Hello, world. 1
午前中はお店のお手伝いをして。
午後からはアニガーの世界で、モフモフ・エンジョイ・タイム!
お昼ご飯を食べたら、早速ログイン…と、行きたいところだけど。
今日は、ちょっと遅めの時間にログインしようと思ってる。
初ログインからこっち。
学校から帰って来て、すぐにログインするのが日課になっていて。
毎日、同じ時間しかアニガーを遊べていないことに気づいたんだ。
だいたい2時から5時が、僕のアニガー・タイムになっていたけど。
せっかく現実の時間とリンクしているんだから、いつもと違う時間のアニガーを楽しむのもいいんじゃないって思い付き。
ナナミさんとの約束で、明日は4時にログインすることになっているし。
その様子見がてら、今日は3時にログインする予定!
…1時間しか違わないけど、たかが1時間、されど1時間だよ?
僕は、一刻も早くツキノとスズメさんに会いたいのに。
この寂しい気持ちを、1時間も我慢しなきゃいけないなんて…
辛い。
明日はこの気持ちを、更に1時間長く我慢しなきゃだなんて…
辛い。
…あうーっ!
早く過ぎ去れ、この待ち時間!
ツキノたちに、会いに行きたーいっ!
~~~~~~~~~~~~~~~
「ツキノー!スズメさーん!おはよーっ!
会いたかったよーっ!」
「きゅーま!きゅーま!きゅまままっ!」
「ツキノも早く会いたっかたの?
ごめんねー。
今日は…って、ちょっとツキノくん。
そんなに引っ張ったら転んじゃうよ?」
「きゅまま!きゅまま!」
ようやく会えた、僕のモフモフっ子!
お待たせーって気持ちも込めて、ぎゅーって抱きしめたんだけど。
今日の子グマさんは、出会い頭から大興奮!
腕の中で、ぴょこぴょこ元気なのは良い事なんだけど。
僕とのハグで、きゅむきゅむ喜んでくれないの、これが初めて…
ほんのりと傷つきながら、助けを求めてスズメさんに視線を向ける。
この子、どーしちゃったのさー?
『おはようございます、ウィートさま。
ツキノ共々、お帰りを待ち遠しく思っていました。
ですが今は、ツキノに合わせてあげて頂けますか?』
「うん、それはもちろんだけど…
わかったわかった!
ツキノ、どこに行くの?」
「きゅーま!きゅーま!」
会いに来るのが遅いよっ!
…みたいに、怒ってるわけじゃなさそうだけど。
昨日の帰り際と同じか、それ以上のテンションの高さになってる様な…?
…まさか、1日中このテンションだったわけじゃないよね?
昨日の晩、ちゃんと眠れた?
そんな僕の心配を他所に。
腕の中からスッと抜け出して、グイグイと僕を引っ張る子グマさん。
どこかに連れて行きたい様だけど、何だろう?
昨日のご飯が美味しくて、また作って欲しいとか?
それならそれで、僕も嬉しいんだけど…
そんなことを考えながら、ツキノに行き先を任せていると。
家のドアを開けて、外に出るみたい。
お庭に出たいの?
昨日はツキノたちに任せちゃってた、ひまわりの種。
それを埋めた場所、すぐに見せたいとか…?
「きゅーま!きゅままま!」
「…ああっ、僕のひまわりが…」
ぴっこぴっこと急ぎ足のツキノが連れて来てくれたのは、ひまわり畑。
種が5つ埋まってるだけの、草原に囲まれた土の畑。
そんな、何も無かった、僕たちの大事なひまわり畑に。
確かに存在する、小さな双葉の芽が…!
「あわわ!
ひまわりだ!
ひまわりの、芽が出てる!
…やった!
やったーーーっ!」
「きゅまー!」
『やったー!…ふふ。
おめでとうございます、ウィートさま』
僕の、初めてのe-plantsが、育ってる!
ツキノと、スズメさんと。
ひまわりの芽を囲んで、みんなで大喜び!
僕の目の前に、元気な姿を見せてくれた!
それが、こんなに嬉しい事だなんて…
…冷静に考えれば、まだ芽が出ただけなんだし。
後から埋めたひまわりも、先に発芽したツキノのお花だって。
みんなが僕の家族だ。
だけど、この子は…
初めて、僕が貰ったseedの子。
初めて、僕がお庭に植えてあげた子。
初めて、僕がお水をあげた子。
初めて、僕の両手の平の中で、産まれた子。
…なんか、もう。
なんだか、もうっ!
もうっ、もうっ…!
…感動し過ぎて、涙が出て来た…
「きゅーま?きゅまま?」
「大丈夫だよ、ツキノ。
やっと、ひまわりが芽を出してくれたから。
嬉しくて、涙が出ちゃっただけだから」
「きゅまま?きゅまま?」
「大丈夫だって。
ツキノとぎゅーってしてれば、すぐに止まっちゃうから」
「きゅーまー…」
…あわわ。
何かスイッチ入っちゃったかも。
強く抱きしめたツキノが温かくて、いい匂いがして。
自分の言葉とは裏腹に、余計に涙があふれて来た…
あうー。
ツキノがピッタリと体をくっ付けてくれて。
スズメさんも、静かに僕のほっぺに体をすり寄せてくれる。
…スズメさんが自分から触ってくれるの、これが初めてだ…
ううーっ!
…嬉し涙が止まるまで。
もうちょっと、時間がかかりそうだから。
もうちょっと、このままで居させてね…?
~~~~~~~~~~~~~~~
☆あふたーとーく☆
「ひまわりの芽が出るまで、3日かかったね」
『はい。情報が解禁されたのでお伝えできますが。
ひまわりは埋めてから発芽まで、一律3日です』
「そっか。
じゃあ、毎日種を埋めれば、毎日芽が出るってことだ!」
『はい。その通りです。
そのためには、e-petsの世話やりが重要不可欠ですので。
ツキノの頑張りにかかっていますよ?』
「きゅま!」
「ツキノは、毎日頑張ってくれてるもん。
これからも大丈夫だよね!
モフモフガーデンでは、ツキノのお花が一番に芽を出したんだもんね」
「きゅむっふ…まっ!」
「まっ…って、どうしたの?
何か思い出した?」
「きゅまきゅまま!きゅまきゅまま!」
「忘れてた?」
「きゅーま!きゅまきゅま!きゅま!」
「あわわっ。
まだ何かあるのー?」
『もう少しお付き合いくださいね、ウィートさま』
GW効果でしょうか、沢山の方に作品を読んで頂けて嬉しいです。
今日は私も寝るまで活字に埋もれたいと思います。
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がんばります。




