登場!難波のナナミ(自称)3
「すごいすごいっ!
胸板カッチカッチ!」
「ウホ」
「あわー!
二の腕ヤバっ!
ぶっとい!
ごんぶとっ!」
「ウッホー」
「あわ!
あわわわ!
…すごい!
視線がたっかーい!」
「ウッホッホ」
ゴリラさん、ヤバいよ!
筋肉モリモリで、触った部分の弾力が凄まじい!
何でこのタキシードは破れないんだろってくらいに、パンっパンになってる!
きゃーきゃー喜んで触ってたら、脇の下をぐっと持ち上げられて。
肩車をしてくれたんだよ!
これがまた、視点が高くなっちゃって、もう凄いんだ!
誰かの上に乗っかるなんて、組体操以来?
騎馬戦は、ウチの学校ではやってなかったし。
肩車なんて、幼稚園の時まで遡るんじゃないのかな?
小さな子供が大人にやってもらうものだし、恥ずかしさがあると思うでしょ?
それが全然ないんだ!
多分、誰にやって貰うかがポイントなんだね。
いま僕を乗っけてくれてるの、ゴリラさんだもん。
驚きと嬉しさと、新鮮さで心がいっぱいだよっ!
ゴリラさんに肩車をしてもらうなんて、普通の生活じゃありえない!
アニガーって、最高のゲームだよ!
「ありがとうね、ゴリスチャン!
久々の肩車、すっごく楽しかった!」
「ウホ」
「ワンワンッ」
「わー!
君はピーナッツだね!
ウィートだよー、よろしくねー」
「ワフー」
「モッフモフ!
モッフモフじゃないか君ぃーっ!」
「ワフワフ」
ゴリスチャンにお礼を言ってると、足元でくるくる走り回ってるモフモフが。
ビーグル犬のピーナッツ!
元気がいいねって頭を撫でてあげると、わんわんって挨拶をしてくれてる!
ついでとばかりに体を撫でると、モッフモフの良い毛並み!
体も温かくて、いい匂いもする!
視覚から触覚から、動物たちが五感を刺激してくるよ!
これが、アニマルヒーリングってものなの?
現実で癒しが必要になったら、アニガーに引きこもっちゃおうかなー。
…だから3時間のプレイ制限があるのかも?
ここに居ようと思ったら、何時間でも居られちゃう気がするもんね。
あわわ!
夢中でモフモフしてたら、指をペロってされた!
これって、愛情表現だよね!
あわー!
自分のペットじゃないけど、メロメロになっちゃうよー!
「にゃ~ん」
「君の名前はキャッツ・愛だね!
愛ちゃんでいいのかな?」
「にゃん」
「僕はウィートだよ、よろしくね。
愛ちゃんも撫でてもいーい?」
「にゃ~ん」
「ありがとー。
あわわ!
君は毛並みがふっかふかだねー!」
ペルシャ猫の愛ちゃんは、真っ白な毛並みがふわっふわで、顔がまん丸になシルエットになってる子猫!
短いおひげに触らないように、頬っぺたの辺りをむぎゅむぎゅしてみた。
お顔自体はほっそりしているみたいで、見た目の顔面積の3分の1くらいは毛並みが占めてるみたい。
まん丸な青いお目々は縦長の瞳孔で。
じっと見てると吸い込まれそうな、危ない魅力を感じちゃう!
小っちゃいお耳もピクピク動いてかわいらしいの!
わ、わ、あわわわ!
愛ちゃんが腕を伝って肩まで登ってきてくれたよ!
首元に体をすりすりしてくれて!
ほっぺをぺろって舐めてくれた!
なにこれ!
幸せっ!
首から上が、ニャンコでもふもふ!
手の平には、ワンコでもふもふ!
視線を上げると、ツキノがゴリスチャンに高い高いされて喜んでるっ!
…ここが、天国だったんだね…!
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「ウチ、ナナミっちゅーねん。
難波のナナミで通しとるで!
ツキノちゃん、よろしゅーな」
「きゅま!きゅまま!」
「おうおう!
元気でええね!
