I want money. 2
『とても良いと思いますよ。
GPとは、Animal Gardenの通貨ではありますが、現実での貨幣、資産とは全く異なるものです。
ここはあくまで電子空間ですので。
通貨が無くても、飢えたり、お家が無くなったりはしません。
長期イベントに参加したとして、契約書を交わす訳ではありません。
どうしても嫌になってしまったら、途中で止めてしまっても大丈夫です。
イベントを完遂できなかったからといって、明確なペナルティは存在しません。
このゲームのペナルティは、現実の法律に則した決まりや、ゲーム購入時に交わした契約書の内容を破ったときに、運営から相応の対処が下される、というのが基本的な罰則例となります。
プレイヤーが主催した大会などで、ゲーム通貨を費用として徴収し、商品やイベント運営に充てるなど、navigatorが妥当と判断した参加費などは後から返還を願い出ることはできませんので、注意してください』
「ゲームの中でもルールを守ろうってことだよね」
『はい。そのようにご理解いただければ。
GPを積極的に稼ごうすると、ホームエリアから外に出て、Animal Gardenのイベントを見つけて頂くことになります。
Animal Gardenには多種多様のイベントが用意されていますので、プレイヤーの皆様には必ずお楽しみ頂けると。
運営一同、確信を持ってお勧めいたします。
一方で、多くの場合、ホームエリア以外はプライベートエリアではありません。
運営としては、プレイヤー間の交流を強く推奨するものではありますが。
それを好まれない方が居られる事もまた理解し、尊重しています。
いわゆる、オフラインゲームの様にAnimal Gardenを楽しみたいというプレイヤーには、ホームエリア内で行えるactivityも用意されています。
効率など考えなければ、それなりのGPを稼ぐことができますし。
人の目を気にすること無くマイペースに楽しめる、という利点もあります』
「まぁホームだけでも十分楽しいもんね。
ペットに癒されたいって目的の人は、ここで十分満足できるし。
僕は、他の人のペットも見たいし、ホームの外も見てみたいけどなー」
「きゅむむー」
初日、二日目とこのホームで過ごしたけど。
暇だなんて思う隙間もないくらい新しいことの連続で、凄く楽しかった!
スズメさんが一通りのチュートリアルは終わったって言っていたし、この先しばらくは、目まぐるしく変わるって程の変化は無いのかもしれないけど。
それでも、ツキノとスズメさんと一緒に。
ひまわり畑を広げて、新しいペットを迎えて、シュガーハウスとモフモフガーデンを大きくしていって。
そんな風に想像すると、ホームから出ないままでも十分楽しく過ごせるって思えるよね。
『ひとまず、ホームエリアの中でactivityをしてみましょうか?』
「そうだね。
せっかくだし、何があるか見てみたいな」
『料理や裁縫など、家の中で行うactivity。
駆けっこやボール遊びなど、家の外でのactivity。
e-plantsの育成も、屋外のactivityに該当しますね』
「おお、料理でもGPが貰えるんだ」
料理なら得意分野だし、GPが沢山稼げちゃうかも!
パン作りの練習にもなりそうだし、一石二鳥!
ショップに小麦粉とかドライイーストって売ってるのかな?
『はい。簡単な料理から手間暇のかかる料理まで、多くのレシピが用意されています。
ただし、料理を行う際には道具や材料が必要となりますので、ある程度のGPを稼いでからのactivityになりますね。
裁縫も、同じことが言えます』
「あー、無料で貰えるわけじゃ無いんだねー」
包丁とか、オーブンとか。
材料を買うGP集めが先かー。
『元手が無くても、navigatorが準備を手助けできることもあります。
たとえば、あやとり。
e-petsによっては人間の様な可動域を持たない種も居ますが、イベント用のデフォルメ体に変化し、[あやとりのできる両手]を一時的に電子生成することで、あらゆるe-petsと一緒にactivityを楽しむことができます』
「…て言うことは、ツキノとあやとりができちゃったりするの?」
「きゅま?」
『ええ。無制限にお楽しみいただけます。
あやとりに使う紐も、私がご用意できますので』
あわわ。
流石に小グマさんとあやとりは予想してなかった!
「ツキノは、デフォルメになっても大丈夫なの?
副作用とか、すごく疲れちゃったりはしない?」
「きゅま~?」
『問題ありません。
私達は産まれながらの電子体ですので。
形態変化や、一時的に付与された部位などに抵抗感を覚えることはありません。
これが現実に肉体を有するプレイヤーの場合ですと、違和感の大きさに順応することが極めて難しく。
更に、現実の心身へのフィードバックに及ぼす悪影響が、安全だと予測できる範疇を遥かに超えてしまいます。
簡単に言えば。
ウィートさまがAnimal Gardenで電子体の羽を生やし、空を飛べるようになったとして。
現実の体に羽はありませんし、生えません。
ゲームの中では飛べたのにと、脳や神経が齟齬を起こすことで、体の機能に悪影響が出る、と言った懸念がされています。
夢の中で飛ぶことに似ているかもしれませんが。
記憶の鮮明さや、電子空間の中で実際に羽を動かして飛ぶといった現実感。
システムによるフィードバックなどが明確な差異として現れるとされています』
「ほわー。
つまり、僕に羽は生えないし、飛べないってことだね?
ちょっと残念かも」
「きゅーま」
「ん-。
ツキノだったら、羽も生えるし空も飛べる?
めっちゃかわいいかも!」
「きゅむ?」
スズメさんみたいな羽をパタパタさせて、ゆっくりと空に浮かぶ子グマさん。
これは、ウチの子の新たな可愛さ発見なのでは!?
『はい。可能です。
ホーム外のイベントでは、有翼種による飛行レースが開催されていますし、ツキノが参加することも可能です。
ただ、適正という点で鳥類ベースのe-petsは飛行に優れていますので。
正直、賑やかしの参加になってしまうかもしれません』
「全然、レースとかじゃなくていいんだよ。
なんなら、イベントじゃなくてもよくて。
ただ、パタパタ飛んでるツキノが見たいだけだから」
「きゅむーん」
「いや、絶対かわいいって、ツキノー」
「きゅーむ」
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