登場!難波のナナミ(自称)5
「本当にいいのかな?
こんな形でGPもらっちゃうなんて…」
おひねり、本当に貰えちゃいました。
僕は何にもしてないのに。
むしろ、周りの人と一緒にツキノ達を愛でて楽しんでいるだけだったのに。
ゲームの通貨とはいえ、知らない人にお金を貰っちゃうなんて。
「ええんちゃうの?
アニガーにはペットと一緒にパフォーマーやっとる人も居るし。
ナビ子がGP受け取ったんなら、それは違反行為と違うしね。
おひねり投げてくれた人達も、それだけ楽しめたっちゅーことやろうし。
価値があるものにお金を使うんは、間違ってへんことやで」
「でも、商売のつもりはなかったよ…?」
「商売やなくて、応援と考えようや。
ええもん見せてもろた、これからも頑張り。
そんなお気持ちなんよ」
「応援…」
「ほら、中学生が難しい事考えんと!
にっこり笑ってありがと言うて。
良うやったと頭撫でたるのがええねん。
ウィート君も、ホンマはあの子ら褒めてあげたいんちゃうのん?」
ツキノ達は、今も楽しそうにアニマルタワーを作っている。
ゴリスチャンに肩車をされているツキノ。
ツキノの頭に張り付いているピーナッツ。
更にピーナッツの上に乗っかっている愛ちゃん。
正面から見ると、ゴリスチャンの上に顔が並んでるみたい!
…うん。
可愛いの見てたら、悩みが消えたっていうか。
もし僕が見てる側で、GPに余裕があったなら。
同じように、おひねり投げたいって思うだろうし。
今、僕がおひねりを貰ったんだから。
いずれ、誰かにおひねりを投げても良いっていう。
精神的な免罪符にもなるもんね。
「ありがとう、ナナミさん。
貰ったおひねりは、後で分けっこするね?」
「いやいや、ウチも頂いてるから大丈夫よ。
おひねりって、あのペットに幾らーって渡すねん。
頭数多い分、ウチの方が多く貰てる思うし。
一番目立ってるのも、ゴリスチャンやしなぁ」
確かに、タキシードのゴリラさんは目立ってる。
控えめに言って、凄く目立ってる。
シンプルに大きいし、イケメンオーラも出てるし。
今は、イクメンパパって感じかな?
「ねえみんな!
周りの人がお小遣いくれたんだよ!
みんなが可愛いねって!
だから、みんなでお礼を言ってね!
皆さん、ありがとうございましたー!」
「きゅ~まま♪きゅまっ☆」
「ウホホ!ウホッ☆」
「ワッフン!ワフッ☆」
「にゃ~ん!にゃん☆」
愛ちゃんから順に、ゴリスチャンの上から飛び降りて。
皆で整列して、周りの人たちにお礼を言ってるのかな?
手を振ったり、後ろ足立ちしたり、お辞儀してたり。
やっぱり、アニガーのペットたちは可愛いなぁ!
…なんて、ツキノたちを見て現実逃避してたけど。
そろそろ、自分を誤魔化しきれなくなってきた…!
さっきより、おひねりの通知がたくさん来ちゃってるんだけどーっ!?
「おひねりが、どんどん増えちゃってるよっ!?」
「そら、あないな見たら。
誰かて投げ銭したくもなるわな。
言われて気付いた人も居るやろうし」
「あわわ!
催促したみたいになっちゃったのかなっ!?」
「なんならこのままチンドン屋でもやるか?
おひねりだけで欲しいもん買えてまうで?」
「心が!
僕の心が保たないから!」
「なんや残念。
…まぁウチも慣れたらアカン稼ぎ方やとは思うけどね」
ツキノたちを連れて、早く移動しよう!
これ以上、周りの人たちにGPを使わせちゃう前に…っ!
「皆さん、お騒がせしました!
正直、助かりますーっ!
ありがとうございましたー!」
~~~~~~~~~~~~~~~
「さあ、やって来ましたお料理教室!
今日の先生はウィート君!
助手はナナミちゃんが務めたるでー!
ウィート先生、よろしゅうお願いします!」
「あはは、テレビ番組みたいだね」
「まぁウチも料理できんワケやないけどね。
自炊の方が金かからんし。
今日のところは、ウィート君のお手並み拝見やわ。
屋台を出すって自信のほど、見せて貰おうやないの」
「僕も中学校で作るくらいの料理しかできないけど。
お料理クラブで重ねた実績があるからね!
