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異世界臨時公務員始めました(ゲートあります)  作者: 仲田野 寿


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―――昨日の配信終わり際の佐久間さんの件はまあ一旦後回しにして……。研究者の人ってあの牙とくるくる角持ってった人かなあ。


 ええー、俺、色々検査されちゃうのかな。んー、まあいいけども。ちゃんと依頼が来た時にオッケーしようかな。


 サンクさんは妖精たちにびっくりしてたな。「ここにいるんですね、くつろいでますね」って言ってた。

 くつろぎすぎだよなー?

 普通にミケのベッドにミケと一緒に寝てたのは俺も驚いた。


 垂れ流し配信はつけて行こ。ほんと防犯になってくれたからなー。


「おはようございます。田川です。昨日は楽しかったです! またみんなで雑談しましょうね。今から会社です。サンクさんと一緒に行ってきます。サンクさん、ここに挨拶してみてください」

「おはようございます。サンクです。よろしくお願いいたします」

「うんうん、いいですねー! んじゃまた後でー! 行ってきます」

「ミケー! 会社行ってくるからアヴィラさんと留守番頼むね。アヴィラさんは裏山に見回り行くときはルトミスさんを呼ぶようにね? あとは、お昼になったら配信に顔出してね。俺も見るから」

「グァゥ!」

「たのんだよー、行ってきます」


 ミケも尻尾をふりっとしてくれたからな、一撫でして行くか。


【うぎゃあ待って!?】

【田川さんおはよう】

【おや、サンクさんおはようございます】

【初出勤わらう】

【まじか】

¥50,000

【検査、予約】


 よしよし、垂れ流し配信付けて挨拶したしミケとアヴィラさんにも注意事項伝えたから、さっきついでに画像撮ったやつもSNSに上げとこうっと。


【田川@ミケ:おはようございます。こちら現在のミケと妖精族のフレヤさんとノッサさんです。

 ミケのベッドで一緒に寝てるところ 画像

 これからサンクさんと一緒に初出勤です!

 GoTubeで異次元ゲート垂れ流ししております URL #猫#異次元ゲート 】


・「妖精たん!!!!」

・「サンクさんてあのプロポーズの人だよね!?」

・「初出勤って!!?」

・「っっこが天国か」

・「お人形みたいでかわいいなぁ」


 一瞬で通知がすごいことに。

 ミケとの相乗効果ですね、わかります。ミケかわいいからな。


 で、会社にサンクさんと一緒にきたわけだが、部屋を案内するときも車に乗る時も興味津々だった。周囲を見回してるときはピリッとしていたけどね。


 さすがBランクというのかな? いや、わからないけど、言ってみただけだけど! なんか知ってる風でかっこいいかなと思って……。でもまあ、ほんと周囲の見方というか冷静さというか、そういうのはすごかった。

 一線引いてすっと見てる感じ? 説明できないけど……。なにかあったらすぐ対応できるように気を張ってる感じ? はした。


 俺は説明苦手。こうなんというか、俺的説明するとしたら、こう……すっとしてふっと見てさっとする感じだった。

 まあいいや。見たらわかる。うん。



―――そして会社ではまあ、すごい歓迎の仕方だった。

 物珍しいのもあるんだろうけど、まあなんというかまじで有能だね。現場関係の仕事だと一回言うとそれ覚えられる。


 よく覚えられるねって聞いたら、「魔物との戦闘だとその指示一回がうまくできないと死ぬ確率が上がりますから」ということだった。

 なるほど……そりゃそうだ……でも納得しつつも冒険者やべーなーと思ったね。俺はなれないなー。出来る人すごい。

 まあ、なるほどBランクはやはりかなり上位なんだろうなーというか、生と死が身近だとこんな感じになるのかーって思った。


 全然戦闘と違う仕事だろうに、まるでやったことのない仕事なのに、なんかうまくさばけるんだよね。これはすごいや。


 逆に大変だったのは常識的なことだね。全員常識教えたと思っても、こっちも常識でそこまで教えないとわからないということとかが抜けちゃうと言うか、教える方も、あっそうか、ということが多々あったらしく、けっこう時間かかったみたいだね。

 赤は止まるとか、まるっと抜けてたのがびっくりした。そう、そこからなんだよ。


 んで、俺? 俺はサンクさんのことはもうみんなにお任せしてたね。


 なぜなら、佐久間さんから電話きて研究者の人と会話してたからだね!


 もうね……大変だった。


『田川さん、おはようございます。佐久間です』

「あ、おはようございます。お疲れ様です」

『ええ、田川さんのせいで!! お疲れですよ!?』

「えぇー。俺悪いことしてないですけど?」

『魔法が使えるとかそういうのは報連相ですよ!?』

「えー、使えるのかわからなかったんですってー。俺勘いいなーと思っただけですし」

『しかしですね、あっ、ちょっと』

『もしもし。田川さんで? 今すぐ研究室に来てください』

「え?」

『ちょっと勝手にとらないでくださいよ!! あ、すみません。あのですね、田川さんの身体……体質をちょっと調べさせていただきたいのです、そこで、あっ、三上さん!?』

『いいから調査入院してもらいたい』

「……いやですけど?」

『調査入院は強制ですよ?』

「……強制とか言うなら公務員辞めます」

『ちょっと!? 三上さん強制とかないですから!?』

『……調査……入院をお願い……したい』

「いやですけど?」

『三上さん! だから言ったじゃないですか!! 田川さんにはきちんと説明して了承を得ないとだめだって!『あの、三上といいます。調査入院してもらいたい』』

『今更自己紹介しても……あああああもう!! 俺が話すから黙って!?』

「佐久間さんまじお疲れ様です……。なんとなくわかりました」

『田川さんほんとすみません。研究者の人……三上といいます。が、魔法を使えるかもしれないという田川さんの体質を科学的に研究したいらしくてですね。入院と騒いでいますが、日帰りでも構いません』

「うーん、入院はお断りですが、……うーん。日帰りならまあ……、考えてもいいですが、わかっていると思いますが、俺有給ないので……そこらへんが正式な依頼じゃないと動けないし、俺も文書で残してもらわないといやですね」

『はい、わかっています。会社の方に正式に申請させていただきます。日程は早い方がいいかと思いますので、……うちの三上が……すぐに申請ださせてもらいますね』

「はい、よろしくお願いします」

『場所と時間はメールさせていただきますね』

「はい、わかりました」

「あ、それとですね……」


……

………


 そこからの用事は俺の家に繋がる仮設住宅が出来上がりそうになってるということと、そこにドアを付けるときだけは家にいて欲しいとのことなので、そこも出張に出来るか? ということを確認。もしできなそうならば、後藤さんとかに来てもらえるとこちらも安心だという件を少々ごり押しし、なんならもし後藤さんが来れるなら魔力酔いの慣れとかをしてもいいのではないか? という件を伝えたら、かなり反応が良かったのでこちらは一安心。


 あとできれば日本語教えられる人とかで身元がきちんとしている方とかを紹介してほしい件などを佐久間さんと詰めた。


 身体検査かー。なんか大事になってきたなー。




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