表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界臨時公務員始めました(ゲートあります)  作者: 仲田野 寿


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/16

6

「―――では明日伺います。はい、よろしくお願いします。失礼いたします」 


 よしっと、ミケの病院の予約も終わったし、飯でも食べながら情報収集するかな。


 カップラーメンを準備してGoTubeを起動。


 「おすすめが異次元ゲートの配信とかばっかりになってる! Live配信で異次元ゲートをまんま配信してるのか。しかもけっこう視聴者いるじゃん、いいなこれ! こんなのでいいならうちのもやっちゃうか。ミケの見守りカメラの代わりに作った俺のアカウントあったしなー。親父が入院中にいつでもミケがみれるようにって設定してたからな。んでもし収益もらえたらミケのごはんの足しになるしな」


 カップラーメンを食べ終わったし、片付けがてら異次元ゲートのある部屋にパソコンを移動させた。こないだ設置し終わったばっかりなんだけど……まあもしかしたら金になるかもだしな!! コードはもうそのままにしとこ……よしよしっと、垂れ流し配信設定終了。



 ―――配信題名は『異次元ゲート配信(ミケと一緒)』。ミケ見回りカメラみたいなのだったからミケの名前もつけといた。


 配信にミケが映れるようにミケのベッドを持ってくることにした。アヴィラさんのベッドも準備しないとなー。いつも小さくなってくれるのか、家にいるときだけでも大きい方が良いのか聞いておこう。


「ミケー、どこだー? 案内終わったかー?」


 探しながら呼ぶと、隣の部屋で二人仲良く窓から外を見てるところだった。ニャルソックしてたのか。


 ここは窓から裏山が見えて虫とかカラスとかいるもんな。


「ミケ、ミケのよく寝るベッドの場所変えたからなー。俺がよくいるパソコン部屋変えたから、そこの隣に置いたぞー。あとアヴィラさんにも、ベッド買っておうと思ってるんだけど、この家にいるときは小さいままになる? 大きくなる? 買う大きさ変わるから、聞いておきたいかな」


 ミケは俺を見てから、いつものように尻尾でわかったーと返事をしてくれた。ミケは賢いなーいいこいいこ。ミケを撫でてるとアヴィラさんが大きく変化した。


「うん、大きい方がいいんだね。わかった、じゃあ大きめのベッドにしとこう。アヴィラさんも大きくてかわいいなーもっふもふ、うんうん、アヴィラさんもいいこいいこ。あとお外は出ちゃだめだからね、明日お医者さんにいく予約とったから」


 ついでにアヴィラさんも撫でてから注意事項を伝える。


 アヴィラさん成人男性なんだろうけど、どうしても大きい猫みたいな感覚になってしまうな。まあ、顎を撫でるとごろごろ言うし気持ちよさそうにしてくれたしいいか。


 ミケとアヴィラさんが言われたパソコン部屋を見に行くつもりなのか、移動しはじめたので俺も一緒に行く。ついでに満点市場でアヴィラさんの大きなベッドも注文しとこう。トイレはどうするんだろ、一応でかいの買っておくか。


 パソコンで配信がきちんと出来ているか確認してると三から四人の視聴者がいる。へー、もう見てくれる人いるのか。ありがたいな……! 異次元ゲート配信視聴専門の人でもいるのかな? そだそだ、最初は挨拶しておくか。


「こんにちは、田川と申します。家に出来た異次元ゲートを防犯カメラ状態で配信しています。うちの猫のミケの見回りカメラも兼ねています。あと、一応魔物は来ないようにしてくれるとのことなので、魔物は出ないはずです。基本は放置です。

 あ、これがうちの姫のミケです。こちらはミケの護衛? のアヴィラさんですね。ではよろしくお願いします」


 俺は出来る社会人なので、挨拶はきちんとしないとな!

 ミケがパソコンの前に来たから抱っこしつつ画面に向かって一緒に挨拶させる。アヴィラさんも顔をのぞかせたから紹介しておいた。


【実名に顔出しやばくね……? これ大丈夫か……?】


【なんかさっき大きすぎる猫いなかった?】


【ミケちゃんかわいいなあああ】


【当然のように姫呼びしてて草】


【垂れ流し異次元ゲート配信多くなったな】


【トラじゃね??】


【ミケちゃんの護衛】


【待って戻ってみてくる】


【魔物は来ないようにしてくれるってどういうこと?】


【……待って待って! 情報量が多すぎる!? 戻ってきてー!】



 ―――さて、挨拶をするというミッションをこなしたし、垂れ流しのまま放置。いつものゲーム配信者さんも変わらず続けていたのでそれを流しながらまた情報収集していく。


 あとはアヴィラさん用のトラ用ベッドを探したが、さすがにトラ用はないな。毛布でいいか。いいな。うん。


 他の異次元ゲート配信の切り抜きを見ると小さな魔物が出てきてるのとかけっこうあった。


 やっぱり出て来てるんだな……。この切り抜きの異次元ゲートは小さいからいいけれど、大きなゲートだと大きな魔物が出て来てたりするのかな?


