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異世界臨時公務員始めました(ゲートあります)  作者: 仲田野 寿


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―――最初は神域と言われている三山に向かう。三山は三つの山が神域なんだけども、さすがに全部はいけないので今回は途中にある一つの山に行く。


 点点赤い鳥居が青い空に映えてきれいだなぁ。空気も澄んでいるし、なんというか厳かな感じがする。俺も来たのは初めてた。


 寝そべっている牛の像とかあるけど、これは豊穣のなんかなのかな? 後は足湯があるな。

 アミーラさんたち足湯は初めてみたいでとても楽しそうだ。温泉が初めてみたいだなー。異世界にはないのかな。


 あと温泉独特の硫黄の匂いが獣人の方々にはけっこう厳しい感じで、最初ルトミスさんが「うぐぅ」とか言って鼻を押さえてた。けどそのうち慣れたみたい。


「まあ! ここは不思議な気配のする場所ですわね」

「アデリア様、わたしの側から離れないようにしてください」


 山の上の方に景色を見に来たけど、なにかの気配に反応してるアミーラさんたち。まじでなんかいるのかなぁ?

 先生がアミーラさんに色々説明している。ふんふん、そうなのかー!


「タガワー! こっちの精霊の気配がする! 挨拶してくるね!!」

「おねえさま! わたくしもまいります!」

『キュキュッ』


「えっ!?」


 あー、三人? が飛んでいっちゃった。……ここ精霊とかいるんか。さすがの神域か。

 不敬になることしないでおこっと。



―――それから日本海側の地元のお寿司屋さんに寄って、アミーラさんが大喜びで食べてる。デラドガルさんも無口で黙々と食べてる。すごい量だな。美味しいんだなこれ。うんうん、よかったよかった。

 おれはエンガワとハマチが好きだ。

 ここはかなり人並ぶんだけど、まあそれはそれで楽しいからな。


 ラーメンも食べさせたかったんだけどなー、まあそれは今度でもいいか。



―――クラゲの水族館にも寄る。ここは海の側にあるんだけど、アミーラさんたちは海を見るのが初めてらしくリアクションが中々よかった。

 波が面白いらしい。


 海への妖精の二人と翡翠ちゃんの反応もかなりのものだった。波に触ってからはピャッっと俺のポケットに入ってきてくっついてるんだけど、なにそれこわい。強い精霊でもいる?

 翡翠ちゃんはなんか『キュキュ、キュキュキュ』とか海に向かって話してるんだけど、なにそれこわい。

 近くの神社に龍神が祀られてるんだけど、まじでいるの? ……まあ満足そうに俺頭の場所にきたから大丈夫だと思いたい。


 ここは先日リニューアルオープンしたばかりなんだけど、かなり人多いな。まあ、たくさんの人にきてもらったほうがいいからね、仕方ない。

 俺達が行列待ちをしてほんの少しだけアミーラさんたちは列を離れて海を見に行ってた。岩場だからカニとか見れるといいんだけど。


「水が塩辛かったです!! これすべてに塩があるのですか……!?」


 ルトミスさんは経済的視点で見てるのかな。さすが外交官。


 クラゲに対しては感想がぜんぜん違うのが聞いていて面白かった。なにげに後藤さんも楽しそうでよかった。

 自衛隊の方々はすごく警戒してくれていた。


「ふわふわしていて美しいですわね。……スライムにどことなく似ております。ものを溶かしたりはするのですか?」

「見たことのない生物ですな! これは美味しいのですか? 興味がありますな!」


 クラゲがライトアップされてるところでみんなで写真を撮った。

 あとクラゲアイスを食べた。アミーラさんが欲しがったからクラゲの傘も買った。


 予定を組んでくれた先生もリアクションがいいから嬉しそうだ。よかったよかった。



―――さて、今回はこれで帰ろう。やっぱり疲れたなぁ……。高速で帰るか。


 ……途中の高速道路でのパーキングでトイレ休憩中にそれは起きた。


 周囲を何台かの車が俺達を取り囲んだかと思ったら、外国の言葉を話す人たちが五名、ナイフか何かを持ちながら脅すようにこちらに来いと言っているようだ。


 幸いアミーラさんたち獣人の方や先生、佐久間さん、翡翠ちゃんライメットさんは警察車両車の中に、それを守る自衛隊の方が一名と運転の後藤さんも中にいるようだ。


 外にいるのは俺と俺のスーツに入ってる妖精の二人とサンクさんと自衛隊の方一名のみ。


 これ誰狙いなんだ?


