俺のことが好きだろうし……もう一つ、良いことに気付けた。


 九重のギャルレベルはかなりのものだ。

 軽く病ませる事は容易にできるが、心をバッキバキに折るのは、もしかすると月ノ原より難しいかもしれない。


 この段階で俺に対して全開の好意を見せてくれる九重。

 そんな彼女をシバき倒し、涙を流させることができたのなら。


 ——それもまた、絶頂に至るだろう。


 あくまでメインは「俺に好意を持っていない女子を落とす」ことにあるため、九重はサブミッションに過ぎない。


 しかし、チャンスがあれば積極的に種を蒔いていこうと心に決めた。


「そういえば……」


 それはそうと、俺の学生生活は第二章に突入したというのに、今のところ次のボスの目星がついていない。何かヒントが得られないものか。


「他のクラスとか学年にも友達を作りたいんだけど、良い方法ってあるかな?」

 

「あらあら、良いですねっ! 人脈を広げる重要性を熟知しているとは、さすが樹さんです!」


「パッて思いつくのは部活に入ることじゃない? 部活だったらクラスとか学年の垣根もないし」


「それ賛成〜……って思ったけど、いっくんを狙って部活加入者が殺到して、とんでもないことになるかも?」


「なるほどねぇ。加入者が増え過ぎたら制限するとかできそうだけど……」


「暴動すら起きてしまうかもしれませんね。樹さんは、それ程の価値がある方ですし」


「僕のせいで、部活の人にも迷惑がかかっちゃいそうだね」


 そう言うと、他の三人が即座に否定する。


「そんな事はありません! 樹さんには選択の自由があるのですから!」


「横島くんが入って迷惑がる人なんていないよ!」


「そうそう、いっくんは特別なんだから! ……あ、そうだ。部活に入らないで、いろんな部活の見学だけ行けば良いんじゃない?」


「あー、それなら友達を増やすこともできるし、横島くんが加入するわけじゃないもんね」


「ランダムに見学に行けば、動きを読まれることもありませんね」


 俺は「なるほど」と頷く。

 

 今のところは一つの部活に打ち込むつもりもないし、見学であれば美味しいとこ取りできる。ホストの体入荒らしみたいだな。


「強いて言えば、もう少しみんなが横島くんに慣れてからが良いかもね」


「まだいっくんの存在すら都市伝説だと思ってる子とかいるからね〜」


 俺は自分の通っている高校でUMAと同じ立ち位置なのかよ。


「では、しばらくは食堂にでも行きましょうか。私たちが付いていってもいいですし、邪魔であれば遠くから見守っていますよ」


「いっくんを守り隊の結成!」

「守り隊って……横島くんが迷惑じゃなければね」


 ひとまずは大人しくしておくか。

 食堂で一対一で飯を食うとか、なんなら園田先生に赤ちゃんプレイをしながら食べさせてもらってもいい。


 三十代だった前世の俺がやれば秒で檻にブチ込まれるが、見目麗しい今の俺であればギリギリセーフ……アウトか?


 法的なラインを考えていると、先ほど美桜が適当に注文していたパフェが届く。

 忘れかけていたが、俺たちはフードコートではなくフルーツパーラーに来ていたのだ。


 感想だけ言っておくと、パフェは美味かった。

 ただ、美桜が俺を餌付けしてくれるおかげで、だんだんと食に対する感動が薄まってしまっている。


 だから今回は食リポは無しだ。

 いつか俺が自伝を書いた時に、店舗限定特典のssとかで付けるとしよう。

ぜんぜんあの、書くのが面倒だったわけじゃないですよ、もちろん。


そんなことより、お気付きでしょうか。

二章のタイトルから(お試し)が消えた事に。


真摯で紳士な皆さまの応援に応え、二章を書き切る覚悟を決めました。心身ともに頑張っていきます。


評価ポイントをいただけるととても嬉しいので、お手数ですがよろしくお願いいたします!

作品作りにご協力いただけると幸いです!


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