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異世界臨時公務員始めました(ゲートあります)  作者: 仲田野 寿


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 ―――尻尾を振って挨拶するミケに言いながら異次元ゲートをくぐる。


  うん?? さっきのとこじゃない……? アミーラさんのお祖母さんの家? になってる? なんか違うけどあれぇ?


「イゴラフさーん、いらっしゃいますかー?」


 異次元ゲートを出て森だと思ったら家の中だったので周囲を探すと、イゴラフさんが忙しそうに布の大きなテントを建てているところだった。


 異次元ゲートが中に入るほどの大きなテントだ。アミーラさんのお祖母さんが住んでいた住居と似てるしそのくらい大きい。これイゴラフさん一人で作ったのか。すごいな。


 待機場所作ってたのか。おおー、監視と待機場所にしてはかなり大きいな。異次元ゲートを全部覆って魔物が入ってこれないようにしてくれてるの、かなり助かるなー! 安心できる。


「田川殿? どうされた? そちらはどうだったか? 何かあったか? 某もいけるか?」


 作業していたイゴラフさんが少し慌てて来てくれた。質問攻めだ。心配させちゃったかな。


「おっと、はい、ええと、あ、基本的には何もないです。大丈夫そうでしたよ。……説明しますね。


 まず、こちらは世界中に異次元ゲートが出現しているようです。まだ魔物は小さなものが出たという情報しか確認できてないのですが、俺のいるところは、あ、俺の国は日本というんですが、日本はそこまでパニックにはなっていない……どころか、なんか楽しんでいる感じがしました。まあこれは、うちの国が少々特殊なのもあると思いますが……。他国のことまでは、調べていませんので」


「特殊……? そうなのか? 田川殿からはそのような感じはしないが」


「ああ、特殊というか、順応性があるというか……。異世界とか、あー、人族以外の人種? とかそういうことに耐性がある? というか。うーん、まあなんというか、飯を粗末にするとか、宗教観を押し付けるとか、そういうの以外はかなり柔軟に受け入れる気質がある感じですかね……? 説明難しいな」


「ほほう。……なんともよい国なのだな」


「あ、ありがとうございます! あ、んで、何しに来たかというと、アヴィラさんの食べ物なのですが玉ねぎとか、そういう食べてはいけないものはありますか?」


 それを聞いて真面目な顔をしていたイゴラフさんが微笑んだ。おや、かわいらしい。


「なんと、そこまで考えてくれたとは。……そなたは優しいのだな。……そうだな、玉ねぎ? がなんだかわからぬが、基本的に食べられないものはないと思ってよい。肉が好みではあるがな。ああ、あまり香りの強いものは好きではないかもしれぬな」


「そうですか、わかりました。ありがとうざいます。じゃあ戻りますね。あ、ついでなので、イゴラフさんも来ますか? 家の中だけになりますが、こちらの世界を少し案内しますよ」


「……そうだな。ありがたく招待を受けようと思う。……これは某入れるだろうか」


―――体をかなり小さくしてというかもう匍匐前進みたいになって異次元ゲートからこちらの世界に来たイゴラフさん。かなりぎっちぎちだった。


 イゴラフさんはきょろきょろしながら少し考えているようだった。


「ふむ……。ここが異なる世界か。……なるほど。魔力が世界にほとんどないのだな。ゲートから少しずつ出てはいるが。これはアヴィラとミケ殿の食事はこちらからたまに持ってきた方が良いかもしれぬな」


「え、そうなんですか? でも、ミケのごはんはありますよ? アヴィラさんのは後で買ってこようと思ってましたけど、ごはん取りに行ったほうがいいですか? あ、ここが異次元ゲートがある配信部屋でー。これがミケのベッドでー。アヴィラさんのベッドは今注文してます」


 場所の説明をして隣の部屋やリビング、ミケたちがよくいる窓のところを案内する。ここは外から裏山も見えるし、日光浴が気持ちいいらしい。


 そしてイゴラフさんが言っていることに返事をする。


「うむうむ。……ミケ殿、お邪魔させていただいておる。アヴィラのことよろしく頼む」


 やっぱり窓のところでニャルソックしていたミケに丁寧に挨拶をしてるイゴラフさん、なんかかわいいな。ミケはじっとイゴラフさんを見て尻尾をゆっくり動かしている。はぁー、和むわ。


