表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Animal Garden  作者: slowly
PR
31/57

登場!難波のナナミ(自称)4

「ほな、案内したろか。

 折角やし、西エリアからでもええけど。

 バザール全部を巡る時間は無いからね。

 要所だけ見てサラーっと回るか。

 興味あるとこだけ集中して見るか。

 ウチのオススメ場所行くんもええで」


「そっか、あと1時間と30分も無いもんね。

 1回ホームに戻るとして、1時間くらいかなー」


「せやね。

 ホームエリアの外に居る時、ナビ子が時間教えてくれるん知っとる?

 普通ならログアウトまで15分と、5分のときや。

 残り15分でイベント参加不可。

 1分切ると強制的にホーム送りやから、気ぃつけやー」


「ホームの外では、ログアウトできないんだっけ?

 そんな話、スズメさんから聞いてたような気がするかも」


「まぁ、一気に色んな情報が入ってくるからねー。

 ちょっとずつ覚えていくしかないて」



 スズメさんが教えてくれるアニガーの話。


 新鮮で、面白くて。


 全部覚えているつもりなんだけど。


 やっぱり抜けはあるっていうか。


 聞いた覚えはあるんだけど、はっきり覚えてないっていう。


 それはつまり、まだ僕の知識になってないんだよね。


 ナナミさんの言った通り、少しずつ覚えていくしかないんだけども。


 ちょっとだけ、悔しいかも。


 スズメさんに教えて貰った話なのに、覚えていられないなんてー!



「まぁ今はドコ行くかの話やんな。

 ウィート君、何をしたいん?

 何でも付き合うたるで?」


「今は、GPが一番欲しいかなー。

 お花ももっと増やしたいし。

 ツキノとスズメさんにも料理を作ってあげたいんだよね。

 ゴリスチャンみたいに、オシャレな服も着せてあげたいんだー」


「せやんね。

 始めたては、先立つもんが足りひんよなー。

 ウチ、今でもお金足りてへんもん」


「ナナミさんも金欠なんだー。

 …GPってさ、どうやって集めるのがいいいのかな?」



 昨日は、ツキノとリフティングで遊んで楽しかったけど。


 ボーナスポイント以外は、1GPしか稼げてないんだもん。


 10分かそこらで、1GP。


 慣れれば、もっと効率よくクリアできるんだろうけど。


 特に、僕がサポートに集中すれば、ね。



「とりわけ、効率のいい稼ぎ方っちゅーのは無いねん。

 北エリアの競技場で、トーナメントの大会で優勝するとGPウマウマって聞いてはいるけども。

 個人競技よりチームスポーツのが報酬のGPが若干多いとも聞いとる。

 …ただな。

 このゲーム、スポーツ大好き人間も仰山おるのよ。

 ウィート君が運動得意ならワンチャンあるけど…どや?」


「無理です」


「…ああ、うん。

 大体わかったわ。

 この話、やめとこね?」



 本格的に運動するのは、ちょっとね。


 苦手なものを放置するとか、克服のために努力してないとか。


 僕の運動音痴って、そういう次元じゃないから。


 

「そしたら、東の娯楽場か、南の遊技場かやな。

 どっちもある程度は体を動かすイベントが多くなるけどね。

 勿論、今おる西エリアでもええんやで?」


「激しい運動とか、真剣にスポーツするんじゃないなら平気。

 体を動かすことも嫌では無いんだよ?

 ただ、真剣にやってる人が多い場所は、ちょっと…」


「例えば、東に行けばボーリングとかビリヤードとか。

 ダーツなんかもGP稼ぎやすいね。

 現実みたいに、遊ぶのにお金はかからんし」


「ボーリングなら僕でもできるね!

 上手くはできないけど、転がすのはできる!

 ダーツとかは、触ったこと無いなー」


「そうなん?

 中学生じゃ無くて普通か?

 言ってくれれば、いつでもお姉さんが連れてったるで!

 当然、アニガーの中での話やけどな!

 現実で中学生連れまわしたらお縄になってまうで!」



 ボーリングは友達と行ったことがあるし、町内会の子供会の行事でも行ってる。


 でも、ビリヤードとダーツって、大人の遊びってイメージじゃない?


 どんな切っ掛けで始めるものなんだろう?