自信というか、作れたものは再現できると思うんだ」
「再現するのは料理の基本やねんな。
店持ってる料理人ならともかく。
仲間内で食べる分には再現力が最重要やわ」
「屋台を出す時は、独創性も必要かもしれないけどね。
アニガーで最初の料理だし、今日は、というか。
しばらくは、簡単な料理を作りたいと思います!」
「売りもんちゃうし、それでええと思うよ。
ちなみに、材料費はウチ持ちやで!
おひねり多めに貰ってしもたからね」
「僕も30GPくらい貰っちゃったけどね」
「ウチはもっと貰てるから、気にせんでええよ。
先生、材料は揃ってまっせ?」
「テレビ番組の感じで続けるんだね?
じゃあ、パスタを茹でますよ!
2つの鍋にお湯を沸かしてありますので、4人分ずつパスタを入れます。
スズメさん、塩はどのくらい?
4人分で、小さじ3杯で五分茹でだね」
「同じメーカーでも、パスタの種類によって分量も時間も違うからね。
作り方は要確認やわ」
「茹でている間に、玉ねぎ・ニンジン・ピーマン・ベーコンを切りましょう。
薄切り、細切りがいい食感になりますね。
野菜が厚切りだと、火が通りづらくなっちゃうから気を付けてね」
「ニンジン入れるん?
ウチはウインナー入れたくなるわー」
「具材は自由でいいんじゃないかな?
極端な話、ケチャップだけでも味は付くし。
玉ねぎくらいは入れて欲しいけどねー」
「見た目の色どりもあるしな。
ピーマン嫌いな人は、パプリカ入れるとええで」
「お値段は張っちゃうけどね。
両方入れるのも、カラフルでいいかも。
フライパンにサラダ油を入れて、中火を点けます。
玉ねぎとニンジンとベーコンが色づいてきたら、ピーマンを投入!
ケチャップと塩を入れて、炒めます!」
「目分量でやると味付けおかしなるからな。
調味料はきっちり計って入れるんやで。
ベテラン主婦なら直感でも作れるやろけど、最初はしっかりな」
「全体にケチャップの色が付いたら、パスタに移ります。
フライパンはとろ火くらいにしておくといいかな。
パスタを湯切りして、フライパンに入れる!
もう一回中火にして、混ぜます」
「1人か2人で食べる時は、フライパン一個で作れるやり方もあるでー」
「電気代に目を瞑れば、電子レンジでパスタが茹で上がったりもするしね。
コストと、作る分量と相談して考えるといいかも。
ナポリタン完成でーす!」
「粉チーズは、食べる人が自分で好きな量を入れるとええかもね。
要らん人もちょいちょい居るから」
「オムレツとかオニオンスープとか添えるともっと映えるんだけど。
今日はアニガーでのお料理デビューだから、シンプルなナポリタンだよ!」
「アニガーの中なら美味しい物を好きに食べれるから、バターとかたっぷり使うのもウマイで!」
「現実でもやりたくなっちゃいますよ?」
「…余裕で想像できてまうわ。
ここで食べれば食べた分、現実では余計にお腹すくもんな…」
「アニガーで食事しても、満腹中枢は刺激されないらしいもんね。
ゴリスチャン、ツキノ!
お皿運ぶの手伝ってー」
「ピーナッツと愛は、応援したりー!
でも、足元居ったらアカンでー!」
「スズメさんの分も作ったからね。
一緒に食べよう!」
「ナビ子の分も作って貰ったからな。
皆でナポリタンパーティーや!」
「いただきます!
…シンプルにケチャップ味が美味しい!
ツキノはどう?
初めてのご飯だよね?」
「きゅまー!きゅままま♪きゅまままー♪」
「そっかそっか!
スズメさんは、美味しい?」
『とても美味しくて、幸せです、ウィートさま』
「いただきますー!
ニンジンも甘くてケチャップに合うねー!」
「ウホウホ♪」
「ワフワフ♪」
「にゃんにゃん♪」
『……』
「今日の料理は大成功だね!」
「現実では、後片付けまでがセットやでー!
ほな、また来週も見てや~!」
「…そのテレビの感じ、続いてたんだね…」
作者は、簡単な料理しか作れない人です。
麺を茹でるのが得意です。
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がんばります。