―――っっ!? なんか投げてきた!?


 ……催涙弾? か?

 

 え? 俺なにもなってないけど、不発……?


 いや、自衛隊の方が目を押さえて苦しんでる。


 警察車両車の中から声がする。


「高橋! 高橋無事か!? なにがあった!」

「すみません田川です。たぶんですが催涙弾を投げられて、自衛隊の方、高橋さんですか? が、俺たちを守ってくださって食らってしまいました。今倒れています、……たぶん目に入ったのかも? すごく痛そうでうめいています……、俺は大丈夫です」

「高橋! 高橋起きれるか!?」

「俺が、は無理なので、サンクさんが背負って行きますので車の中で他の方を守ってください」


 ライメットさんが声をかけてきた。


「田川殿、某が魔法を使うか?」

「ライメットさん、魔法だと地球でどうなるかまだわからないのです。攻撃はやらないほうがいい気がします。あと獣人族の方はこの催涙弾は唐辛子ぽい色なので外に出ないほうがいいと思います」


 獣人の方には一番キツそうだ。アミーラさんを狙ったのか……?


「……田川さん、素手ならいいか?」

「サンクさんは催涙弾少し食らってるみたいなので、……なんか大丈夫そうですが……正当防衛にはなると思いますが自衛隊の方どう思いますか?」

「なる。が、相手は武器を持っているし……一般人においそれと頼むことはできない。高橋!! まだ無理か!? ……それに素手でとは?」

「サンクさん、殺しちゃだめですし、相手武器持ってますしどうしましょう」

「……制圧となるとこの人を守りながらだと少し難しいな」


 ……ていうか俺、なんで冷静かというと、俺はなんか守られてるんだよね? ていうか、なんだこれ? あ、もしかしてドラゴンさんのネックレス? かも?


 なんかバリアみたいなのが周囲に膜みたいにある。


 これ、俺がなんかして自衛隊の方守ったらいいのでは?


 外国の人、何言ってるかわからないし、……ていうかサンクさんの圧がすごいから怖いんだろうな。なんか一般の人と明らかに違うもんな。


 ……てか俺、魔力活性化できたってことは、魔力弾もできるのでは?

 でも、人に向かってそんなの撃ったら怪我したり下手したら死ぬ。どうする?

 むむむ、やっぱり守りなら? 俺だけならドラゴンさんの災禍の守りのネックレスで守られてる。

 っでも、高橋さんは? すぐ病院に連れていきたい。なんかないか?

 高橋さん抱っこしたらいけないかな? 守りのネックレスが俺と誤解して……こうATフィールドみたいなの……って、ATフィールドって、魔力障壁? なら魔力だしいける?? てか障壁だせるかな? 

 こうでっかい盾で周りを守るみたいな? 東京ドームみたいな??


 こう、こういう感じでどーん! みたいな? お?


「俺が高橋さんを守るので、たぶんもしかすると、盾みたいなのいけるかも? そしたらサンクさん制圧お願いします」

「ふむ。田川さんの感じ……できそうだな。わかった」


 自衛隊の方が


「盾!? どういうことだ!」

「田川さん、やってみてくれ」

「うんっと、うん、……っ……こう、どーん」


 うおっっ!


 あ、盾というか東京ドームを考えたからか、周囲にいた敵外国人の人や車を少々押す感じになったぽい。


 急に押された敵外国人の人がなんか叫びながら尻もち着いてパニックになってる。


―――ってか、サンクさんがいつのまにか攻撃しにそっちにいってる! はやっ!


 パニックなってる人たちの腹を殴ってる! つっよ!!


 サンクさんがなんかぼやけて見える感じ、身体強化みたいなのやってるのかもしれない。

 これは強い。


 あ、全員制圧した。


 俺? 俺は自衛隊の人抱っこして一応守ってたから!



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