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自由学舎フォルティナ  作者: mashironotsuki
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8/9

ちびっこ任侠街道まっしぐら!

昼下がり。自由学舎フォルティナの中庭では、子供たちが遊んでいた。

──いや、遊んでいた……はず、だった。

「おい、オマエ!そこの縄持ってこいやァァ!」

「了解でぇぇぇす、アニキィィ!!」

「次のダンナのために道あけろぃ!」

「ヒィィィ!すんません!!」

校庭の片隅に──完全に、

ちっこい任侠組織ができあがっていた。

本気で、竹の棒を肩にかつぐちびっこ。土管の上で組み体操するちびっこ。親分(?)格を争って肩で風切って歩くちびっこ。

どっからどう見ても、

街の縮小版ギャング。

教頭、神父シンプソンさん、顔を手で覆いながら呟いた。

「……あぁ、ついに、こうなってしまったか。」

その隣で、グレゴル校長は、腕組みして満足げだった。

「──立派になったなァ。」

「いやいやいやいや、校長先生!?!?」

シンプソン教頭、顔面蒼白。

「教育方針、間違ってますよね!?!?!?」

だが、当のちびっこたちは、めちゃくちゃ楽しそうだった。

「オレ、鉄火場担当な!」

「アタシ、帳簿管理するから!」

「うっす、兄貴ィ!」

それを見て、アルは大爆笑。

「……ま、いっか。」

「楽しいなら、いいじゃん!」

グレゴル校長も、鼻を鳴らして言った。

「道理と仁義を教えたら、 後は自分で育つもんよ。」

「"仁義"の使い方間違ってます!!」

シンプソン、即ツッコミ。

でも、広場には、どこまでも明るい笑い声が広がっていた。

──家族って、自然と似るんだ。

言葉も。癖も。笑い方も。

でも、それでいい。

それが、家族だ。

フォルティナ学舎、ちっこい任侠街道まっしぐら。

未来は……まあ、たぶん、大丈夫だろう。

きっと、たぶん、なんとか。

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