↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/46

緋美の提案。

光「起きたよ、もう大丈夫…」


そう言って俺たちが部屋を出ると、

緋美が阿修羅のような形相で俺を睨んできた。


こわっ…!



母「良かったわ、気がついて。

日向野くん、大丈夫?疲れちゃったのかしらね。何か飲み物いれてくるわ。リビングでゆっくりしていてね!」


月「僕も手伝うよ〜。」



そう言って二人がキッチンに行った隙に、

ここぞとばかりに緋美が話しかけてきた。



緋「先輩!!」


緋「やってないっすよね?!」


光「うん。さっき意識が戻ったばっかりだし、血はあげてないよ。」


緋「いや、そっちじゃなくて!」


光「……ッはぁっ!?」


光「つ、付き合ったからって、いきなりそんなことにはならないよ俺は!お前じゃあるまいし!!」


光「てかさぁ!静夢のチャッピーR15仕様にしたのお前だろ??自分の欲望貫き通すために、静夢にそういう知識つけないようにしやがって!」


光「知識がない分、無意識に爆弾投下してくるし、純粋な目で見つめてくるし、命がいくつあっても足りないよ!!」


緋「だって、知識つけちゃったら…。」


緋「きっと作法や儀式も嘘だってバレるし、吸われてる時の俺の態度も…キモがられるはず……。」


緋「ずっと、何も知らずに、俺の血だけ飲んでればいいのに……。」


緋「でもでも、しーちゃんが望むなら、太陽に強くなることも応援したいし、食べ物の味、知って欲しい気持ちもあるんです!!」


緋「本当に!!本当ですよ!?」



いや、まだ疑ってもないのに、

今ので逆に怪しく感じちゃったよ…



緋「それで俺、いいこと考えました!」


緋「先輩も、バリバリの童貞だし、しーちゃんに教えられることは何もないじゃないですか。知識もメンタルも、雑魚じゃないですか。」



光「まあそうだけど?!言い方腹立つな!!」



緋「そこで、造詣だけはマリアナ海溝なみに深い俺が、レクチャーするってのは、どうですかね……。」



は……?



光「……つまり?」



緋「つまり、」



緋「……3人で───。」



ガタッ!!


俺は椅子から崩れ落ちた。


緋美は床の俺を見下ろし、真面目な顔で手を差し伸べながら、


緋「先輩は、上と下、どっちがいいですか?」



緋「それとも………」



光「やめろおおおおおおおお!!!」


光「正夢にするな!!!」


緋「えっ?」


光「…いやっ、」


光「…3人は、おかしいだろ……」



光「……でも……ちょっ…と聞きたいんだけど、俺真ん中になったとして、」


光「お前どこなの?」



何を聞いてるんだ俺は!!

でも好奇心が……



緋「俺は、一番下っすね」


緋「下から順番に、俺、先輩、しーちゃん。」


緋「月城ブラザーズで、先輩を挟んであげますよ。」


光「俺の下なの!?お前はそれでいいの??」


緋「いいんです。まずは、参加することに意義がありますからね!」


緋「順繰り前に送っていけばとは、思ってますけど…。」



光「トランプみたいに言うなよ!!!」



緋「でも、悪い話じゃないでしょ?」


緋「先輩ひとりじゃ、一瞬で気絶して、すぐふられますよ?」



そんなことない!!!

……って、言いたかったけど、

悲しいかな、あり得ない話じゃない…


だからって、弟と3人でって、おかしくない?!


でももはや、何がおかしくて、何が正しいかなんて、

俺にはわからなくなってきていた。




月「お待たせ〜!こーくんはミルクココアにしたよ〜。緋美はお砂糖とミルクたっぷりのカフェオレだよ!」


月「クッキーもあるよ!」


月「昨日、お母さまと一緒に生地作ったんだぁ。冷凍しとくとね、食べたい時に焼きたて食べられるの!美味しくできてるといいなぁ〜。」



静夢はフリルのついた白いエプロン姿で、

焼きたてのクッキーを振る舞ってくれた。


あああ…静夢はやっぱり天使だよ……



緋「しーちゃんのクッキー、めちゃくちゃ美味いよ!お店出せるよ!!」


月「そう?えへへ!」


緋「ね、先輩!」


光「あ、うん。本当に、サクサクして美味しいよ。」


緋「しーちゃんも、早くこの味知りたいよねえ〜」


緋「方法もわかったし、せんぱ〜い、頑張りましょうねえ〜!」



緋美め……!!!!!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。