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―――先生との打ち合わせも終わって、三上さんと裏山に向かう。
……結論から言うと、エアガンのBB弾魔力コーティングは失敗しました。
……いや、ほんとは成功なんだけど失敗ということにした、というところかね。
三上さん落ち込んでる。
いやー、これはなー、弾が強すぎるっぽいんだよな。
エアガンから実弾出せないじゃん? それと同じで弾の形はあってるけどコーティングした分ほんの少し弾が大きいのと、あとは弾の強度が強すぎてエアガン側が壊れる感じだったな。
で、たぶんエアガンを強化したら出来ると思うんだけど、それだとたぶん実銃クラスになると思われるから日本では無理そう。
ただ、この技術は使えると思うから佐久間さんに伝えておかないとな。
この動画は出せないな。
これ出したら三上さんが誘拐とかされると悪い、そういう技術だこれ。
……武器関係の研究には手を出さない方がいいと思うと三上さんに伝えておいた。
「これは外に出していい技術じゃないから佐久間さんたち案件です。今から佐久間さんに連絡してこの技術引き取ってもらってください。
三上さんの身になにかあるといけないので、言わない方がいいです。いいですね?」
三上さんに伝えてすぐに佐久間さんに連絡した。
SNSには失敗した、だめだったと書いておこう。あとは先生の頭出しておかないとな。
【田川@ミケ:こちら現在の増毛実験の頭になります。画像
あと裏山の実験は失敗しました。これはだめっぽいです。
今度はミケのための寿命伸びてほしいおやつを作ってみたいです。
GoTubeで異次元ゲート垂れ流ししております URL #猫#異次元ゲート 】
「佐久間さん、こんにちは。今三上さんと一緒にいるんですが」
『……田川さん、おはようございます。……なんかあったんですね?』
「三上さんがエアガンの弾に魔力コーティングしまして、それを実験しに来たんですが失敗したんです。ただ……たぶんこの技術、エアガン強化したら行けると思います。そして実銃クラスになると思うんですよね。なので三上さんには実験禁止して佐久間さんに投げようかなと」
『あああああああああああ!!!! ……三上に代わってください』
「心中お察しします……。わかりました」
「えぇー? はーい! 三上です! ……えぇぇ? そうそう、これは禁止と言われたのでもうやらないですよー? あと違う研究一緒にすることになったのでそちらに出力しますよー! データ? データはパソコンに入ってますが、今すぐ? ええー? あ、そしたら田川さんと一緒に研究していいんです? なら行きますう―! わっかりました!! じゃあ後でですー!」
「田川さん! ちょっと研究室に帰ることになりました! そしてミケちゃんおやつの実験準備しますので、これで帰りますね! また連絡しますね!」
「うんうん、三上さんありがとうね。気を付けて帰ってねー」
―――三上さん嵐のようだな。佐久間さんに今すぐ帰ってきてデータ提出してとか言われたんだろな。
俺も帰って、んーじゃあ、さっきの先生から紹介してもらった会社にメールでもしておこうか。
―――おっと家の前に先生がいるな。
「先生、どうかしました?」
「増毛の効能の軟膏を増毛ではなく再生にするのって、錬金術でするんだよね? そしたら、その出来た者をそのまま魔物の肉と一緒に少し分けてもらえないかなと思ってね。急患の動物ちゃんたち用に持っておきたいなと」
「ああ、そうですね。ちょっとやってみます」
―――家に入ってリビングでミケとアヴィラさんと先生とのんびり薬草の準備をする。
先生はミケとアヴィラさんの診察? 触診をしてるっぽい。
アヴィラさんには魔石砕きをしてもらう。かなり在庫必要になりそうだしいっぱいしてもらおうっと。
と、異次元ゲートの部屋に向かってアヴィラさんが急な臨戦態勢になった。
えっ!? なになに!?
そこにアミーラさんがリビングに慌てて入ってきた。……一人で。
……珍しいし、アヴィラさんが臨戦態勢ってなんで? どうした?
