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異世界臨時公務員始めました(ゲートあります)  作者: 仲田野 寿


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―――俺ってなんか忙しすぎない? ミケに癒してもらおう……、ああー。そうだ、佐久間さんに連絡しないとな。


「もしもし、佐久間さんですか? 田川です。こんにちは。今アミーラさんのところから帰ってきたところなんですが」


『はい、佐久間です。田川さん、お疲れ様です。……何かありましたか?』


「アミーラさんがこっちの世界を見てみたい案内してほしいって言っててですね。

 アミーラさんってアミール族のお姫様じゃないですか。で、たぶん警護とかいると思うんで佐久間さんに聞いてみるって言ったんですよ。どうします? あと三上さんはこのまま直帰してもらうのでいいでしょうか?」


『ああああああああああ!!』


「発狂した」


『どうしてこう次から次へと色々な問題が……!!』


「……俺が考えるに、国家危機管理部からもっと分離させた方がいいと思います。

 人増やして、国家危機管理部法律課、国家危機管理部警備課、国家危機管理部事務課、国家危機管理部研究課、みたいな?

 ……これ全部同じ部署でやってるのやばすぎません?

 大体、警備は自衛隊さんとか警察さんとか俺の会社とか民間にもっとお願いしてもいいのでは?

 研究課はもう三上さんに任せちゃえば」


『……その案いいですね!! みんなわかってたんですけど案を出すのが大変で出してなかったのですが、もう限界なので上に掛け合います……!』


「手を抜くところは抜かないと真面目な人ほど壊れますからねぇ……。

 で、アミーラさんの警備どうします?

 アミーラさん自身も専用執事の方と護衛の方一名は連れてくるそうです。あと俺と、獣医の先生も行きます。

 狼獣人さんたちと妖精さん二人が俺の家の裏山に住むらしいので、狼獣人さん方にはお願いしたら護衛としてきてくれるとも思います。

 あとはサンクさんにもお願いできるかもですね」


『裏山に住む……? 聞き捨てならない言葉が聞こえてきた気がするけれど、聞こえなかったことにしよう、そうしよう。……はぁ、そうですね。三人くらい自衛隊の方にお願いしておこうと思います。自衛隊から返事が来次第、日程など連絡します。あ、サンクさんには護衛お願いしたいですね。それと三上には直帰するよう伝えてください』


「わかりました。三上さんとサンクさんに伝えておきますね。よろしくお願いします。では失礼しますね」



―――佐久間さんのがもっと忙しそうだったな。サンクさんにも連絡しとこう、ていうか会社に言っとくか。


 あとサンクさんにこちらのお金支払いで、異世界の薬草採取をお願いすることにした。

 Bランクくらすに薬草採取は異世界基準だとかなりのもったいなさだろうけど、他にいないからなぁ。


 夏までにクーラー必要だし、アパートを建てようと思ったから、それの資金がいるよなーということで本格的に増毛の治療薬を作れたらなと考えたのだ。

 今の薄毛治療薬って猫にあまりよくない成分が入ってることもあるらしいから、親父に買ってあげることもできなかったからな。

 

 あとサンクさん結婚するならお金もいるだろうけど、まだ働いたばかりでこっちの世界のまとまったお金ないしなぁ。


 異世界側のお金と日本のお金両替できればいいんだけど、その基準つくるの佐久間さんたちになるとしたら仕事量が本気でやばそうだしなぁ。

 ていうか通帳作るにも身分証明がまだできないから、そこらの整備も佐久間さんたちが大変そうだよな。


 前提出した金貨は、調べたのかなー?

 まあ地球の金と同じ成分なわけはないだろうけど、それなりに価値が出るといいよな。

 てか地球の金と同じ成分だと金の価値が暴落して経済おかしくなるから、そこらも慎重にならないといけないんだろなぁ。



―――そうだ。ミケとアヴィラさんが結婚したことを配信で報告しないとなー。


 あとアミーラさんがこちらの世界に遊びに来たいと言ってることと、翡翠ちゃんのところに狼獣人さんと妖精さんたちが住むということも伝えないとなー。


 まあミケのことは先にSNSで報告しておくか。


【田川@ミケ:みなさま、いつもありがとうございます。この度、うちのミケとアヴィラさんが結婚することになりました! 家はこのまま俺と住んでくれるそうなので安心してください。俺も安心しました。

 俺にもアヴィラさんという家族が増えるのでとてもうれしいです。

 今日は垂れ流しもせずに申し訳ありません、用事を済ませたら配信したいと思います。

 GoTubeで異次元ゲート垂れ流ししております URL #猫#異次元ゲート 】


 さて、あとはいったん狼獣人さんに裏山に住む場所教えてからにしようか。


「あ、三上さん、今日はお疲れ様でした。これで終わりですので、直帰していただいて大丈夫ですよ。魔力酔いはどうでした? 昨日よりはだいぶ普通になってきてましたよね。食事終わったらいつも通りみたいになってましたしね」


「田川さん! はい! 食事食べる前は車酔いの薬を飲んでいってもけっこう厳しかったのですが、ごはん食べてからはほぼなくなりました! やはり食事が大事なのかと!

 受付時、異次元ゲートに潜る前に、なにか異世界側の食べ物を食べたほうがいいかもしれません。

 あとまた異次元ゲートを潜ったことのない人を連れてきたいので、連絡先もらってもいいですか!?」


「え? 実験するのは構わないけれど、佐久間さんに言っていいのでは?」


「佐久間さんにももちろん言いますが忙しそうなので、こちらで決めてからでいいんじゃないかなと!」


「ああ、そうか。じゃあこれに連絡してね」


 スマホの番号を交換してから直帰してもらった。先生も帰っていった。

 アミーラさんを案内する計画を練るそうだ。



―――さて、んじゃ俺は裏山に行くか。


 翡翠ちゃんが寝ている木漏れ日が居心地いい広場、そこの周囲ならまあいいんじゃない? と伝えたら、言った側から周辺の木々を狼獣人さんたちがばっさばっさと切っていく。

 え、すごいな。

 さっきまで翡翠ちゃんに五体投地して拝んでるみたいだったのに、仕事が早い。


「この木はどうするの? 置きっぱなしは困るけど」


「食事等の薪として使わせていただきたい」


「いいよー。ただ、あの、トイレとかどうするん? ここにそのままだと環境に悪いからだめなんだけど」


「掃除用に改良したスライムを持ってきました」


「あ、スライムか。……スライム!? あ、まじか。そっちはそうなのか。んーーーと今回はそれでいいけど、ここ以外では使わないでほしい。というか、それ一旦佐久間さん案件だな……。下水道関係の仕事とか公共料金に関係しそうだからやばいと思う……。ほんの少しのちっさいスライムならまあ使用させてもらうならいいのかもだけど、安全性が確保されないと厳しいだろうしなー。うわぁー佐久間さん大変だなーー」

 


―――じゃあここはもうお任せして、俺は帰るよー。


 妖精ちゃんたちは翡翠ちゃんの周りに住むらしい。たしか精霊に近いんだっけか? 比較的ドラゴンもそうなのかもなぁ? 古代竜って言ってたし、もしかするとね。




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