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創設の放旅者 --ラウールヴァンデラード--  作者: 滝翔
2章 鎖が解くとき
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平穏な集落 種族の声


この地には賢族と呼ばれる者達がいた


サル寅と共に生き 平穏と共生を強いる 炎豪の民えんごうのたみ

〝ファバルロス族〟


音を支配し獣の真髄を身体に取り入れた 氷河の民ひょうがのたみ

〝メゾーラ族〟


肉体は生物界強固の頑丈さを誇る戦闘民族 暁風の民ぎょうふうのたみ

〝ルース族〟


一つの大地を住処とし多大なる発展をしてきた 光河の民こうがのたみ

〝ラテールドゥース族〟


生物の中で唯一深海で暮らすことを許された 冥海の民めいかいのたみ

〝トルトゥーガ族〟


上空高く他種族との交流を拒む天空の大地に住む 帝界の民ていかいのたみ

〝レーテルス族〟


人の十倍を越える身長を生まれつき持ち 数百人で自国を引き移動していたと言われた

霧守の民きりしものたみ 〝ヨートン族〟


某地に存在するかしないか見た者がそういない故 ただの童話として語られる

陽番の民ようばんのたみ 〝ピグドワーフ族〟


定めた拠点は無く 大地から大地へと常に旅をする末に忘れられた一族

放浪の民ほうろうのたみ


かつて神に反逆を起こし絶滅したと謂われる

深淵の民しんえんのたみ


どの種族も人類を基準とするならば 容姿・構造 どこか異なる姿を見せる

何故なのかは明確にされてはいないが 古より伝わる呼称は〝神の子孫〟

そう伝説として我々は先人達から語り継がれて来た


今やこの種族を全部覚える者もそう多くはない


大昔には亜人 もしくは怪物と呼ばれることはあった しかし奇しくも憎悪は抱かなかった

我々は我々なりの種族のプライドを持って暮らしていたからだ


いや心が人類より強いというべきか

しかし種族を合わせても 人類の繁殖には手も足も出なかった

少なからずその理については恐怖を覚える


一切慣れ合いは無く いやそうあって正解だと思った


歴史が薄まり移りゆく時代 人類の残酷な行動に我等は 人類という存在に恐怖を覚える瞬間


〝珍種狩り〟


突如としてその島に奴等はやって来た 何の感傷も無く我の同胞を次々と惨殺もしくは乱獲

一瞬の迷いだった すぐに武器を取って人間共を追い払った 力の差は我々とは歴然

目的は当時分からなかった しかしその時から人類を危険視するよう我々は教え育てられた


人間を殺せ


人間を見たら躊躇なく殺せ


人間に情を持てば人間の思惑通りになる


しかしそれは正しかった

我等を襲う輩は後を絶たず 次から次へと刺客が送り込まれて夜も眠れない始末


他種族の方も心配だったが 何百年前から交流していないので何処にいるのかも分からない

しかもこの分散された島々で海を渡ろうにも危険を覚悟しなければ

長期航海の技術も知識も経験も我々に備わってはいないかった


結果 今を守る事を腹に決め 戦士である我等が家族の盾として責務を全うせざるを得なかった


炎豪の民は基本穏やかな種族だ

何も拒まず平穏だけを望む そんな種族だ

だが敵が現れると同時に対応する戦闘本能はすごかった

戦うことを知らなかった我々にとって人類の進撃は絶望でしかないと思っていた

だが我々は勝った 一人で多数の相手を出来るまさに天からの恵み者


故に戦うことに置いても 我々は平和を維持できる


「お前等みたいなどこの誰だか分からん敵が来たところで 儂らは決して屈することは無い

我等に敵わなくなった途端 次はサル寅を狙ってくる始末

これ以上家族の血を見て黙っていられるわけがない!! さぁ吐け!

お前らをこの島へ送り込んだ奴等は誰だ?!!」



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