I want money. 6
『shopping interfaceを開きます。
GPを使った買い物がしたい時は、ホームエリア内で私にその旨お伝えいただければ、電子パネルをご用意します。
各interfaceは音声で呼び出しできるとお考え下さい』
「うん。早速呼び出してみよう!
スズメさん、ショッピングがしたいです!」
『畏まりました。
電子パネルを生成します。
ツキノにも、ウィートさまと同じメニューが見れますよ』
「きゅま!」
昨日、ツキノのベッドを買ったときにもお買い物機能は使っているけど。
あの時は本当にチュートリアルそのものだったから。
今回は、自分たちでアクティビティをクリアして得たGPでの買い物!
実質、初めての買い物は今からだよね!
…手持ちのGPは、ほとんどが記念で貰ったBPだけど。
それも、僕たちが頑張って獲得したGPには変わりがないからね!
「確か、音声入力に対応してるんだよね?」
『はい。パネル自体もそうなのですが。
プレイヤーの意思をnavigatorが最大限に汲んだ上でパネルの表示に対応させていますので、よりストレスの少ないアイテム表示が可能となっております。
ここでお喋りしているだけで次々とパネルが反応する、ということにはなりません。
しっかりと、表示させたいアイテムだけをお選びいたします』
「おお、アニガーではナビゲーターが何でもやってくれるね!
いつもありがとうね、スズメさん」
『ありがとうございます、ウィートさま。
貴方のお役に立てることが、何よりの喜びです』
「きゅーまま!きゅーまま!」
『ええ。ありがとう、ツキノ』
「きゅま♪」
こうやってお話してるだけで、木組みのパネルだとか、ストレス減少効果のあるお茶だとか。
次々に表示されても、なんていうか…ちょっと視覚的にうるさいと思うし。
電子パネル相手に気を使わないで済むなら、それに越したことはないよね。
それにしても、この電子パネルは結構シンプル。
ホワイトボードみたいな感じの、長方形の画面なんだけど。
透過しない白い画面に、黒い文字で僕のGP(21)とかGC(0)が表示してあって。
Hobbiesとか、furnitureとか、seedsとか。
おおまかに商品が大別されてるみたい。
広告のないネットショッピングって言えばいいのかな?
文字も大きめだし、勝手にスクロールするワケでも無いみたいだし。
余計なコトをしないシンプル画面って、結局一番使い易いよね。
「じゃあ、まずはseedから見てみよう!」
「きゅままま」
とりあえす植物の種から見てみようと思ったんだけど。
ひまわりの種が埋まっている方に指を向けて、訴えるような眼差しを向けてくるツキノ。
今朝も、僕が居ない間にお水をあげてくれたっていうし。
本当にひまわりの種を大事にしてくれてるみたい。
「もちろん、ひまわりを増やしてあげるのが今回の目的だよ。
でも、他にもどんな子が居るのか、一緒に見てみようよ」
「きゅむー…きゅま」
ちょっと渋々って感じの子グマさんだけど。
その態度、いつまで続くかな~?
『ふふ。ツキノ、焦ってはいけませんよ。
seedの大きさ、と言いますか。
e-plantsは小型・中型・大型に大別されます。
各seedに必要な費用も、どこに属するかで決まります。
小型は1GPから。中型は5GPから。大型は100GPから必要となります』
「あわわ、なんか大型だけ妙にお高くない?」
『大型は、樹木類にあたります。
桜や紅葉などの観賞に適したe-plantsから、栗や林檎などの食用・嗜好品を生み出すことのできるe-plantsもございます。
基本的に、Animal Gardenの世界で、ある程度熟練したプレイヤー向けのseedとして、大型のe-plantsが用意されています。
よって、それ相応の費用設定がなされています』
「なるほどー。
アニガーに慣れてから、挑戦してみてねってことかー」
アニガーでは、seedがe-plantsに育たないっていうことは無いらしくて。
ガーデニングの初心者でも問題なく植物が育てられるっていうのが売りの一つ。
だから、小型の種が初心者用で、大型の種が初心者卒業って言い方は、『植栽の』って意味では違うかもしれないけど。
『アニガーの』初心者向け・脱初心者って考え方なら、割と合ってるのかもしれないね。
「ちなみに、ひまわりのサイズはどうなってるの?」
『ひまわりは、中型に分類されています。
費用は、5GPですね』
「あわー、ちょっとお高い方なんだねー」
「きゅま?きゅーま?」
「大丈夫、大丈夫。
今のGPでも十分に買えるくらいだからね。
ひまわり、ちゃんと増やせるよ」
「きゅまー!きゅ~ま~♪」
うんうん。
大喜びの子グマさんを眺めて、僕もにっこり。
「大型のseedは、今じゃなくていいとして。
小型のseedの、お花が咲くのを見せてもらおうかな」
『畏まりました。
種類が多いので、パネルに一部を抜粋して表示します』
スズメさんが言うや否や。
電子パネルが教室の黒板くらいの大きさに変化した!
パネルの中では、上下二列に5枚ずつのお花の写真が並んでる。
それぞれの画から、投影されたお花が僕たちの足元に現れて。
種から成長した姿を見せてくれてる!
「おー。華やかでかわいいねー」
「きゅまー♪」
「ねえ、この中で、ツキノはどのお花が好き?」
「きゅま?きゅー…まー…」
指差しをしてみたり、ちょっと顔を寄せてみたり、腕組みしながら小首を傾げてみたり。
きゅむきゅむ言いながら、一つ一つじっくり見て回るツキノ。
その様子を見てるのが、凄く楽しい僕。
みんながみんな、楽しめる時間では無いのかもしれないけど。
ペットと一緒にゆっくりと過ごすって、僕がアニガーでやりたかったこと、そのまんまだからね。
むしろ、楽しそうに動き回ってる子グマさんを、こんなに近くで愛でることができるんだから。
僕にとってはもう、神ゲーとしか言いようがないよ!
「きゅーま」
「うん?
ツキノ、決まったー?」
「きゅま!」
一仕事やり終えたみたいに、ツキノから満足感が感じられる!
じっくりと、しっかりと観察してたもんねー。
そんな子グマさんが、初めて選んだお花って。
一体、どの子なんだろうねー?
いいねを沢山頂いてます。
ちょっと忙しくても、夜は小説を書こうと思えます。
読んで下さり、ありがとうございます。
がんばります。




