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なかよしの設計図は作成中です。  作者: 鍵しっぽハンター
第一章 犬の丘のにぎやかな毎日 ―― 走って、吠えて(吠えられなくて)、また走って

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第六話 ゴールデンレトリバーが全員を好きすぎる件




ゴールデンレトリバーは、イギリス生まれの大型犬だ。金色のふわふわした毛と、いつも笑っているような顔が特徴だ。だれに会っても全力で仲良くなろうとする。友達が多すぎて全員把握できていないことがあるけれど、それでもみんなのことを大切に思っている。悪意というものをほとんど持っていない。それがゴールデンレトリバーのすごいところだ。




「ニューファンドランド! 今日も泳ぎの練習してる?!」


「してるよ」


「すごい! かっこいい!」


「ありがとう」


「柴犬! 今朝もてっぺんにいたね! 毎朝えらい!」


「別にえらくはないが」


「謙遜しないで!」


「してない」


「バセットハウンド! においの図書館また更新してた! いつも助かってる!」


「まあ……そうか」


「フレンチブルドッグ! 今日も毛並みきれい!」


「……まあな」


「ハスキー! 今日もさむそうにしてたね! 夏も元気でよかった!」


「よくない! 全然よくない!」


「でも倒れてないじゃない!」


「それはそうだけど!」


ゴールデンレトリバーは丘を駆け回りながら、会う子会う子に声をかけた。みんなへの反応はばらばらだ。照れる子、困る子、うるさいと言う子。でもゴールデンレトリバーは全部受け取って、全部笑って、また次の子のところへ走っていく。


ボーダーコリーがため息をついた。


「あいつのエネルギーはどこから来てるんだ」


「わからん」と柴犬が言った。


「まあ……嬉しいけど」とプードルが言った。


「そうだな」と柴犬が言った。




ゴールデンレトリバーはそのとき、丘の下の扉のそばを走り抜けた。


広場へつながる、あの木の扉のそばだ。


ふつうならそこで少し立ち止まって、ちらりと見る。みんなそうする。


でもゴールデンレトリバーは見なかった。


そのまま走り抜けた。


だれかが「あっ」と思ったけど、口には出さなかった。


扉は静かに立っていた。向こうから、水の音がかすかに聞こえた。


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