「アミーラさんこんにちは? どうされました? お一人でとは珍しいですね」
「っ田川さん、急に申し訳ございません。……おばあ様が聖王国の人族に人質にされました。……アミール族すべてが抵抗できません。私はデラドガルが盾になりこちらに来ることが出来ました」
「……なんだって……? そして聖王国の要求は……?」
「異次元ゲートの受け渡し、というかあちら側の異次元ゲートの管理を自分たちがすると言っています、目的はこちらの世界の女性だそうです……。先ほどギルドにも伝えてまいりましたが、現在、副ギルドマスターさんが表に立ってくださっています」
「こちら側の防御も固めたほうがよさそうですね……。佐久間さんに連絡します。アミーラさんは先生にお任せするので、先生のお家かディルス族のところに逃げてください。すみません、先生も着いていってください」
急いで佐久間さんに電話する。
「佐久間さん緊急事態です」
『ぬ、田川さんどうされました?』
「アミール族族長が聖王国の人族に人質にされました。目的は異次元ゲートの受け渡し、……管理を聖王国がし、そしてこちらの世界の女性を差し出せとのことだそうです。現在、副ギルドマスターさんが表に立っているそうです。今アミーラさんが逃げてきました」
『っ……次から次へと問題がっ……! 警察と自衛隊を念のためそこに向かわせます。こちらから異世界に行って攻撃することはできません。
……田川さんは申し訳ないのですが、異世界側に出るときのために待機しておいてほしいです。
それと異世界で動けるこちらの世界に友好的な方、サンクさんやディルス族の方々にも協力をお願いしてほしいです』
「わかりました。あと、アミール族は人質救出までは動けないそうです」
『そうですね、わかりました。私も向かいます』
サンクさんに連絡っと……。なにかあったときに制圧できる人いてもらった方がいいな。デート中申し訳ないけど他に人いないもんな。
―――そこに翡翠ちゃんとフレヤさんとノッサさんが来た。翡翠ちゃんが動いたからか、ライメットさんも一緒だ。
ちょうどいいな。
「タガワー! アミール族の戦闘時の魔力の感覚がしたから来てみたよー! なにかあったー?」
魔力の感覚でわかるのか。フレヤさんやっぱりすごいな。
あ、アヴィラさんが戦闘態勢になったのはアミーラさんがその魔力だったのかな?
「フレヤさんノッサさん、翡翠ちゃん、ライメットさんおはよう。……アミール族族長が聖王国の人族に人質にされたらしい。目的は異次元ゲートの受け渡しだそうだ。
……管理を聖王国がすると俺がここ管理するのも厳しくなるから今までみたいにならなくなるな……困った」
「ええー! わたしやだよー!」
「私も困りますわね」
『キュッキュッ!!』
「ミャッ」
……こんなときだけどミケまで一緒にみんなと話しているの和むなー。画像撮っておこう。
『キュッキュッ!!』
「そうだね、行こうか」
「わかりましたわ!」
「ミャッ」
ミケと小さくなったアヴィラさんとフレヤさんノッサさん翡翠ちゃんのみんなが話しながら異次元ゲートのある部屋に入って行った。
え、俺たちが行っても何もできないんじゃないか? というか、アミーラさんのお祖母さんが人質なってるところ救出しないとなにも出来ないよな。
と思ってたんだが、みんなさっと異次元ゲートに入って行った。
「ミケ!!?」
アミーラさんのお祖母さんを助けに行ったのか?
……ああもう!
でも俺何かあったらアミール族のところにいけなくなるからここ待機しないといけないし……、アヴィラさんが一緒だからミケは大丈夫だと思いたい。
ライメットさんだけは翡翠ちゃんに『キュッ』って言われて俺の隣にいる。
「某は田川殿の護衛としてここに残れと言われましたので、残ります」
「翡翠ちゃん、俺の安全考えてくれたのかー優しい」
でもまあ待機してるだけだとソワソワするな。
そういや配信垂れ流ししっぱなしだったな。……アミーラさんが一人で来たところも映っているはずだし見てみるか。
何かあったのかとそこも大騒ぎになってる。
【ライオン女性来てたよな!? なあ!!?】
【あれたしかアミーラさんだと思う】
【俺の夢すぎる】
…
……
【みんな揃ってるーかわいい】
【なんかあった?】
【妖精ちゃんたちの顔が険しいかわいい】
【これなんかあったのか?】
【しゅがみお:デートしてたのに! わたしのサンクさんが呼び出された! 田川さんなんなの!】
【サンクさん呼び出しってやばくね?】
【しゅがみおそれ言っていいやつ?】
【やっぱなんかあったな】
【しゅがみお:え、だめかな? わからない今のなし】
【なしきたー】
【消えないんだなー】
【狼獣人さーん!】
配信みたら佐藤さんがいたから謝っておこう。
「佐藤さん、デート中ごめんね。またあとでサンクさんに説明してもらうから」
【ミケちゃんとアヴィラ君がお外行っちゃったけど追わなくていいの?】
【ミケたん!】
【いつもの田川さんならすぐ行きそうなのに】
【これやっぱなんかあったな】