お姉さんがなでくりしたるわー!」
「きゅま~♪」
セルフ羞恥プレイとかいう、レベルの高い事をしでかしたウィート君。
まずは落ち着かせてやらなあかんってワケで。
一旦、皆で西エリアに移動したんよ。
西は屋内でイベントとか作業とかする人がほとんど。
せやから西エリアにある公園なんて、人が少なくて静かなスポットなんよ。
ぽつぽつ居る人も、ベンチで本を読んどったり。
ゴザ敷いてペットと一緒に座ってたり、手作業しとったり。
自分の世界に入って、のんびり過ごしてる人ばっかりや。
暗黙の了解として、ギャースカ騒ぐならヨソ行けや!
ってーのはあるけど。
ここ、公園やからね。
常識の範囲内でわちゃわちゃする位なら誰も怒らんのよ。
それも嫌なら、ホームか室内にでも入っとれっちゅー話やし。
西エリアなら、ナンボでも自由に使える部屋があんねやから。
そんなこんなで、静かな公園に移動して来たワケよ。
移動自体は、ナビゲーターのナビ子ちゃんにお願いすりゃ一瞬やからね。
まぁ歩いて移動してもええねんけど。
このセントラルバザールっていう街、めっちゃ広いんよ。
今日のウチみたいに、暇つぶしに散歩するには格好の場所なんやけど。
ゲーム始めて何日かのルーキーやったら、時間が足りんでしゃーないやろし。
顔が茹で上がってる状態のウィート君連れて歩くのも、酷な話や。
ほんで、パパっと移動して。
お互いにペットの交流を許可して、緩く過ごそう思うたら…
ゴリスチャンにひっついたりして、あっちゅー間に元気になってしもた。
テンションの乱高下がエグくて、ちょっと心配になるわー。
まぁ10代の若さやし、バイタルでFull_Dive_Gearに弾かれることも無いとは思うけどね…
ウチも似たような経験しとるし、そん時は大丈夫やったし。
ナビ子に任せて、水差さん様にしとくのがええかもしれんね。
「おー、君もなかなかにええモフモフやん!
お姉さんが抱っこしたるわー」
「きゅま~♪」
ん-、お日様のええ匂いがするね。
ウィート君、お庭の方もまだまだこれからやね。
アニガーのペット達、基本的には干したてのお布団みたいな匂いがするねん。
けど、庭に植物を充実させていくと、匂いが変わってくるんや。
例えば、ウチの庭。
色とりどりのバラ園目指してるんやけど。
現実だと、薔薇を育てるのって大変やん?
アニガーの薔薇は、病気にならんし、枯れもせん。
帰って来たらイタズラされたりしてて、落ち込んでしまうことも無いねん。
現実と変わらんくらい綺麗やし、匂いもええし。
トゲはあるけど血が出るほどは刺さらんし。
ホンマ、理想的な環境やわ。
話題戻すけど。
庭に花とか植えとると、ペット達がその匂いになってくるのよ。
やっすい香水みたいなエグ味のある臭いや無くて。
微かにお花とか、木ぃの匂いが香る程度のもんよ。
でも、たまらんで?
愛するペットと一緒に、薔薇園見ながらのんびりすんや。
たまにぎゅっと抱きしめたりすると、そっからも薔薇の香りが楽しめる。
温かいし、綺麗やし、モフモフするし、ええ匂いやし、愛おしいし。
ホンマ、たまらんのよ。
「紹介したるな。
ウチのピーナッツと、愛ちゃんや」
「ワン!」
「にゃん」
「きゅま!」
おうおう、可愛いのが3匹集まると、もうエグい可愛さやな。
まとめてぎゅうぎゅう抱き着きたいけど、ウィート君の手前やし。
大人なんやから、自制心やで、自制心。
にしても、ピーナッツはビーグルやから、あんま大きくないし。
愛とツキノちゃんはまだ幼生体やから小っさいし。
なんやもう、下手なぬいぐるみよりファンシーな世界が出来上がっとるで。
おすわりしたピーナッツ。
うろちょろしとる愛。
全身でリアクションしとるツキノちゃん。
なんやねん、天国かいな!
ウチ、この幸せに幾ら払ったらええねん!
…ゲーム機代と、契約料、払っとったわ…
「ピーナッツ、愛。
ウィート君とこにも行っといで。
ゴリスチャンと交代や」
「ワフッ☆」
「うにゃっ☆」
「きゅまっ☆」
ウィート君とゴリスチャンの方も、一段落付きそうに見えたから。
交代しておいでーって声をかけたけど。
君等、最後の何?
その3人で星飛ばすウインク、めっちゃかわええ!
ちょっと、もう1回!
交代する前に、もう1回やってみてーっ!
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