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Animal Garden  作者: slowly
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30/57

登場!難波のナナミ(自称)3

「すごいすごいっ!

 胸板カッチカッチ!」


「ウホ」


「あわー!

 二の腕ヤバっ!

 ぶっとい!

 ごんぶとっ!」


「ウッホー」


「あわ!

 あわわわ!

 …すごい!

 視線がたっかーい!」


「ウッホッホ」



 ゴリラさん、ヤバいよ!


 筋肉モリモリで、触った部分の弾力が凄まじい!


 何でこのタキシードは破れないんだろってくらいに、パンっパンになってる!


 きゃーきゃー喜んで触ってたら、脇の下をぐっと持ち上げられて。


 肩車をしてくれたんだよ!


 これがまた、視点が高くなっちゃって、もう凄いんだ!


 誰かの上に乗っかるなんて、組体操以来?


 騎馬戦は、ウチの学校ではやってなかったし。


 肩車なんて、幼稚園の時まで遡るんじゃないのかな?


 小さな子供が大人にやってもらうものだし、恥ずかしさがあると思うでしょ?


 それが全然ないんだ!


 多分、誰にやって貰うかがポイントなんだね。


 いま僕を乗っけてくれてるの、ゴリラさんだもん。


 驚きと嬉しさと、新鮮さで心がいっぱいだよっ!


 ゴリラさんに肩車をしてもらうなんて、普通の生活じゃありえない! 


 アニガーって、最高のゲームだよ!



「ありがとうね、ゴリスチャン!

 久々の肩車、すっごく楽しかった!」


「ウホ」


「ワンワンッ」


「わー!

 君はピーナッツだね!

 ウィートだよー、よろしくねー」


「ワフー」


「モッフモフ!

 モッフモフじゃないか君ぃーっ!」


「ワフワフ」



 ゴリスチャンにお礼を言ってると、足元でくるくる走り回ってるモフモフが。


 ビーグル犬のピーナッツ!


 元気がいいねって頭を撫でてあげると、わんわんって挨拶をしてくれてる!


 ついでとばかりに体を撫でると、モッフモフの良い毛並み!


 体も温かくて、いい匂いもする!


 視覚から触覚から、動物たちが五感を刺激してくるよ!


 これが、アニマルヒーリングってものなの?


 現実で癒しが必要になったら、アニガーに引きこもっちゃおうかなー。


 …だから3時間のプレイ制限があるのかも?


 ここに居ようと思ったら、何時間でも居られちゃう気がするもんね。


 あわわ!


 夢中でモフモフしてたら、指をペロってされた!


 これって、愛情表現だよね!


 あわー!


 自分のペットじゃないけど、メロメロになっちゃうよー!



「にゃ~ん」


「君の名前はキャッツ・愛だね!

 愛ちゃんでいいのかな?」


「にゃん」


「僕はウィートだよ、よろしくね。

 愛ちゃんも撫でてもいーい?」


「にゃ~ん」


「ありがとー。

 あわわ!

 君は毛並みがふっかふかだねー!」



 ペルシャ猫の愛ちゃんは、真っ白な毛並みがふわっふわで、顔がまん丸になシルエットになってる子猫!


 短いおひげに触らないように、頬っぺたの辺りをむぎゅむぎゅしてみた。


 お顔自体はほっそりしているみたいで、見た目の顔面積の3分の1くらいは毛並みが占めてるみたい。


 まん丸な青いお目々は縦長の瞳孔で。


 じっと見てると吸い込まれそうな、危ない魅力を感じちゃう!


 小っちゃいお耳もピクピク動いてかわいらしいの!


 わ、わ、あわわわ!


 愛ちゃんが腕を伝って肩まで登ってきてくれたよ!


 首元に体をすりすりしてくれて!


 ほっぺをぺろって舐めてくれた!


 なにこれ!


 幸せっ!


 首から上が、ニャンコでもふもふ!


 手の平には、ワンコでもふもふ!


 視線を上げると、ツキノがゴリスチャンに高い高いされて喜んでるっ!


