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―――その頃SNSでは、
【〇〇@あきこ:なんか拉致みたいなのおこりそうこわい 囲まれてるみたい 画像
どうしたらいい? ナイフ持ってる! #警察】
【:通報した?】
【:場所どこ?】
【:いやこれ警察車両だからなんかの訓練じゃないの?】
【〇〇@あきこ:警察の人倒れてうめいてるよ? あとなんか叫び声すごいし、犯人の人たちが外国の人みたいでこわい】
【:通報して】
【:画像、田川さんに見える】
【:これサンクさんじゃね?】
【:ミケたんの田川さんだ】
【:通報して!】
【:ナイフやべえ】
【:うちの近くの道の駅かも! 高速につながってるとこある】
【:おい、田川さんがいなくなったら俺の頭が……】
【:田川さんて誰】
【:頭ってなんのこと】
【:増毛の救世主】
【:誰のこと】
【:この異次元ゲートの人【田川@ミケ】】
【:URLはここ【GoTubeで異次元ゲート垂れ流ししております URL #猫#異次元ゲート 】】
【:増毛ってどういうこと?】
【:切り抜き見ればわかる】
【:通報した?】
【〇〇@あきこ:通報しました というか終わったみたい】
【:え、もう?】
【:動画取れる?】
【:終わったってどういうこと?】
【〇〇@あきこ:いいのかな? 一応証拠になればいいと思って、犯人たちの車のナンバーとかナイフ持ってるところとかは動画撮ってます】
【〇〇@あきこ:よくわかりません。自衛隊の人を守ってる感じの人が前に手を出したと思ったら犯人が尻もちついて叫びだしたと思ったら、隣にいた運動神経すごい人が倒してました】
【:意味わからん】
【:自衛隊の人守られてるの逆では?】
【:犯人何人?】
【:動画出してよ】
【:田川さん守られたか】
【:増毛の民安堵】
【:おのれ、俺らの髪を】
【:あ、髪じゃない。神ね神】
【:あってるだろ】
【〇〇@あきこ:犯人の人は五人です。今ロープで結ばれて全員捕まったみたいです。よかった】
【〇〇@あきこ:動画は撮りましたけど、許可もらってからじゃないと出せないです。警察の人もいるし】
【:田川さんDM見てくれるかもだし俺やってみる。前やったことある】
―――ふえー。サンクさん助かった。すごいなー。
あ、高橋さんの目をなんとかしないと……。救急車呼んでおこう。
ん、通知すごいな。ちと待ってな、救急車呼んでから。
「タガワさん、この人の目、わたくし水で洗えますが出しますか?」
「すまない、妖精さん、お願いしていいだろうか?」
自衛隊の車にいた人―――たぶん高橋さんより階級上なのかも―――が、お願いしている。
ノッサさん、そういえば魔力水出せたな。うんうん、洗ってあげて。
ノッサさんが洗ってくれたので大分応急処置になったらしい。よかった。
救急車を待ちながらSNSの通知に目を通す。
あ、さっきの襲撃動画撮ってた人がいたらしい。警察にも通報してくれてたのか、ありがたいな。で、動画出していい? って聞かれてる。
犯人捕まってるし……、後藤さんに確認しよう。
「後藤さん、犯人のナンバーやナイフとか持ってるところ証拠になるようにって動画撮っててくれた人がいるみたいです。で、動画出していいか? って聞かれてるんですが、どうします?」
「そうですね、犯人はここにいますし、いいとは思いますが、一応確認したいです。その動画ってもらえますかね?」
「聞いてみます」
動画の方にDMしたら快くくれた。警察の人に確認したら出していいかまた連絡しますって伝えて、あと通報してくれてありがとうと言っておいた。
「これみたいですねー」
後藤さんと高橋さんの上司さんと俺とで確認する。
「これ、ここ、田川さん、何かしてますよね?」
「えっとこれは、高橋さんを守らないとサンクさんが動けないので、盾みたいなの出せるかな? って思ったのでやってみました」
「盾みたいなの……」
「やってみました?」
後藤さんと自衛隊上司さんが顔を見合わせて呟いてる。
「……田川さんは感覚派なんです。理解しようとしなくてもいいですよ、あ、そうなんだ? くらいで」
疲れた感じで佐久間さんがフォローしてくれた。
「……そうなんですね……」
「あー、ああー、まあ、犯人も捕まってますし、動画出しても大丈夫だと思います。逆にこれから狙おうとしてもサンクさんが側にいるので牽制になりえると思いますね」
「あ、わかりました。では動画出しオッケーと連絡しておきますね」
SNSで動画大丈夫だと連絡を入れる。
佐久間さんと後藤さんが話しているのが聞こえる。
「ですね、これからサンクさんは田川さんに着いていてもらってもいいかと思います」
「お、だとサンクさん、俺の会社に所属してるんで、会社に俺の護衛と依頼したほうがいいですかね?」
「んー、それだと少し、うーん、いや、……そうですね、異次元ゲートの受付兼、異次元パスポートが軌道に乗るまでは田川さんの護衛ということで、うちからそちらの会社に依頼を入れておきます」
「ありがとうございます!」
「……ありがとう??」
これもしかして紹介料とか俺に入るのかも! いやっほう!
来てくれた救急車に高橋さんと佐久間さんを乗せて、―――自衛隊上司の方は護衛をする任務がまだあるから佐久間さんが行ってくれた―――俺達は帰ることにした。
通報されて応援に来てくれた警察の人が護衛してくれることになったので、人数が増えた。
―――そこからは安心安全で家まで着いた。アミーラさんたちには最後ごめんねって伝えておいた。
「あのくらい、よくあることです。怪我もないのですし大丈夫ですよ。とても楽しい時間を過ごさせていただきましたわ」
「魔物がいないだけで、安心できる旅でした。寿司をまた食べたいですね」
「海にまた行きたいです!」
アミーラさんたちが大らかでよかった。というか、襲撃があれくらいなのが異世界過ぎてさすがすぎる。
原因がわかったら伝えると約束して解散になった。
「ノッサさん、今日はありがとうね。フレヤさんも翡翠ちゃんも、楽しかった?」
「タガワー! 楽しかったー!」
「とんでもないです! わたくしも楽しかったです!」
『キュキュキュ! キュキュッ!』
うんうん、楽しかったみたいでよかった。
―――SNSで通報してくれた方が動画を載せてくれたので、襲撃されたことが爆発的に広まった。
髪が増えるかもと希望を抱いていた人々が田川さんがいなくなると髪が死ぬとか言い出して増毛の民たちが激怒して犯人を許すなとか髪を守れがトレンド入り。
俺の二つ名が髪(神)の子になった。そのままじゃん……?
―――外国人の勢力がどこの人か判明して国も激怒。目的は俺だったらしい。そう、増毛軟膏が欲しかったらしい。
みんなの髪への熱意がやばい。
そのうち売るって言ってるのに!
―――で、この襲撃を受けて、異次元パスポートの受付開始を早めるらしかった。
俺狙いが判明して、それは、異次元ゲートからみんなが異世界に行って冒険者登録したら自分の属性がわかる。
そしたら、錬金術とか他の魔法も出来るようになる人も出るだろうし、分母を増やせば狙われることもないだろうという結論が出たらしい。
んで、結局サンクさんは俺の家の受付をしてもらうことになった。
会社から派遣という形で、俺の警備兼ここの警備もすることになったのだ。
それから、獣人族からも一人くることになってて、そこは人気職になっているらしい。
アミール族でもなくディルス族でもなく、兎獣人さんがくるらしい。どんな方がくるのか楽しみだ。




