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終末世界とセーラー服  作者: 四宮 式
栄光のマエストロ
28/38

幕間

 彼女たちと連絡を取れないのですか。


―はい。もう一週間も連絡を絶っている状況です。


 そう、ですか。あまりこういうことになるのはありませんから。受けた依頼は必ずと言っていいほどこなしてきたマエストロのことです。きっと今回も大丈夫でしょう。


―まあ連絡が取れないこと自体は今まででもありましたから。


 それは依頼を受けた後ではなく、依頼しに行くタイミングでしょう。全く気まぐれなものです。連絡がつかないと思ったら少し遠くの山に遊びに行ったとか言っているんですから。いくら景色が綺麗だからとは言え、イントレアの魔窟ですよ。そんなところに遊び感覚で行けるのは彼女たちくらいでしょうね。


―そんなに、どうやってそれを実現しているのでしょうか。


 イントレアは移動する植物です。その動きにはある程度の規則性があります。読み取ることができれば、ある程度リスクを抑えて行動することは可能です。それに襲われたとしても、彼女たちであれば基本的に問題なく対処できるということですよ。いくらイントレアの力が圧倒的であったとしても、知恵で上回っているのは私たちです。


―なるほど……。


 それが今回は連絡がないのですよ。もう一週間になります。今まで彼女たちが依頼中に連絡を絶った時は、どれだけ長かったとしても三日でした。それが一週間なんて……。そもそも、マエストロが暴れた後は何かしらの報告がアイリス内部でなされるはずです……。イントレアと大規模に戦闘をするのですからね。

 しかし今回はそれがない。報告が上がっていないということは……。考えられることは一つです。


―すみません……どういうことでしょうか……。


 簡単ですよ。マエストロはイントレアではなく人間に襲われたんですよ。そいれもアイリス側の、非合法組織です。それで辻褄が合います。それしか考えられないでしょう。戦闘しても、報告していないのですよ。ひょっとしたら痕跡の隠滅すらもしているかもしれません。


―マエストロが、ですか……?


 どこからか依頼の話が漏れ出したのでしょう。まあ、よくあることです。すぐに調査をしてください。状況次第では依頼をした私たちのことも知られている可能性があります。そうであれば私たちが先手を打つしかありませんよ。とにかく急ぐことです。私も知り合いに連絡を取って探ります。


 ……。無事だといいのですが……。

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