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異世界臨時公務員始めました(ゲートあります)  作者: 仲田野 寿


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――――――三上さんと佐久間さんとライメットさんと異次元ゲートを潜ってうちに戻って来た。


 さて、ライメットさんとミケとアヴィラさんとの顔合わせだ。


 ついでに配信にも顔を出してもらおう。新しい人だよと教えておかないとね。

 あと、もしかすると悪いことを考えてる人にとって狼獣人さんも控えているとなると圧になるかもだしね。


 三上さんと佐久間さんはリビングに行っててもらおうか。ソファで横になっててもいい。

 自分の足で歩いてるから大丈夫そうではある。


「ミケちゃーん! アヴィラくーん! 魔力酔い大変だったよー! ちょっとここでゆっくりさせてもらうね」


 三上さんがミケたちに話しかけてるのが聞こえてくるな。なんかもう仲良くなってるな。すごい。


 ミケたちを俺も異次元ゲート配信部屋に呼ぼう。


「ミケー、アヴィラさーん、昨日伝えた狼獣人のライメットさんがいらしたよー」


 よしっと、配信つけようか。

 今日は朝バタバタしてたから垂れ流ししてなかったんだよな。まあ工事が来たら止めるけどね。


「こんにちは。田川です。今日は朝バタバタしてて垂れ流ししておりませんでした。サンクさんは無事会社に出勤してますし、昨日は佐藤さんと同僚の方と夜ごはん食べてきたようでしたよ。

 なんかいちゃいちゃしててですね。もう一緒に暮らせよって思いましたね。

 で、今日は異世界の方に先ほど行ってきてて、研究者の方と佐久間さんで魔力酔いの検証に来てたんですが、体調が悪くなりすぎて急遽戻ってきました。今リビングで寝てます。

 ……うーん。やはり魔力酔いの薬を作るか、車用の酔い止めでいけるかの確認は急務のようですねー。

 そして、こちらの方は狼獣人のライメットさんです。先日の連れ去り事件を受けて、異世界側の警護を強化してもらいまして、で、イゴラフさんと共にしてくださる方です。これから違う種族の方もいらっしゃる手はずになっているようです。

 今回は、何かあった時にこちらにも駆けつけてもらえるように、これから周辺を案内するところです」


「さ、ライメットさん、こちらに挨拶してくださいますか?」

「田川殿、……こ、ここですか?」

「ですです」

「挨拶? ……ディルス族のライメット・ディルスだ。田川殿には感謝しておる。よって田川殿の身内を我らも守ることを誓う」


 尻尾がおびえてるのか警戒してるのかわからないけれど、足の間に入っててかわいい。


【田川さんこんにちは】

【待ってたー】

¥2,000

【狼獣人さん!!】

¥10,000

【犬派の俺歓喜】

【狼だ!!】

【ハスキーっぽい?】

¥500

【佐藤さんとサンクさんのいちゃいちゃを詳しく】

¥3,000

【急な誓いはなんで?】

【昨日身体検査行ってきたと思ったら展開早いな】


「え、あー。ありがとうございます? 誓われた? まあいいか。お。ミケ来たか。こちらがライメットさんね」


「ミケ殿にアヴィラ殿ですな? お初にお目にかかる。我ら、古代竜様のご加護がある田川殿には多大な恩がある。……田川殿の願いなのでな、お二人のことは我ら種族が必ずお守りする」


「ご加護? え、頭に血を付けたのってマーキングじゃないの? あれ加護だったんだ。でもそこまで大事にしないでいいのにな? ただドラゴンさんの怪我少し治しただけなんだよ」


「……田川殿、古代竜様の怪我を治せる者がそもそもおらぬのだ。……古代竜様ご自身が時間をかけて治すしかない。それを治癒力を活性化させたということは、完治に至る時間が大幅に少なくなったと言うこと。お子様のことも守らねばならぬ時期、そのことはたいそう大きなことである。そしてそれを感謝して古代竜様も加護を渡したのであろう」


「へぇー? そうだったんだ? 全然知らなかったー……なんにせよ治りそうでよかったね」


 ミケとアヴィラさんがすんすん匂いを嗅ぎながらライメットさんに挨拶したいようなので、そちらは任せよう。


【加護!?】

【ドラゴンの加護!!】

【古代竜って言ってない??】

【エンシェントドラゴンきたああああ!!!】

【マーキングだと思ってるの草】

【狼獣人さんと田川さんの温度感の差よ】

【田川さん軽すぎでわろた】

【じゃあ翡翠ちゃんて古代竜の子なの!?】

【古代竜の子放置してるの笑う】


 なんかコメントがすごく流れているのが一瞬見えたけど、全然読めなかったし先に獣医の先生にも連絡しとこ。


「あ、もしもし。田川です。いつもお世話になっております。先生お願いできますか? はい、ミケ? ミケは元気ですよー! ありがとうございます」

『電話変わったよぉ。虎太郎君かい? どうしたんだい? ミケちゃんかアヴィラくんに何かあったかい?』

「いやいや、先生、明日なんですけど、前言ってたアミーラさんのところに行けるんですけどね、先生もお誘いしたいんです。来れますか?」

『もちろん行くとも!!! 是非行かせてくれ!!! なんと!! 明日はちょうど休みの木曜日だしねぇ!! これは運命なのでは!?』

「あっ、ハイ。では明日、うーん、たぶん朝から行くと思います。今日八時くらいから研究者の方がいらしてたんですよね。来たら連絡しますか?」

『いや、僕も八時で行くよ。時間があるならミケちゃんとアヴィラくんのことも確認したいしねぇ。虎太郎君、ありがとう。明日伺うね』

「はい、お待ちしてますね」


 さてと、アミーラさんに持って行くお土産のお寿司も買わないといけないし、それだけじゃだめだよねえ。

 三人もお邪魔するし……んー、あと何がいいんだろ……? ビール……? いや、女性にビールはちょっと? え、どうしよ。んーー? ワインとかならいいかな? 酒から離れよう……。

 つかわからんからなんか適当にいっぱい買って行こう。

 ぬいぐるみとかはどうだろ……ライオンのとか……? 子供過ぎ?? でも、若い女性に何がいいのかって、まじでわからん……またビー玉にしよかな……。

 思いついたの全部買って行こう。


 もう工事来たら佐久間さんに立ち会ってもらおう。

 ライメットさんのこと裏山にも案内しておきたいしなー。


「佐久間さーん! すみません、工事業者さんがいらしたら対応してもらっていいですか? 俺、ライメットさんを裏山に案内したり、明日のお土産買いに行ったりしたいんです」

「こちらこそすみません、私たちは休憩しているだけなのでもちろんいいですよ」

「ありがとうございます。配信は工事の音がうるさいといけないので、消していきますね」


「配信のみなさま、すみません。これから異次元ゲートの部屋に外から入られる扉を付ける工事をするので、工事の音がうるさいと大変ですので一旦配信消しますね。終わりましたらまた再開します」


【裏山見たい】

【翡翠ちゃん見たい!】

¥50,000

【スマホで配信できない?】

【田川さん見て】

【待ってええええ】

【逃すなあああ!!】


「ん、赤スパ……? え、こんな終わりにありがとうございます! ……って、スマホで配信できるの? えっと、やってみますね。じゃあ一旦こっちは消してっと。どうやるんだろ……?」


「んー? まあやりながらでいいか。んじゃ佐久間さん、ここお願いしますね。お、ちょうど工事の方いらしたみたいですね。工事お願いしてきますので、ライメットさん行きますか。アヴィラさんミケ、ちょっと裏山に行ってくるね。」



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