 検索:魔物 大きい


「魔物で検索してもけっこう動画あるな。大きい魔物はさすがにないなー。あったらもっと大事件になってそうだしな。小さいの多いけど、ちゃんと倒せてるなー。

 この高校生すごい……子供守ったんだ! ……持ってた野球のバットで殴ってる。てか動画投稿者はって、あ、これ誰かの家の防犯カメラか。へーー、この動画がきっかけで防犯用に野球のバットとか木刀とかが売れてると、……あとスコップ? なんでスコップなんだ? それからヘルメットか。ほうほう……、そういやうちにも木刀はあるな」


 色々動画を見ているとけっこう重要なことがコメントに書いてあった。包丁くらいならいいけど、まだ銃刀法違反の法律が変わってないから、長い刃物とかは持たない方がいいということ。


 倒した魔物の肉は、すぐに溶けて食べられなかったとのこと。……さすがに笑ってしまった。すぐ食べられるのかなと考えるのが日本人すぎるわー。まあ、わかる。……で、溶けた後に石―――魔石―――が残ったこと。魔石は政府が研究中とのこと。


 あとは、ゲートの周囲から離れるごとに魔物が弱くなるらしい、というコメントが目を引いた。


 そうか、アミーラさんのお祖母さんから聞いたことから考えると、魔力が異次元ゲートからこっちの世界に来てるから、異次元ゲート周辺は他から比べて魔力が濃いってことかな? んで、魔物はたしか魔力から出来てるってことだから、魔力がないところだと弱くなるとか死ぬとかなのかも。


 俺もアミーラさんのお祖母さんたちの動画をGoTubeにアップしておくか。異次元ゲート研究してる人に届くかもだしな。


 スマホからパソコンに移してっと……よしっと……アップした。



 ―――『異次元ゲートで出会った人たち』……題名が思いつかないからもうこれでいいか。そのままSNSにも撮った画像アップしとこう。


【田川@ミケ:異次元ゲート内で出会った人たちと記念撮影してきました。画像、画像、画像


ミケはこの子 画像


 GoTubeでも異次元ゲート垂れ流し配信しております。URL #猫#異次元ゲート 】



 ―――しかし三日かそこらでこんなに情報あるのすごいな! 政府とか徹夜だろなー公務員の方々大変すぎる……。


 ああ、今、小中学校とか幼稚園とかは休校になってるみたいだな。んで、不要不急の外出は避けろと。

 んでも小さい魔物が一般人でも倒せるとわかって緩くなってきたと。


 ていうか、日常で使える武器ランキングやってる動画あるの笑う。みんなランキング好きすぎるな。俺もかなり見たい。興味ありすぎる。


 ……やっぱりスコップって上位に入ってくるんだな! へえええ! フライパンにも出来るから異次元ゲート行くときは必須ってある。なるほどすごいな……、少しなら鍋にもできるのか、みんなすごい知恵だな。今度持って行ってみよう。

 番外編で、ヘルメットない人は鍋被るのでもないよりましって言ってて受ける。昔のゲームでそういうのあったなー、懐かしい。


 えぇー、木刀ランク低いな……だめなの? 剣道習ってる人とかなら上位だけど普通の人は殴るだけなら野球バッドの方がいいのか。 折れる可能性が高いと。なるほどなー。


 それにしても、バールのようなものってなんでみんなバールのようなものって言うんだろ、おもろすぎるだろ。


 ―――そこまでパニックには全然なってないなー。うん、不要不急の外出を避けてってのはもう大丈夫そうだし、あとで飯でも買いに行くか。アヴィラさんにはさすがにミケのごはんはだめだろうしなー。

 なんか肉でも買ってくるか。玉ねぎとかだめとかあるんかな? 意思疎通出来るといっても、何言ってるかはわからないからなー。ちょっとイゴラフさんに聞きに行ってみるか。


 「ミケー、ちょっとイゴラフさんとこに用事あるからもっかいあっち行ってくるな。さっきイゴラフさんもこの部屋確認したいって言ってたし、ちょっと行ってくるよ。……まあ、すぐ戻ってくるから。……あ、アヴィラさんミケのことよろしくー」


 異次元ゲートからすぐ来れるみたいだし、聞きがてらちょっと呼びに行ってこよう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