 …ここが、天国ヘブンだったんだね…!




 ~~~~~~~~~~~~~~~




「ウチ、ナナミっちゅーねん。

 難波のナナミで通しとるで!

 ツキノちゃん、よろしゅーな」


「きゅま!きゅまま!」


「おうおう!

 元気でええね!

 お姉さんがなでくりしたるわー!」


「きゅま~♪」



 セルフ羞恥プレイとかいう、レベルの高い事をしでかしたウィート君。


 まずは落ち着かせてやらなあかんってワケで。


 一旦、皆で西エリアに移動したんよ。


 西は屋内でイベントとか作業とかする人がほとんど。


 せやから西エリアにある公園なんて、人が少なくて静かなスポットなんよ。


 ぽつぽつ居る人も、ベンチで本を読んどったり。


 ゴザ敷いてペットと一緒に座ってたり、手作業しとったり。


 自分の世界に入って、のんびり過ごしてる人ばっかりや。


 暗黙の了解として、ギャースカ騒ぐならヨソ行けや!


 ってーのはあるけど。


 ここ、公園やからね。


 常識の範囲内でわちゃわちゃする位なら誰も怒らんのよ。


 それも嫌なら、ホームか室内にでも入っとれっちゅー話やし。


 西エリアなら、ナンボでも自由に使える部屋があんねやから。


 そんなこんなで、静かな公園に移動して来たワケよ。


 移動自体は、ナビゲーターのナビ子ちゃんにお願いすりゃ一瞬やからね。


 まぁ歩いて移動してもええねんけど。


 このセントラルバザールっていう街、めっちゃ広いんよ。


 今日のウチみたいに、暇つぶしに散歩するには格好の場所なんやけど。


 ゲーム始めて何日かのルーキーやったら、時間が足りんでしゃーないやろし。


 顔が茹で上がってる状態のウィート君連れて歩くのも、酷な話や。


 ほんで、パパっと移動して。


 お互いにペットの交流を許可して、緩く過ごそう思うたら…


 ゴリスチャンにひっついたりして、あっちゅー間に元気になってしもた。


 テンションの乱高下がエグくて、ちょっと心配になるわー。


 まぁ10代の若さやし、バイタルでFull_Dive_Gearに弾かれることも無いとは思うけどね…


 ウチも似たような経験しとるし、そん時は大丈夫やったし。


 ナビ子に任せて、水差さん様にしとくのがええかもしれんね。


  

「おー、君もなかなかにええモフモフやん!

 お姉さんが抱っこしたるわー」


「きゅま~♪」



 ん-、お日様のええ匂いがするね。


 ウィート君、お庭の方もまだまだこれからやね。


 アニガーのペット達、基本的には干したてのお布団みたいな匂いがするねん。


 けど、庭に植物を充実させていくと、匂いが変わってくるんや。


 例えば、ウチの庭。


 色とりどりのバラ園目指してるんやけど。


 現実だと、薔薇を育てるのって大変やん?


 アニガーの薔薇は、病気にならんし、枯れもせん。 


 帰って来たらイタズラされたりしてて、落ち込んでしまうことも無いねん。


 現実と変わらんくらい綺麗やし、匂いもええし。


 トゲはあるけど血が出るほどは刺さらんし。


 ホンマ、理想的な環境やわ。


 話題戻すけど。


 庭に花とか植えとると、ペット達がその匂いになってくるのよ。


 やっすい香水みたいなエグ味のある臭いや無くて。


 微かにお花とか、木ぃの匂いが香る程度のもんよ。


 でも、たまらんで?


 愛するペットと一緒に、薔薇園見ながらのんびりすんや。


 たまにぎゅっと抱きしめたりすると、そっからも薔薇の香りが楽しめる。


 温かいし、綺麗やし、モフモフするし、ええ匂いやし、愛おしいし。


 ホンマ、たまらんのよ。



「紹介したるな。

 ウチのピーナッツと、愛ちゃんや」


「ワン!」


「にゃん」


「きゅま!」



 おうおう、可愛いのが3匹集まると、もうエグい可愛さやな。


 まとめてぎゅうぎゅう抱き着きたいけど、ウィート君の手前やし。


 大人なんやから、自制心やで、自制心。


 にしても、ピーナッツはビーグルやから、あんま大きくないし。


 愛とツキノちゃんはまだ幼生体やから小っさいし。


 なんやもう、下手なぬいぐるみよりファンシーな世界が出来上がっとるで。


 おすわりしたピーナッツ。


 うろちょろしとる愛。


 全身でリアクションしとるツキノちゃん。


 なんやねん、天国かいな!


 ウチ、この幸せに幾ら払ったらええねん!


 …ゲーム機代と、契約料、払っとったわ…



「ピーナッツ、愛。

 ウィート君とこにも行っといで。

 ゴリスチャンと交代や」


「ワフッ☆」


「うにゃっ☆」


「きゅまっ☆」



 ウィート君とゴリスチャンの方も、一段落付きそうに見えたから。


 交代しておいでーって声をかけたけど。


 君等、最後の何?


 その3人で星飛ばすウインク、めっちゃかわええ!


 ちょっと、もう1回!


 交代する前に、もう1回やってみてーっ!

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