「……食事は、魔力のある食事をした方がいいかもしれぬ。アヴィラはミケ殿の護衛なのでな。もし強い魔物が出たとしても守れる。まあゲート周りは魔力があるし、この住居くらいは大丈夫そうだが。しかし、ここまで魔力がないとは思わなんだ。まあわからぬが、そうしてもらえると我らは安心する」


 ほほーう。魔物対策かー。それならたまにごはん取りに行くか。

 頷いて聞いているとイゴラフさんが、「あの山は田川殿の縄張りか?」と聞いてきた。


 縄張りて。まあ縄張りみたいなものか。


「まあ、そうですね。縄張りみたいなところですね」


「そうか、ならばあそこもアヴィラの縄張りにした方がいいかもしれぬな。アヴィラはまだ外には出せぬか?」


「……うーん、外に出るのは一応明日病院に行ってワクチン打ってもらってからにしたいですねー。ミケの側にもいることになりますしね」


「ミケ殿の……。了解だ。アヴィラのことは田川殿に任せる」


 イゴラフさんに説明しつつ今日のごはんは取りに行くかと聞くと、今日は素材の準備やら作る場所やらがないから無理だと言うことだった。なら今日はこっちの料理にしよう。牛丼とか買ってくるか。アヴィラさんいっぱい食べそうだし、金稼がないとな。


 と、ミケがスマホの前にずっといる。ん? なんか来てた? ミケは賢いから、音が鳴ってるのに俺が反応しないとこうして教えてくれるんだよなー。かわいいちゃん。



―――って、スマホの通知がとんでもないことになってる。えっ、怖い。


 コメント212、リツイート595、いいね1.7万、ブックマーク2236、そしてフォロー通知。ダイレクトメール。


・「この画像本物?」


・「ラノベの猫耳の人間じゃなくガチケモ形態!?」


・「うおおおおおおおケモナー俺歓喜」


・「動いてる!!」


・「天国はここにある」


・「ミケちゃんもかわいいもっとくれ」


・「みんなすぐGoTubeにも飛んでみろ!!! まじだぞ!!」


 ―――……などなど。


 えっ、これどうしたらいいんだ。多すぎる。怖い怖い。……なにこれどうしたらいいんだ……マナーモードにしておこう。


 一応返事というか、多すぎて返信できないよっていう旨をもう一度書いておくか。……でもミケの画像もっとくれっていうレスは嬉しいな。


【田川@ミケ:たくさんの反応ありがとうございます。個別のお返事は少々厳しいので、一括でお礼をさせてください。それと、掲載のご許可はアミーラさんのお祖母さんからいただいております。ご安心ください。

こちら今のミケとアヴィラさんです。画像

GoTubeでも異次元ゲート垂れ流し配信しております。URL #猫#異次元ゲート 】


・「掲載の許可!?」


・「アミーラさんてどの子!!!」


・「今のって、今そこにいるの?」


・「トラ!!!!????」


 一瞬にして通知来たからちょっと見たけど、そういやミケしか名前だしてなかった。

 もっかいツイートして画像に名前紹介だしておくか。あとでGoTubeの方にも載せとこう。



【田川@ミケ:アミーラさんはこの子です。後ろの方はアミーラさんの専用執事のデラドガルさん 画像


アミーラさんのお祖母さんと専用執事さんと護衛のイゴラフさんがこちら 画像


住居周辺がこちら 画像


周囲の植物 画像


アミーラさんのお祖母さんのところで出してもらった食べ物 画像 美味しかった


こちら今のミケとアヴィラさん 画像



GoTubeでも異次元ゲート垂れ流し配信しております。URL #猫#異次元ゲート 】


―――またしてもすごい量の返信が来たけど、イゴラフさんも待たせてるし、後で見ようかな。




―――その頃の垂れ流し配信コメント



【おいさっき配信主、異次元ゲートに普通に入ってったぞ】


【うおおおおお】


【配信主きたーー】



……


………


【けけけけけもなーーーーー!!!】


【でかいトラの人きたあああああ】


【デカくて引っかかってて笑う】


【頼むコメント見て!!!】


【説明くれええええええ】


【本物おおおおおおおお】





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