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Animal Garden  作者: slowly
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21/57

I want money. 5

「きゅーま!きゅままま!」


「はあーぁ、良かったー。

 すっかり元気なツキノに戻ったね。

 スズメさんも、励ましてくれてありがとう」


『お役に立てて嬉しいです。

 私も、ツキノには元気でいて欲しいですから。

 …ツキノが落ち込んでしまったのは、上手くできない苛立たしさもあったのでしょうけど。

 それ以上に、ウィートさまのお役に立てないと思ってしまった事がショックだったのでしょう。

 ウィートさまをお慕いしているが故の事です。

 どうか、大目に見てあげてください』


「もちろんっ!

 僕がツキノを怒ったりはしないって。

 おいでー、ツキノー。

 モフモフむぎゅーっ!」


「きゅまま~♪」



 んー、いいモフモフです!



「ねぇスズメさん。

 ツキノのリフティング、僕がボールを持ち上げてスタートするのはアリかな?」


『はい。アリですね。

 最初のタッチが回数に入らないのも同じです』


「オッケー!

 じゃあツキノ。

 今度は二人で協力してやってみようか!」


「きゅーま?」



 協力と言っても、交互にリフティングでボールを蹴り合うワケじゃ無いんだ。


 そんなの、ずっと難しくなっちゃうし。


 今の僕たちにはちょっと無理。


 ぽてぽてと歩くツキノを見て。


 そのラブリーな姿形から、閃いたことがあって。


 最初のリフティングの位置。


 これがポイントだと思ったんだよね。



「じゃあツキノ、上を見上げてみて?」


「きゅーまーぁ」


「おっとっと。

 後ろに転がらないように、気を付けてね」


「きゅーまーぁ」



 頭を上げた勢いでひっくり返りそうになったツキノの背中を急いで支えて。


 背中を支えながらだと、むしろ動きづらいよね。


 もし転んじゃっても、地面のシールドが怪我から守ってくれるって話だし…


 これも練習だからって、ちょっと心を鬼にして。



「両手を後ろに引いて、バランスを取って」


「きゅーま」


「上手い上手い。

 ボールをおでこに落とすから、そのまま上に弾くんだよ?」


「きゅまー」


「後ろに倒れないように、気を付けてね。

 じゃあ落とすよー…それっ」



 上手い事おでこの辺りに落とせたボールに、ツキノが合わせて…



「きゅっ。まっ。まっ…?」


「おおーっ!

 やったねツキノ!

 1、2、3回続いたね!」


『成功回数は2回になりますね。

 上手でしたよ、ツキノ。

 よくできました』


「きゅま?…きゅま!きゅままー!」



 うわお。


 両手を上げて、大興奮の子グマさん!


 よっぽど嬉しかったのか、ぴょんぴょん飛び跳ねてる!


 可愛いけど、ツキノくん。


 あんまりはしゃぐと、転んじゃいますよー。



「きゅま!きゅまま!きゅっ…まま?」


「あわわ。大丈夫、ツキノ?」


「きゅ~ま~♪」



 案の定、ぽてっと前のめりに転んじゃったけど。


 本人は嬉しそうだし、音からして痛く無さそうだし。


 落ち着いて、なんて声をかけちゃうのは、ちょっと野暮・・ってもんだよね。


 ツキノにとっての成功体験、思いっきり褒めてあげなきゃ!



「上手にできたね、ツキノ!

 しかも、僕たちのチームワークで成功したんだよ?

 一人で成功するよりも、僕はずっと嬉しいな!」


「きゅーま♪」


「初めてのGP自力ゲットまで、もう少しだよ!

 僕がボールを落とすから、ツキノは頑張ってヘディングしてみよう!

 スズメさんも応援してくれるから、家族みんなでがんばろー!」


「きゅま!きゅままー!」


『はい。皆で頑張りましょう。

 GP獲得まで、あと3ポイントです』



 作戦大成功だったね!


 ツキノの短い手足だと、ちょっとボールを蹴り上げるのは難しそうだったから。


 足じゃなくて、頭でリフティングしたらどうかと思ったんだけど、狙い通り!


 丁度バランスの良い感じにヘディングが出来てたし、ツキノも喜んでるし。


 狙いがばっちりはまってくれて、僕も満足!


 それに、このもちもちボールは、結構安定して思った方向に弾んでくれるから。


 最初に上手く当てさえできれば、ツキノも成功できると思ったんだよ。



「このままの勢いで、もう一回ヘディングで挑戦してみよう!」


「きゅま!」


『頑張ってください。

 ウィートさま、ツキノ』


「ツキノ、腕を引いて、上を向いてー」


「きゅーまーぁ」



 僕はボールを落とすだけなんだけど、なにげに重要な仕事なんだ。


 上手くツキノのおでこに落としてあげないと、最初から変な方向にボールが弾んでいっちゃうかもしれないからね。


 慎重に、目よりも上の辺りにボールが落ちるように… 



「落とすよー…それっ!」


「きゅっ。まっ。まっ。まっ。まっ」


「おおー、凄い!

 ツキノ、上手いよ!」


「まっ。まっ…!」


「あーっ、惜しいっ!」



 あわー。


 2回目のおでこリフティングにして、既に僕のリフティング記録を抜いちゃいましたよ、この子グマさん。


 うちの子の成長を、喜んでいいやら。


 あっさり抜かされた僕の運動音痴を、悲しめばいいのやら。


 …まぁ、全力で褒めちゃうんだけどね!



「さっきより、ずっと上手になってる!

 えらいよー、ツキノー」


「きゅま!きゅままま~♪」


『成功回数は、6回ですね。

 今日の最高記録です。

 良くやりました、ツキノ。

 上手でしたよ』


「きゅま♪きゅむ~♪」



 嬉しくて飛び跳ねちゃうツキノが転ばないように。


 少しかがんで、正面からぎゅーっと抱きしめる!


 ツキノも転ばなくて済むし、僕もモフモフが堪能出来て最高!


 お互いに幸せなんだから、win-winってやつだよね!



「それじゃ、全部で10回は成功したってことだよね?」


『はい。おめでとうございます。

 リフティングの累計10回成功を達成されました。

 1GPがウィートさまのinterfaceに送られます』


「やったねっ!

 初のGPゲットは、ツキノのリフティングだよ!」


「きゅむっふ」



 誇らしげに胸を張る姿もかわいらしい!



「えらい!

 かわいい!

 モフモフなでなで~」


「きゅまま♪きゅまま~♪」


『ウィートさまは、初のactivityクリアですので、記念に10GPが。

 更に、初のGP獲得の記念に、10GPが追加で送られます。

 おめでとうございます。

 ツキノも、良く頑張りましたね』


「きゅま♪」


「あわわ。

 一気にお金が入って来たーっ!」



 21ポイントの内、20ポイントは記念に貰ったGPだけど。


 ゲームを始めたばかりの僕には嬉しい限り!


 そう!


 夢の大きなひまわり畑に向けて!


 まずはこの一歩目が大事だよ!



「よーっし!

 このGPで、まずはひまわり畑の拡張だーっ!」


「きゅまー!」

ギリギリ間に合いました。

明日さえ乗り切れば…!


ブックマーク登録ありがとうございます。

いいねも沢山頂いてます。

読んで貰えて、嬉しいです。

がんばります。

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