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異世界臨時公務員始めました(ゲートあります)  作者: 仲田野 寿


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―――竜鱗の守りのネックレスを自慢したすぎて話をすっとばしたらスパチャで経緯と詳細を求められた。


 厨二心がどうしても抑えられずに!! 経緯と詳細ニキすまぬ。


「経緯と詳細ニキすみません、スパチャありがたい。続き話します……! えっと、……ドラゴンのお母さんがいましてね。怪我してたんです。そしたらフレヤさんが、この人魔力吸い取るよー! って俺のこと言ってて、意味はわからないんですけど、俺、無属性ていう属性持ってるからそれのせいかな? って思ったんだけど、まあわからないよね。

 で、無属性持ってるって言ったら魔力活性化出来るか? 魔力を感じ取れるか? ってドラゴンのお母さんに聞かれて、活性化出来たら怪我もよくなるって言われて、でも俺全然わからなくてね。そしたらフレヤさんがまた、見えてるはずーできるはずー! って騒ぎ出して、いや、ほんとよくわからないんだけど、ドラゴンさんの鱗触ってぽかぽか? したらなんか出来たみたいで、……ほんとここは経緯と詳細言いたくても俺も意味がわからなかったから、ごめんね」


【待って待って待って】

【情報量多すぎる】

【初手ドラゴンのお母さん】

【田川さん魔法使ったってこと?】

【俺も意味がわからん】

【ドラゴンが怪我するって、その原因やばいんじゃ?】

【ぽかぽかきたーー】

【全くわからん】

【田川さん感覚派か!】

【感覚派に説明を求めるな】

【擬音語で説明くるーー】


「ほんと俺もわからん。あ、そういえば、ただ、ここになにかがいるみたいなサーチ? までは行かないけど、勘みたいなので佐藤さんがいるところわかったんだよねー。まあそれは、ミケがおもちゃ探してーってやってきて、なんとなく場所わかったのが最初だったんだけどね。ミケはペットボトルのキャップが好きなんだよね、しかもコーラのやつ。それ探したの」


【ペットボトルキャップ好きなミケたんに萌】

【猫って変なの好きだよなあ】

【準備してもそっちじゃなくてこっち!?ってはなる】

【サーチできるのすごくね?】

【勘だろ……(震え】

【Qなんでわかる?】

【Aなんとなく】

【これだから!!感覚派は!!】

【参考にならなすぎる】


「それで、ちょっと治せたら感謝されて鱗貰った。鱗どうしたらいいかわからなくてこれどうするの? って言ったら魔法でチェーン? 作ってくれてネックレスにしてくれた。さすがお母さんだよね、優しい。

 んで、そのドラゴンさんの子供が魔力飽和で弱ってたみたいで、異世界なら魔力が散るから、こっちに置いてくれないか? って言われて、今うちの裏山にいるよ。名前は翡翠ちゃん。緑色でツルツルしてかわいい子だよ。裏山はアヴィラさんの縄張りになったから、一人でも大丈夫みたい。あとごはんはいらないんだって。たまにはこっちで一緒にゆっくりしようね、と言ってあるから、今度来たときにでも配信に顔だしてもらうことにしますね」


【それがあのネックレスか!】

【さすがに情報すっ飛ばしすぎ】

【魔法使えるドラゴン強そう】

【ドラゴンちゃん見たいよおおお】

【ごはんのこと聞くのまじ日本人】

【それな】

【思った】

【でも大事なことじゃね?】

【それはそう】

【ごはん大事】


「ここまでがまあ経緯と詳細ですかね? ……で、そっからアヴィラさんたちと裏山に行って、ついでに山菜採りもしたんで俺は足腰ガッタガタで、疲労でいっぱいいっぱいになったので、ビールを飲みつつゆっくりしてるわけですよ。……ほんとは配信しないで獣の道筋の後日談配信みよっかなーとか思ってました」


【あれ見た!?】

【俺泣いたわ】

【強かったなぁ】

【残念だったけど感動した】


「いやー。見ましたよ! めっちゃ感動しましたよ!! 俺も泣きました!!」


……

………


「最後の方、ほんと雑談なっちゃってすみませんでした。あー!! みなさんと色々話せて楽しかったです!! 今日はもう寝ますね、お疲れ様でした! ありがとうございました!」


¥3,000

【俺も楽しかった】

【またなー】

【お疲れ様!】

【ゆっくり寝てくれー】

¥50,000

【佐久間:研究者から言伝「身体検査予約」だそうです】


 えっと、見なかったことにしよっかな……。

 さ! 今日は趣味関係の話たくさん出来て楽しかったなー!! 格ゲーの話もずっとしたし、あとラーメンの話はどうしても熱くなるな。みんなこだわりあってすごい。ラーメンはやっぱそうなるよなー。

 さて寝るか。やっぱり疲れたな。




―――よく寝たー!! 今日は会社にいかないとなぁ。……あーー、そいやサンクさん来なかったな。んー会社に行く前にちょっと見てくるか?


 ミケたちにごはん出してから向かうか。


「イゴラフさーん、おはようございます。……おや」

「田川殿。おはようございます。……いいところに。サンク殿がお待ちでな」

「田川さん、おはようございます。昨日はこちらに来た時は夜したので、伺うのはやめたほうがいいとイゴラフ殿に言われまして、待ってました」

「あ、すみません。助かります。

 あのですね、佐藤さんと一緒になるとしても、こちらの世界に佐藤さんを連れてくるのは危険すぎるじゃないですか。

 女性は狙われますので、で、サンクさん、うちの会社に就職しませんか? とスカウトしたいと思いましてね。

 うちの会社は警備、んーと護衛? ではないな。ううーん、まあ読み書きはおいおい覚えてもらうとして、……今は代わりの人が書くって言ってるので必要ないですし、やり方は教えますし、というか人手不足なんですよ。サンクさん、ガタイもいいし圧もあるので、一回やってみませんか? いかがですか?」


「ぜひ、お願い申します。昨日のうちに、行商と護衛メンツには伝えてあります」

「え、いいんですか!? こちらも助かります。いつからやってみますか?」

「今から参ります……!」


 気合がすごい……!


 ―――サンクさんと会社に一緒にいくことになった。

 佐藤さんにも伝えておかないとな。あと佐久間さんにも言わないとやばそう。





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