 今日みたいに、大人の人に連れて行ってもらうのかな?


 …知り合いの人じゃないと、危ないよねー?



「東は好感触やね!

 続きましては南エリアやな。

 ここを一言で表すと、ドでかい公園や!

 だだっ広い原っぱがあるだけ!」


「わ、シンプルでわかりやすい!」


「せやろー?

 でも、横着してるんちゃうねん。

 イメージは、一番最初のホームエリアが近いかもね。

 木とかベンチとか、池みたいな水溜まりが点在しとるけど。

 あと、他のプレイヤーが沢山居るのも特徴やね。

 建物が無いから、色んな人とペット達が沢山視界に入るんよ」


「聞いてるだけで気持ち良さそう!

 バザールで建物が無いのは、南エリアだけ?」


「いいとこ、プレイヤーが屋台を出してるくらいやね。

 ウィート君もお料理得意なら、ええ稼ぎになるかもしれんで?」


「なるほどー。

 そういうGPの集め方もあるんだねー!」



 これはいいこと聞いたかも!


 アニガーでの僕のアドバンテージは、パン屋の息子とお料理クラブってこと。


 多分この2つが、僕の『武器』になるんだよね。


 お料理するのにも、屋台にも多分、初期投資が必要だけど。


 これは、かなり勝算が見込めるんじゃないかな?


 中学生のお料理じゃ、そんなに買ってもらえないかな?



「よしよし、調子出てきたで!

 次はここ、西エリアや!

 南とは逆で、建物ばっかりのエリアやね。

 ウチらが居る公園なんかも、ちょいちょいはあるけど。

 何でも室内で完結するエリアやんね」


「お料理ができる施設もあるんだよね?」


「あるでー!

 最初の内は、食器揃えるのも大変やからね。

 ここの設備使うて、お料理するんがええよ。

 材料費はかかるけど、それ以外はタダや!

 イベントで卵料理大会とかあったり。

 クエストで焼きそば作って持って来いとか出たりするから。

 それもこなせりゃGPも美味しいでー」


「ここで作って、屋台を出すのもアリ?」


「…アリや!」



 あわわ。


 見つけちゃったかもしれない。


 僕の、GP稼ぎの入門ルートを!


 やっぱり、持つべきは頼れる先輩だね!


 一人で歩いてたら、屋台で商売なんて思いつかなかったもん。


 ナナミさんと、スズメさんにも感謝だね!



「ありがとうナナミさん!

 アクティビティ以外でもGPが稼げるって勉強できた!

 GP集めにも、色々なやり方があるんだねー」


「ウチもまだまだ、全然知らんけどな。

 お役に立てて何よりやわ。

 んじゃ、残り時間は西エリアの案内にしよか?

 それとも…アレ、見とく時間にする?」


「…悩ましい…」



 僕たち、ずっと立ち話をしていたんだけど。


 お互いの顔を見ることもせず、ただ一点に視線を集中。 


 見てる先は、もちろん…


 仁王立ちのゴリスチャンに、ツキノが肩車をして貰っていて。


 右肩にはピーナッツ。


 左肩には愛ちゃんが乗っかってる。


 お話でもしてるのかな?


 きゅむ。ウホ。ワン。にゃん。


 なにあれ。


 可愛いの塔ができてるよ。


 ブレーメンの音楽隊ってこんな感じだったっけ?


 アレはちょっと怖めの話だったかな?


 一方こっちのアニマルタワーは、ただただ可愛い!


 ゴリスチャンの肩の上を軽やかに移動して。


 ポジションチェンジするたび、ポーズ決めてウインクで星を飛ばしてる!


 そりゃ目を離せないって! 


 なんだか、公園中の視線まで集めちゃってるみたいだし。


 今回は僕が注目されてるんじゃないし、恥ずかしさはないけどさ。


 こんな可愛いの塊が居たら、そりゃ見ちゃうよね。


 なんか、ポーズの度に拍手まで貰ってるし。


 …このゲーム、おひねりとか飛んで来ないよね…?

方言については、雰囲気でキャッチして頂けると幸いです。

ブックマーク登録・評価ポイント・いいねを付けて頂き、ありがとうございます。

読んで貰えて、嬉しいです。

がんばります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